LOTUS BLUE DIARY

インテリアとリビングと手作りのお話

そけい と シンフォリカルポス

2008-09-30 08:34:09 | フラワーアレンジメント
日建ホームさんのお家の玄関花として
”そけい”と”シンフォリカルポス”を生けました。



”シンフォリカルポス”は、コロコロとした緑を少し帯びた白い実がかわいい、この時期に手に入る花です。
私のお気に入りで、ついこの間も”カフェしえと”さんにも生けたところです。
今回は、風情のある枝と葉っぱの”そけい”といっしょに生けました。

壁と同じ色の白い花器に、すっきりとグリーン一色だけのアレンジです。

考えてみると、私の仕事の中で“花あしらい”と“料理”は、ほとんど同義です。
どちらも、家に彩りを添えるため、住空間を生き生きとみせるための重要なエレメントだと思っています。
その時入手できる花を生けることは、旬の食材を使って料理を作るのと似ています。
この花にはどんな花器にしようかなと考えるのは、
料理にどの食器を合わせようか選ぶのと同じ意識です。
花は、自然の姿を生かしながらバランスよく、料理は素材の感じを生かして
なんといっても美味しそうに盛りつけます。

今回生けた”そけいとシンフォリカリポス”は、料理で言うなら、
「シンプルな白いお皿に、すっきりとグリーンサラダをよそってみました。」という感じでしょうか。

お花に関して言えば私は、素材を損なわない、最もあっさりした味付けが好きなようです。

サンドイッチマニア

2008-09-29 08:47:46 | フードコーディネート
日建ホームさんのお家をコーディネートして完成させた後、撮影のスタイリングをしました。

住宅写真は、家具や調度品、インドアグリーンが整っているかいないかで
出来上がりが全然違います。
さらに、ダイニングテーブルの上のお皿は空というわけにはいかず、
何か料理が乗っている方が、生き生きとして見えるに決まっています。

撮影の際に、”オープンサンド”をサッと作りました。



施主様にお引き渡しする前のキッチンをお借りして作るわけですから、
火を使わないで作れるものでなくてはなりません。
ですから私はサラダやサンドイッチをよく作っています。

今回は、アボガドとカッテージチーズとマヨネーズを混ぜて
茹でたグリーンアスパラを乗っけたものと、
コーンビーフとカッテージチーズとマヨネーズを混ぜて
スライスしたプチトマトを乗っけたもの、2種類作りました。
(アボガドの方は、茹でたシュリンプを乗せるのもありです。)

毎回同じネタだと、各工務店さんに申し訳ないので、
いつも違ったものを作るよう、趣向を凝らしています。

実は私は”サンドイッチマニア”です。

学生のころ、料理がほとんどできなかった私が料理に開眼したきっかけとなったのは、
ホームステイ先のアメリカはウィスコンシンで毎日自分で作って食べていた
”B.L.Tサンドイッチ”です。
今でも、サンドイッチのなかで一番好きなのが”B.L.Tサンドイッチ”です。

サンドイッチは、食べ歩くのも大好きです。
おしゃれな盛り付け方を参考にしたり、フィリングの組み合わせやソースを参考にしたり
いつも探して歩いています。

アフリカの卵

2008-09-26 07:57:12 | インテリア
きのうに引き続き、”日建ホーム”さんの、“N邸”のお話です。

4人家族の“N様”のために、4個の”卵”を飾りました。
入れ物になった、アフリカ製の”卵”です。

階段下の飾棚に3個の”卵”を並べました。
この壁には、記念として家族の手形が押されています。



良く見ると、一番大きいのはおとうさんの、
その隣はおかあさんの、そしてその下の小さなかわいい手形は
二人の子供たちの手形でしょうか。

なんとも微笑ましい四つの手形を、なんとか生かすような飾りはないかとあれこれ考えたのですが、
”アフリカの卵”はぴったりと飾棚に納まってくれたように思います。

4個の卵の模様は、一個一個違います。
ひっかいたような線の模様が、人の手の温もりを感じさせてくれます。

私には、お母さんと二人の子供のように見えます。



離れたニッチに置いた”卵”は、縞模様です。

この”卵”は、どう見てもおとうさんです。

4個の卵は、似ているけれどそれぞれに個性的な
違った卵です。

ふと、武者小路実篤先生の“南瓜”の絵と、絵に添えられた文を思い出しました。
「和して同ぜず。」
仲良く和を持ってはいても、それぞれに個性を持って同じではない、といった意味です。


大きな吹き抜けのある家

2008-09-25 09:10:30 | インテリア
千葉県にある”日建ホーム”さんの”N邸”をコーディネートして参りました。

リビングダイニングに入るなり、「わあー、広ーい。」と感じます。
ゆったりと広いリビングダイニングを、ますます広く見せるのに
大きな吹き抜けが一役も二役も買っています。

