LOTUS BLUE DIARY

インテリアとリビングと手作りのお話

高原はきもの店

2011-08-27 23:00:07 | Weblog
「ちとら生花店」の二軒隣にある「高原はきもの店」をご紹介します。

こちらのお店も、昭和中期からフリーズしたままのようなお店です。



「靴店」ではなく、「はきもの店」というのがいい。



というのも、店内の左側の棚は、おばあさん御用達のウォーキングシューズがズラリですが、



右の棚は下駄と草履で埋め尽くされているのです。

商品の40%は「靴でなく、下駄と草履ですよ。」というわけです。



黒い鼻緒がきりりとした男物の下駄。
春慶塗のベースが美しい、女物の下駄。

レトロなプリントの鼻緒と雪よけが、すごく素敵です。
私、履きたいです。



鎌倉彫りの感じに、昭和の香りがプンプンします。
古いきものとコーディネートしたら、きっと粋だろうな~。



こちらの子供の下駄、昔昭和の子供がこうゆうの履いてました。



私が気に入ったのは、こちら。



持っているレトロな柄のグリーンの浴衣に合わせて買うことに。
もう少し早く見つけていれば、盆踊りに履いて行ったのに・・・。
(実はこの間、陣屋の盆踊りで踊りまくったところです。)

店内には、経年変化でもって色が褪せた販促物が下がっていました。



一体、いつからこうしてぶら下がっているのでしょうか・・・。

色褪せているのは、販促物だけではありません。

こちらの子供用のスニーカーも、
「色が褪せてまってもう売り物にはならんもんで、ただ飾っとるだけなんやさ。」
とおっしゃいます。



ですが、なかなかどうして、今のものにはない
ローテックなデザインのいかした運動靴だと、私は思いますよ。





ちとら生花店

2011-08-27 08:38:03 | Weblog
八軒町商店街のお店を順にご紹介したいと思います。

「ちとら生花店」さんは、昔ながらの花屋さんです。



都会のおしゃれなフラワーショップとはコンセプトを異にしていて、
法事もしくは仏壇用に供えるお花のみを、種類を限定して扱うお店です。

ディスプレーは、ずっとほったらかし状態。



カーテンの柄は昭和レトロです。

こちらの花器は、埃をかぶってデッドストック同然です。



これらの不良在庫(失礼。)を、買おうとするお客様はいらっしゃるのでしょうか・・・。

よく見るとかわいいので、一つ二つ買うことにしました。

プレスガラスの花器は、USA製です。
埃だらけだったのをきれいに洗ったら、ピカピカになりました。



こういうクラシカルな形の一輪ざしは、
むぞうさに一輪だけ野の花を生けるのに重宝します。


八軒町商店街

2011-08-27 07:17:44 | Weblog
実家の表通りは、八軒町通りという商店街になっています。

正面に臨むことのできる山は「城山」と言って、かつてここには天守閣がありました。
高山は、江戸幕府直轄の城下町だったのです。

八軒町通りは、メインストリートからは少し離れた、繁華街というにはほど遠い、
昔ながらのお店がポツポツと立ち並んだ小さな商店街ですが、
地元には無くてはならない存在だと思っています。



こちらが私の実家「真工藝」です。



現在、私の弟が経営してる「真工藝」の木版手染め製造卸販売元であり、
本店でもあります。

建物の右側の疑様式の棟は昭和9年に増築された部分です。



一階は現在弟の経営するショップになっています。



以前別の場所にあったお店を移動して
今年の1月にオープンした、釣り具を扱うお店、「SAURUS JUNIOR」です。



隣の古い建物とはミスマッチなようでいて、
本体の増築部分が昭和レトロな建物であることに助けられて、
絶妙なコンビネーションの外観となっていると思います。



店内にはおびただしい数のルアーや、



ヴィンテージなリールなど、マニアックな商品がズラリと並んでいます。



大きな「イトウ」の魚拓の隣の、魚を捕えている写真の主が
「SAURUS JUNIOR」のオーナーです。

三軒長屋とグリーンカーテン

2011-08-22 08:15:16 | ガーデニング
実家の裏通りに、昔ながらの三軒長屋が残っています。



三軒とも、表の連格子に上手くあさがおの蔓を這わせて
素敵にグリーンカーテンになっています。

右端のおうちは一番見事です。



入り口の間口にもあさがおを、そして二階までもびっしりと
蔓を絡ますのに成功していらっしゃいます。



真ん中のおうちは、こじんまりとですがチラホラと花が咲いています。

左端は、他の二軒より少し間口が狭いおうちです。



こちらのおうちも格子の端から端まで、あさがおが仕立ててあります。

三軒が揃って連携プレーに成功している様子には、
昔ながらの長屋的なお付き合いが感じられます。

高山には、重要文化財に指定されている町屋をはじめ、
古いおうちが数多く残っています。

クラフトカフェ 六花舎

2011-08-18 07:54:45 | インテリア
以前にご紹介した、子供服のお店「en soie」(オン・ソア)さんの2階に、
「クラフトカフェ 六花舎」があります。

