LOTUS BLUE DIARY

インテリアとリビングと手作りのお話

中央木工(株)第弐號 曲木椅子

2016-02-01 16:04:28 | 椅子
昨年のことですが、友人から古い椅子の修理を依頼されました。



座の籐が破れた状態です。

こちら、”中央木工(株)(現、飛騨産業)”の”第弐號 曲木椅子”、製造1920年(大正9年)という、古いものです。

飛騨の家具館に展示してある、第弐號 曲木椅子がこちら。



ミュージアムに展示されるのに値する、古い椅子。
当時、ノックダウン方式で出荷されていましたが、高山線もまだ開通していない時代で、岐阜まで馬車で輸送されていたのだといいます。

椅子の曲木の部分には、バリが入り、釘で打ちつけた痕跡がありました。



ささくれた状態を、無理に接着するのはタブーです。
引っかかりの無いように研磨することにしました。

塗装の剥げた部分は、顔料の入ったオイルでリタッチし、蜜蝋でつやを出します。

問題は、座の破れた籐です。

現在、籐張りのできる職人は、メーカーにも、県内にもいらっしゃらないのです。

クラシック家具を扱う”ダニエル”さんに尋ねましたら、"THONET"を扱う"AIDEC"さんなら、修理ができるとのことでした。

ともあれ、籐の修理は可能ということは解りましたが、椅子のオーナーの希望は、「座を、ブリティッシュっぽい柄の布張りにしてほしい。」というものでした。

であれば、このクラッシックな椅子に合う布を探さなければなりません。

"Moris & co"の張布はどうかな、と思ったんですが、





小椅子には大きすぎる柄です。

しばらくすると、オーナー様が「張ってほしい布がありました。」とおっしゃいます。
なんでも、使っているカウチのアームカバーを外したもので、もともと椅子の張布です。

可愛い小花で、ちょうど座と玉縁(パイピング)が取れるほどの分量でした。



座面の平らな椅子は、ウレタンを敷いたとしても、当たりの堅い感じがあります。

考えて、MDFボード(木材の繊維板)をドーナツ形にくりぬいて座板を作り、抜いた部分にダイメートロール(布バネ)という素材を張ることにしました。

もともとの籐は、バネのようにしなって体重をささえてくれます。

籐の座り心地に一番近いのではないかと思い、ダイメトロールを思いつきました。

もしかしたら、飛騨産業さんが持っているかもしれないと思い、八軒町のとなり町、名田町にある、飛騨産業アウトレット館に行きました。

「第弐號 曲木椅子を治したいんです。会社の歴史に残るあの椅子のために、どうか(ダイメトロールを)お分け下さい・・・。」とかなんとか言いますと、

「あるよ、ダイメトロールなら。焼却炉のところに。」と、アウトレット館の”K手C七”さん。

焼却寸前のダイメトロール張りのフレームを、タダで分けて下さいました。

こちらのフレームに張られている黒い布が、ダイメトロールです。



ドーナツ型のフレームとダイメトロールをベースに、薄いウレタンを敷き、張布を張って、完成した椅子。



破れた籐はどうしたかといいますと、どうしても剥がす気になれなかったので、内蔵しました。

籐を隠すように、布を張った座板を上に乗せてビスで止め、裏布を張りました。

いつか、完全復刻したくなったら、座板を外して、籐を張り替える余地を残しておきたかったのです。

製造から96年経った椅子。

よくぞ直しをご依頼くださいました。

これからも、現役で頑張ってくれることだと思います。





飛騨産業のNo.725

2016-01-30 12:21:23 | 椅子
飛騨産業の椅子、No.725は、日本の家具史上に残る椅子です。

1966年製造、2001年まで作られていました。
デザイナー、葭原基氏は同社のヒット商品”アイガー””カスケード”のデザインも手掛けた人物です。

1年と三か月の間に、No.725を、6脚リペアーしました。



後ろの2脚がビフォー、手前2脚がアフターです。

近寄ってご覧ください。



「張り替えだけお願いします。」といわれてひきうけたものの、この塗装の剥げ具合を見たら、どうしても塗装を剥がしたくなりました。

塗装を剥がし、サンディングし、オイルを塗り、蜜蝋ワックスをぬれば、このように新品のようになります。



笠木と、背のカーブが美しいです。



材の美しさを塗りこめないように、オイルフィニッシュにしたら、なんて若々しい感じになるんでしょう。

剥離の様子をご覧ください。



#40,#60,#80,#100,#120,#180,"340と、サンドペパーをかけます。
全て手作業で、ここまで持ってきます。

背の、細い木部のパーツだけ、剥離剤を使います。



剥離剤を、リムーバーでふき取り、手作業でサンディングします。