この大きな吹き抜けが、このお家の特徴です。



広々とした空間をアピールするために、すっきりとしたデザインの家具を選びました。
色調は、空間に馴染むようにナチュラルトーンで整えます。

シンプルでモダンではあっても、あまりにニュートラルになりすぎないために、
人間の手のぬくもりを感じさせるような小物で優しさを添えたいと思い
あれこれ装飾品を探しました。
「これこれ、こんな感じのを探してたんです。」と見つけるなりこの家にぴったり
と思って導入したのが、アフリカ製の”卵の形の小物入れ”です。
階段の下の、薄い飾棚のところに3個、階段の脇のニッチに1個、
合わせて4個の”卵”を飾りました。

実は、“N様”ご一家は、4人家族でいらっしゃいます。
おかあさんと子供の”卵”が仲良く並んでみたり、
おとうさんの”卵”がすこし高い位置から家族を見下ろしてみたり、
幸せな家族を象徴するのに、こんな四人の”卵”はいかがですか、
というような永井流のサービスがこの装飾に込められています。

”卵”を並べた壁には、なるべく大きなものは置きたくない、
どうしても壁を隠したくない、というある理由がありました。

その理由は・・・。
また、明日のブログでお話することにしましょう。

缶コレクション その13

2008-09-23 06:42:50 | コレクション
"ALTOIDS"のミントキャンディーの缶です。

レギュラーの缶と、赤とブルーのTINY缶は、仙川の"KALDI"で買いました。
ゴールドの缶はミント&シナモンの味です。
この缶は、友人のニューヨーク土産に戴いたものです。



"ALTOIDS"の缶のデザインは、ずっと変わっていないと思っていたんですが、
つい最近、KALDIで新しいデザインに変わってしまった缶を見てしまい
ショックを受けています。
デザインが変わって、良くなることはまず無く、
たいていつまんなくなってしまいますが、
"ALTOIDS"もまた、しかりです。(残念なのですが・・・。)

"ALTOIDS"の缶を、私は学生の頃シガレットケースにして使っていました。
私の友人の間では、同じように"ALTOIDS"の缶をシガレットケースにするのが流行っていました。
もう20何年も前のことです。

缶を飾るのにいい方法が無いかな、といろいろ考えたんですが、
同じ"ALTOIDS"の陳列用の箱にいれて、ワイヤーで落っこちないようにして
壁にかけてみました。
我ながら、いいアイデアだと思います。
この箱はKALDIで、ただでもらったものです。

私は、仙川のKALDIさんのごみパレットの常連で、
かわいい空き箱を今までに、たくさんもらっています。
ほんとうにKALDIさんには、お世話になっています。

缶コレクション その12

2008-09-22 10:52:05 | コレクション
最近、買った缶です。

世田谷のアンティークショップで見つけたものです。
フランス製のアンティークですが、とてもコンディションが良いので
すごく古いものではないかもしません。
デザインの感じからすると、1950年以降のものと思われるんですけど・・・。



"Sucre D'orge"は、鳩麦の飴のことです。
"VCHY"は、フランスの有名な温泉で、
日本でいえば、さながら“草津”ってとこでしょうか。
"VICHY"は、美味しいミネラルウォーターの代名詞でもあります。
キャンディーは、”美味しいミネラルウォーターでできた鳩麦の飴”ということですから、
かなり自然志向のお菓子だったに違いありません。

私は、フランス語の辞書を持っていますが、
辞書を引くのは「缶に何が書いてあるのか知りたい。」と思った時のみで、
それ以外にフランス語の辞書を引くことは、ほとんどありません。

何が書いてあるのか解らないまま、素通りすることはどうしてもできず、
缶の中身が何だったのか解ると、「ホッ。」とします。

ところが、この缶にはブランド名らしいものが見当たりません。
パッケージを、デザイン優先で作ったのにしても、
ブランド名が[無い。」とは・・・。
「変わった缶だなー。」と思います。

デザインが私好みのお気に入りで、おまけにコンディションも良くてきれいなので、
何かを入れて使いたいと思いながら「何入れにしようかなー。」と、目下考え中の缶です。



缶コレクション その11

2008-09-19 10:04:48 | コレクション
仕事場の飾り棚の、缶のもう一つの収納状況です。



アメリカの古い小さな缶を中心にして、牛乳の蓋(アメリカの)や
小さなスコッチテリア、アジアの薬の瓶や、その他パッケージを
ジャンル入りまじり状態に飾っています。

スコッチテリアは、もともと犬好きなのと自分が戌年だから
というたわいない理由で、ついつい集まってしまいました。
(その他にも、スコッチテリアがいますので、またいつの日にかお見せしますね。)

一番上の段は、中国と日本の小物です。
なんの容れものだかわからない、小さな耳付きの竹せいろや、手つきかご、
ココナツの入れ物、象牙のピルケースだか何だかよくわからない入れ物、
ミニチュアの壺と、TIN TINのフィギュア、“青蓮”のハンコの額入り。

どれもたわいない小物で、用途といった用途の無い、もろもろの物たちです。

中心の缶は、かろうじて50年代でまとまってはいるのですが、
アジアが入ったり、日本が入ったり、犬がいたり、TIN TINがいたりして
ガラクタが渾然一体となった状況です。

