一週間かかって、蔵を掃除しました。
私の実家は、築180年ほどの典型的飛騨高山の町屋で、
5代にわたって住み継がれた古い家です。
蔵には昔の道具やら調度品が収まっているのですが、
長年の埃がたまって、その掃除はそれは大変でした。
なにしろ、20年以上まともに拭き掃除などしたことが無いというのですから。
掃除が完了した蔵の1階の様子。
埃で真っ白だった床が、磨いたら黒光りしたいい色になりました。
二階に上がる階段のコーナーに、画集をまとめて置きました。
壁には、父のスケッチを飾りました。
絵の横にある長い竿のような道具は、量りです。
昔、小作の方たちが採れた米を持って集まり、
この蔵でお米を量ったのだとか。
古いものと今のものがゴッチャになって押し込んであったのを、
分類して棚に収め直しました。
こちらの部屋には、昔の道具類をしまいました。
今でも十分使える道具類です。
ざる類は、漬け物作りのときには大活躍します。
米櫃がいくつもありました。
かつては、これらを全部使うほど、たくさんの人の出入りがあったようです。
見たこともないほど大きいすり鉢。
陶器の鉢は、兜鉢といってお惣菜を盛る普段使いの器です。
こちらは、父の版木と額、書籍のほか今のものを収納した部屋。
いい感じにスッキリした文庫蔵になりました。
こうして蔵の1階は、道具類、父の作品類、文庫類と
現行の物すべて、グルーピングした状態に収まりました。
蔵の2階には、着物や布類、屏風や掛け軸などの紙類、ハレのときに使う食器、お膳など
お茶の道具、その他調度品がしまわれています。
調度品や器は、すべて箱に入り墨の字で名が入れられ
中に何が入っているかが一目瞭然になっています。
箱に書かれた、”田中喜兵衛”というのは私のひいお爺さんにあたる人の名です。
カギカッコにカタカナの「キ」と田中の文字の焼き印が押されています。
箱と木製の道具には、ことごとく”喜兵衛”の名入りです。
私のひいお爺さんは、相当の物持ちであり、骨董趣味のある人物でした。
私たち家族は、“喜兵衛”さんの器を大切に管理し、今も使っています。
特に正月料理は、古い器なしでは成立しないと言っていいくらいです。
きれいになって、蔵が昔の様子を取り戻しました。
直系の女子として、なかなかの偉業を成し遂げたかな、と思っています。
私の実家は、築180年ほどの典型的飛騨高山の町屋で、
5代にわたって住み継がれた古い家です。
蔵には昔の道具やら調度品が収まっているのですが、
長年の埃がたまって、その掃除はそれは大変でした。
なにしろ、20年以上まともに拭き掃除などしたことが無いというのですから。
掃除が完了した蔵の1階の様子。
埃で真っ白だった床が、磨いたら黒光りしたいい色になりました。
二階に上がる階段のコーナーに、画集をまとめて置きました。
壁には、父のスケッチを飾りました。
絵の横にある長い竿のような道具は、量りです。
昔、小作の方たちが採れた米を持って集まり、
この蔵でお米を量ったのだとか。
古いものと今のものがゴッチャになって押し込んであったのを、
分類して棚に収め直しました。
こちらの部屋には、昔の道具類をしまいました。
今でも十分使える道具類です。
ざる類は、漬け物作りのときには大活躍します。
米櫃がいくつもありました。
かつては、これらを全部使うほど、たくさんの人の出入りがあったようです。
見たこともないほど大きいすり鉢。
陶器の鉢は、兜鉢といってお惣菜を盛る普段使いの器です。
こちらは、父の版木と額、書籍のほか今のものを収納した部屋。
いい感じにスッキリした文庫蔵になりました。
こうして蔵の1階は、道具類、父の作品類、文庫類と
現行の物すべて、グルーピングした状態に収まりました。
蔵の2階には、着物や布類、屏風や掛け軸などの紙類、ハレのときに使う食器、お膳など
お茶の道具、その他調度品がしまわれています。
調度品や器は、すべて箱に入り墨の字で名が入れられ
中に何が入っているかが一目瞭然になっています。
箱に書かれた、”田中喜兵衛”というのは私のひいお爺さんにあたる人の名です。
カギカッコにカタカナの「キ」と田中の文字の焼き印が押されています。
箱と木製の道具には、ことごとく”喜兵衛”の名入りです。
私のひいお爺さんは、相当の物持ちであり、骨董趣味のある人物でした。
私たち家族は、“喜兵衛”さんの器を大切に管理し、今も使っています。
特に正月料理は、古い器なしでは成立しないと言っていいくらいです。
きれいになって、蔵が昔の様子を取り戻しました。
直系の女子として、なかなかの偉業を成し遂げたかな、と思っています。