スティックにサンドペーパーを巻きつけたもので、傷を付けないよう丁寧にサンディングします。

長い道のりを経て、サンディングが終わった状態。



次に、オイルと蜜蝋で仕上げます。



次に、座です。
タッカーで張布を打ちつけます。



裏布に型紙を当てて、代をアイロンで倒します




ビスとダボの部分に、テンプレートでマーキングし、ホールを作ります。




裏布もタッカーで打ちつけて、張りが完了。



張りあがりました。



こちらは、剥がした張布と、裏の布です。



長い間、ご苦労様でした。

処分させていただきます。

20年、30年、最長だとすると、40年前に作られた椅子。

最初は美しかった椅子が、経年で見る影もなくなると、お金をかけて修理してまで使わなくても、
安価で綺麗な新しいものを買えばいい、と思う方が多いのかもしれません。

ですが、いい椅子は頑丈で、木部はしっかりしています。
塗り替えたり、張り替えたりすれば、新品のようになるのです。

本当にいい一生ものと、簡単に壊れる粗悪品とを見分ける目を持っていただきたいと思います。

気に入った家具を、メンテナンスしながら長く使う、大切な家具を、何世代もにわたって使い次ぐ、
という考え方こそが、時代に合っていると思います。

もし、おうちに眠っている、古い椅子があったら、どうか私に見せてください。

よかったら、直させてください。

そして、是非もう一度、使っていただきたいと思います。
















椅子張りの工程をご覧ください。

2016-01-08 21:49:58 | 椅子
なんの変哲もない、パイプのハイチェアーの張り替えを、昨年末に引き受けました。

飛騨産業のグッドデザインの名作椅子などと違って、価値がある椅子ではありません。

もしかしたら、直すより買ったほうが安いかもしれません。

椅子の持ち主は、古着屋さんを経営していらっしゃる女性です。

お店のカウンターのところで使うのにちょうど適した高さなんだとか。

なるほど。

「とにかく、椅子を見せてください。」
「それから、お店の洋服で、椅子に張ったらカッコいい感じのものがあったらぜひ張りましょうよ。」そう申し上げました。

彼女が持ってきた洋服(タンクトッブ)の生地が、あまりにカッコいいのでがぜんやる気になりました。

こちらがその生地です。



伸縮する生地なので、そのままだと使えません。
まず、接着芯で裏打ちします。

もともとの座がこちら。



剥がして、玉縁(パイピング)だけを再利用することにします。

裁ったピースと玉縁を縫い合わせます。



輪にしたもう一つのピースを、玉縁を挟んで縫い合わせます。
50本のまち針を使っています。
縫う時間より、まち針を打つ時間の方が何倍もかかりました。



縫い合わせた座に、キルト綿を敷き込みます。



つぎに、ウレタンフォームを2枚敷き込みます。

なぜ2枚かというと、玉縁より上が盛り上がるように薄いウレタンを入れ、ベースに厚いウレタン、この二つで成型する必要があるように思ったからです。

まず薄いウレタン。縁を面取りしています。



つぎに、厚いウレタン。



2枚で3、5cmの厚みを作ります。

画鋲で仮止めして様子を見ます。



仮止めした状態。



よさそうです。

ガンタッカーで張っていきます。



お気づきでしょうか、タンクトップの裾をそのまま使っています。
端の処理がいりませんからね。

奇しくも、椅子の円周はタンクトップの見ごろの幅と5mmと違わず、ほぼ同じ寸法でした。
奇跡の様なジャストサイズです。

張り終わり、座をビスで取り付けて完成です。



玉縁から上が、ふっくらと盛り上がるように張れているのが解りますか。



それにしても、カッコいいレトロなプリントです。



さすが古着屋さん、抜群のチョイスです。

狙ったとうり、バッチリでしたね。

お引き取り、お待ちしていますよ。













ジャンクな椅子のリペアー

2015-07-21 09:02:48 | 椅子
不燃ごみの収集の日に、ボロボロの折りたたみパイプ椅子を拾いました。



外に放置してあったのでしょうか、座と背の板は朽ち、本体もサビだらけです。

椅子としてはとるに足らないものですが、ジャンク、ブロカント(美しい古道具)としては
ちょっと「面白い。」と思えたので、リペアーに挑戦しました。

座と背は、新たに外材の軽めの集成材を切って作ることにしました。
背板の緩やかな曲木を「どうしようか...。」と思いました。
木を曲げるには、高温で長時間蒸す必要があること、曲げた形を治具で固定して成形するということは知っていました。
が、そんな本格的な曲木が、家庭でできるわけもありません。