しかしこの棚の内容を冷静に考えると、実に私らしいなあと思え、
わたしの頭の中を表すのに、この棚を見てもらうと
きっと分かり易いんだろうな、などと思ってしまいました。


缶コレクション その10

2008-09-18 08:28:02 | コレクション
缶コレクションの記事をずーっと引っ張っています。
少々、飽きてきたので、今日は缶の収納状況をご覧いただきたいと思います。

大好きな缶を、私はしまいこんでおきたくなくて、いつも眺めていたいと思っています。

あるときハンズで”有孔ボード”を見つました。
”有孔ボード”とは、規則的にたくさん穴の開いたボードで、
壁面に取り付けて専用金具などでフックや棚板などが取り付け可能な板のことです。



1950年代ぐらいのキッチンには、壁面収納としてよく”有孔ボード”が使われていました。
ですから”有孔ボード”は私にとって、子供のころどこかで見た記憶のある、
どことなく懐かしい、ジャパンミッドセンチュリーの香りのする、インテリアツールなのです。

取り付けたターコイズブルーの棚板は、骨董市で買ったもので、
いつか使おうと思って持っていたものです。
1950年代の、”有孔ボード”専用のキッチンの水きり棚で、
”有孔ボード”にのみ対応できるよう金具が特殊な形になっているものです。

上手く棚板が3段できたので、ちょうど乗っかる大きさの"CHARM"(フルーツキャンディー)の缶、
"PLANTER"(ピーナッツ)の缶など筒型の缶を並べています。
一番下の段には、棚板の色に合わせてターコイズブルーの缶を並べてみました。

仕事場のキッチンの壁面にこんな風に缶を並べています。

缶コレクション その9

2008-09-17 08:14:25 | コレクション
"Coleman"という、イギリス製の辛子の缶です。

ずっと前に、女性雑誌(an anだったかもしれません)の、
海外のインテリア紹介イギリス編で、あるお宅のキッチンに
"Coleman"のマスタードの缶があったのを、かわいいなと思って見ていました。



日本では、どこで買えるんだろうと思って、”成城の石井”などを探したのですが、
見つからず諦めていました。(イギリスに旅行する人に買ってきてと頼むしかないかなと。)
ところが、あるとき仙川の”ツルカメ”で大中小と安売りしていたのを見つけてしまい
「やった。」とまとめ買いしました。

辛子の缶を大中小、ごっそりと買ったのを妹に見つかり、
「そんなに辛子を買ってどうするの?」と追及されました。
「だって、かわいいから・・・。それに、めったに売ってないし。第一安かったから・・・。」
と言ってはみたものの、私にはモクロミがありました。

いつか、仕事で使おうと思っていたのです。

缶は、すぐに使う機会がありました。
イングリッシュカントリーのキッチンを作るのに、
ぜひともイギリス製の食品パッケージをたくさん並べたい、と思ったのです。



"Coleman"のマスタードの缶、"Gets"のオイルの缶、"kalamata"のオリーブの缶、
名前は忘れましたが、小さい黄色い缶はバターの入った缶。
たくさんの美しいデザインの缶や、瓶を並べると、
キッチンがいきなり生き生きして見えます。

私は、物をしまい込まないキッチンが大好きです。
スパイスの入った瓶や、キャニスターや、ミキシングボウルや、メジャーカップ、
それらに加えること、かわいいデザインの缶やら瓶。

汚れやすいからとかなんとかは、一切気にせず
そういった愛着のあるお気に入りがひしめいたキッチンに立つことに
幸せを感じています。

もちろん辛子は飾っておくだけでなく、使っています。
味は、と言いますと、洋辛子というよりは和辛子そのもので、
おでんにうってつけ、とんかつにも合うといった具合いに、
わりとオールマイティーです。


缶コレクション その8

2008-09-16 06:47:41 | コレクション
デザインに色濃く”アールデコ”の入った、古いドイツ製の缶です。



はっきりした赤、黒、黄の色の組み合わせが、すごく”アールデコ”的です。
ロゴも典型的な”アールデコ”の字体です。
"SKOCREME"というのは、靴クリームのことです。

微妙に大きさの違う二つの缶がアンティークショップに並んでいたのを、
「まとめて面倒みるか。」と買い上げたものです。

古い缶に関して、大きさの違う缶が一緒に売られていることはめったに無く、
たいてい別々に見つけています。
見つけてしまうと、一瞬「どうしよう。」と思います。
違う大きさのを持っているから、「いらない。」と見過ごすことは到底できず、
「親子は別々にしておいてはいけないから、私が買ってあげなきゃ。」と、
変な使命感を持ってまた買ってしまうのです。

同じデザインの大きい缶と小さい缶を並べて、
「よく来たね。」なんて思いながら、
物質慾が満たされたのとは明らかに違う、充実感に似たものを
感じたりしています。

この次にもまた、サイズ違いのデザインの同じ缶を、お見せしようと思いますので
どうかお待ち下さいね。