こちらのカフェでは、手芸の材料を扱っていて
レース編み、デコパージュなどの手芸の講習を受けながらお茶を飲むことができます。



入り口のドアにはショップサインが、もう片方のドアにはスノーフレクの模様が
大正ロマンっぽい摺りガラスになっていました。



こちらが店内です。



和室を改造したと思われます。

床の間に和室だった片鱗が見受けられます。



カウンターのスツールには、手編みのカバーが掛けられています。



私の座った席にも、同じく手編みのカバーが。



あっ。正面に座っていた人物(母です)の足が写ってしまっているのをお許しください。

扉を外したたんすに、ボタンやアクセサリーパーツが並んでいます。



お店のあちこちに、デコパージュの小物が。



デコパージュの材料も揃っています。



工夫を凝らし、普通のカフェとの差別化をはかるよう
奮闘していらっしゃる女性オーナーに、
「がんばってください。」とエールを送りたい私です。

ピースランド

2011-08-12 07:04:28 | Weblog
先週、高山市愛宕町にある「ピースランド」というお店に行ってきました。



こちらのお店は、築100年は経っていそうな古民家を素敵に再生した絵本屋さんで、
カフェとギャラリーを併設しています。

店内には絵本がいっぱい。



建物の感じがそう思わせるのか、昔通った小学校の図書館にいるような
懐かしい気持ちになりました。

こちらはカフェのカウンター。



始めてお邪魔したお店なのに、なぜかリラックスしてしまう雰囲気があります。
私自身が古い家に生まれ育った性(さが)を持っているからなのでしょうか。

フローリングになっているこちらのお部屋はギャラリースペースです。

穴倉の様なこちらのお部屋は、実は「蔵」なのです。



この日、こちらの蔵で「佐々木彩子」(通称 ちゃん)のライブが催されました。



久しぶりに「ちゃん」の歌を聴くことができました。



「ちゃん」は、私が仙川に住んでいた時お隣どうしでした。

彼女から「高山にいくよ。」という突然の電話をもらったは7月の終わりころです。

久しぶりに会う「ちゃん」と、ご主人の「まっす」。
「かのと」(一歳とちょっと)が大きくなっているのに、びっくりです。

「ちゃん」と「ピースランド」のご主人とは20年越しのお付き合いなんだとか。

かつてのお隣さん「ちゃん」と、私と、郷里高山のお店「ピースランド」という、
不思議なトライアングルです。

去年の10月に高山にリターンした私には、
何を隠そう高山に数えるほどしか友達がいないので、
仲良くしてくれるのは、「犬だけです」という状態でした。

ちゃんのおかげで知ることのできたこのお店が
すっかり気に入ってしまった私。

一人でふらっと行きたくなるお店ができました。



八月の我楽多市

2011-08-08 07:30:28 | Weblog
ちょうど七夕の昨日、八月の我楽多市(恒例の骨董市)が開催されました。



市の立つ通りと交差する古い町並みにも、ズラリと笹が飾られ
行きかう人々の目を楽しませていました。



我楽多市は、今年で30周年です。

フランクフルト、みたらし団子、かき氷などの屋台が並び、賑わいを見せていました。



私のお気に入り「MION」さんのお店には、瓶入りの糸やボタンがたくさん。



それから、古いレースや布などがバスケットにギッシリ。



「お月さん」は、浴衣をたくさん出していらっしゃいました。



昔の浴衣は、柄が洒落ています。

とあるお店で、パール加工の対のお皿を見つけました。



「このお皿、どのくらい古いんですか。」と店主のおじさんに尋ねると、
「40年ぐらい前のものやよ。」と教えてくださいました。

我楽多市は、骨董の勉強ができる場でもあります。



七夕飾り

2011-08-07 06:41:21 | Weblog
高山は8月7日のきょうが「七夕祭り」です。
こちらでは旧暦に合わせ、雛祭りも七夕祭りもひと月遅れで行います。

姪っこと七夕飾りを作ろうということになり、まずは笹の調達を私がすることになりました。

毎日のように犬の散歩で行く宮川べりに、わんさか笹があったのをあらかじめチェックしていました。



折れて倒れかかっている大きな笹を一本と、群からはみ出して立っている中くらいの笹を
ちょっと剪定させていただきました。

これで笹はバッチリです。



「でんぐり」という名の飾りをいくつか、いまい文具店で買いました。



色画用紙を切って五色のたんざくを作り、家族みんなに願い事を書いてもらいました。



私は「願★OPEN」と、お店の開店を祈願するビジネスウィッシュとともに、
「素敵な出会いがありますように♥」と、図々しいパーソナルな願望をしたためました。



折り紙の「だまし舟」や「ちょうちん」も加わって、にぎやかになった笹。



さて、家族の願い、私の切実な願い(願望)は、天に届くでしょうか・・・。


おかもち

2011-08-03 06:55:52 | クラフト
おかもちが好きです。

今年の初め頃、古道具屋さんで「おかもち」を買いました。



W32×18×H29(ハンドルを含め)ですから、出前をするにはちょっと小さめです。

何に使われていたのでしょうか。
しかも、ペイントされていて洋風な感じです。

この主張しない塗装の色がいいなと思いました。

日塗工の標準色見本に照らし合わせてみたら、



PBのE-75-75Aでした。PBはパープルブルーです。

パッと見「グレー」ですが、標準色としてはN(ニュートラル)
つまり無彩色ではなく、ブルーに属す色です。

自分でも塗装してみたくなり、おかもちを作りました。



木の空き箱にハンドルを付け、オールドウォッシュペイントしました。

私は小物のペイントにはアクリル絵具を使っています。



自分でわざわざ混色しなくても既成で可愛い色があるのでラクです。

おかもちというのは使ってみると手放せなくなる魅力があります。

箱に持ち手が付いているだけでなんと便利なことか。
ただ持ち手が付くことで、ビジュアルがグッと可愛くなるので不思議です。

おかもちの語源を調べてみました。

それにしても、昔の人の考える道具というのには敵いませんね。