そこで、木の反る性質を利用して、集成材の片面に水を含ませて乾かしながら反らすことはできないものかと思いました。
「曲木」というより、「反木」(そりき)です。

この程度の緩やかさなら、なんとか思ったように反ってくれて「反木」がかないました。



張り布に選んだのは、レトロな感じのシャツの生地です。
立派な椅子には、このようなペラペラの生地は張りませんが、
椅子の存在の軽さには、この生地がピッタリだと思ったのです。
パイピングを回してトリミングもうまくいきました。
本体のサビは、金ブラシとピカールで磨き、サビのひどい部分だけ油性の塗料でリタッチしました。
サビをテクスチャーとしてあえて少し残し、シャビーな仕上げにしました。

もう一脚は、3本脚のパイプ椅子です。



もとはこのような赤いビニールレザーが張ってありました。



食料品を扱っていた商店から出てきたもので、裏に"KAGOME"のシールが貼ってあったところを見ると、
”カゴメケチャップ”のノベルティーだったのではないかと思います。
ケチャップの様な色、おにぎりの様なおいしそうな形です。

張り替え用に選んだ布は、トランプと手の柄の昭和ポップな生地です。
手の中に、目みたいな玉があるのがなんか怪しい...。
「インチキ手品師の布」と名付けました。



2脚とも本体は頑丈ですが、パイプ椅子の方は小さくて華奢な作り、
三本脚の方は、安定が悪いので椅子を踏み台代わりにして乗っかるのだけはご法度です。

白状しますと、三本脚の椅子を踏み台代わりにして椅子から転げ落ち、
全治1週間の怪我(捻挫)を負ったことがあります...。
(古い椅子でなくても、3本脚にはご注意下さい。)

椅子としての価値はさておき、古道具をここまで甦らせたという達成感を味わわせてもらった
2脚のポップな椅子でした。



古い椅子のリペアー

2015-07-20 08:47:05 | 椅子
古い椅子を、塗装し直し、張り布を張り替えて、
思ったようにリペアーできるようになったので、
今年から「椅子の修理、塗装、張り替えいたします。」と、看板を出しています。



家具メーカーは、自社の椅子だったらリペアー可能です。
張替えの場合、メーカーの持っているプロパーの張り布の中から何がしか選んで張り替えることになろうかと思います。

私の場合は、古い椅子専門で、どこのメーカーのものだかわからないものでも喜んで修理しますし、
塗装が剥げ剥げなものほど歓迎です。(そのほうが剥離が楽なので。)
張り布は、その椅子のテイストと時代にもっとも合ったファブリック(できたら古いもの)か、
もともとのファブリックのテクスチャーにもっとも近いものを見つくろって、張って差し上げたいと思っています。

この1年間で、7脚の椅子のリペアーを行いました。

こちらは、ビニールレザーの張り布がビリビリに敗れていた座面を外し、
塗装を剥がしているところです。

最近分かったのですが、こちらトーアというメーカーの椅子でした。



もともとラッカー塗装が施してありました。
塗装を、サンドペーパーで剥がし、塗装し直しますが、
顔料を塗って、ウレタンないしラッカー塗装するのではなく、
元の塗装の色に近いオイルで仕上げることにしました。

張り布には椅子と同じと思われる60年代のカーテンの生地を選びました。



ストライプが綺麗に合うよう、慎重に柄合わせしました。



背には、椅子鋲を打ちつけ、隙間の開かないように手でまつり縫いして張り上げます。

こちらは、飛騨産業の名作椅子です。
右は塗装を剥ぐ前、左は塗装を剥いだところ。



もともとのラッカー塗装はかなりテカテカしています。

塗装を剥ぐと、ナラ独特の美しい「とら腑」が現れました。



これを、元の色で塗装すると、せっかくの「とら腑」が隠れてしまいます。
素地の美しさを塗りこめない、ミディアム色の塗装で仕上げたいと思いました。



こちらは、元の状態の2脚と完成した2脚です。



もともとの椅子の張り布は汚れとシミだらけでしたが、見覚えのある布です。
リバコの"N.C"であると判明しました。
新しい2脚にも"N.C"のなかから目の覚めるようなきれいな色をお選びしました。

新婚の家庭に納品する椅子ですから、思い切って若々しいイメージに仕上げて差し上げたかったのです。

おかげさまで、若奥様とご依頼くださったお母様に、喜んでいただける仕上がりとなりました。

ロータスブルーは、メーカーや家具屋さんだったら思わず目をそむけるような
「えっ、こんなボロ椅子?」と思われるジャンクな椅子も、
「面白い。」「直す価値がある。」と、私自身が判断したものなら、お直します。


そんなジャンクな椅子の修理は、また次回。





椅子の張り替えのオーダー

2013-09-08 05:09:07 | 椅子
以前に、ブログで「椅子の張り替え、うけたまわります。」と書いたところ、
あるお得意様から、「お願いしたいのですが。」と、ご依頼を受けることになりました。

LOTUS BLUE古椅子再生の初オーダーです。

こちらが、オーダーをうけたまわった椅子。



木部は頑丈ですが、張り布はこのように経年によるシミができています。

お客様は、「ぜひ張ってほしい布があるんです。」と、
40年前のファブリックを持っていらっしゃいました。
可愛らしいレトロな布です。

なんとかお客様の願いをかなえて差し上げたいと思いました。
コーナーに切り込みが入り、脚に沿わすような難しい張りでしたが、
布を剥がし、前に張ってあったのと同じように張ることに挑戦しました。

張りは、成功。
こちらが張り替え完了した椅子です。



大切な布の端がほころびないよう、独自に考えた手法なのですが
このようにアイロンの熱で定着させながら張ります。



今まで、自分の椅子を楽しみながら張り替えていましたが、
オーダーとなると責任を感じます。

毎日使うものだから、堅牢な張りでなければならない、
そして、美しく張り上げなければと、身の引き締まるお仕事でしたが、
無事に4脚張り上げ、納品することができました。



続いて、椅子の張替え。

2013-09-07 12:20:36 | 椅子
ミシン椅子として使うのにふさわしい古いスツール。
張り布がほころびているので、張り替えようと思いました。



張り布と中綿を取り外した状態。



椅子の裏を見ると、飛騨産業の初期のロゴマークが記されたプレートが付いていました。



こちら、飛騨産業創業当時に近い、かなり古い椅子であると推測します。

脚のクラシカルなろくろのデザインにイメージが合うような、
英国のファブリックと椅子のふちを飾るブレードを選びました。



張り布の色に合わせて、椅子鋲を塗ります。



今回は、木部にも色を入れてみようと思います。



2度塗りし、



マットバーニッシュを施してから、布張りし、ブレードを椅子鋲で打ちつけます。



美しく仕上がりました。



完成した椅子は、来月オープンとなる「てしごと舎」さんに納品しました。



LOTUS BLUE古椅子再生の記念すべきお買い上げ第一号となりました。

拾い上げられ、生まれ変わり、また可愛がっていただけるに違いない、幸せな古い椅子です。




椅子の張替え。

2013-09-04 21:04:18 | 椅子
立て続けに、古い椅子の張り替えをしました。

その様子をご覧いただきたいと思います。

まずは、こちらの赤いビニールレザーの小椅子。



座が、少し破れかかっていたので、思い切って張り布を剥がしてみました。

背の鋲を、木部を傷めないよう工具を使って外します。



新しく、椅子鋲を用意しました。

鋲を塗り替えるために、サンドペーパーで塗料を落とします。



下地にシーラーをスプレーしたあと、アクリル絵の具で色を塗り、つや消しニスを塗って定着させます。



新しく生地を張った背に、椅子鋲を打ちつけます。
鋲を傷つけないよう、打具に布で保護をしたものを使って。



鋲を打ちつけた様子。



張り布はピエール・カルダンのデザインのカーテン地です。

椅子の年代に合わせ、60年代の布を使用しました。




2脚目。

グリーンのビニール張りの食堂椅子



U.S.Aのヴィンテージコットンを張りました。



椅子鋲はブラウンにしました。



アクセントになって、効いています。

3脚目、スツール。



玉縁を付けて縫ってから、被せるようにマウントしました。

こちらは、中が物入れになったスツールなので、開け口の位置がわかるよう
目印にタッセルを付けました。



どことなく英国調です。



座面の中心には、クルミボタンを付けてえくぼのような引っ込みを作りました。

古い椅子3脚の張り布は、どれもヴィンテージな古いファブリックを使用しました。

新しく張り替えるのであっても、椅子の時代と同じかあるいは椅子よりもっと古い時代の布を選んでいます。
古い椅子のイメージを壊さないためには、厳選した布選びが必要なのです。

どうしても、椅子の作られた時代にこだわっているので、
ふさわしい布がみつかるまで椅子を温存しておいて、椅子にふさわしい布を見つけた時点でおもむろに張替えが始まります。

ぴったりの布をあてがわれてよみがえった3脚。

古くなってこころなしかくたびれていた時より、だんぜん輝いて見えると思うのは、私のひいきでしょうか。




椅子の張替え

2013-03-03 01:30:54 | 椅子
高山文化服装学院から譲り受けた椅子を、
張り替えて再生しようと思いました。

かわいい椅子ですが、なにしろこのようにビリビリの状態だったものですから。



剥がれたビニールクロスの裏は、ビビッドなピンクです。
はは~ん、もともとはこんな鮮やかなピンクのクロスだったんですね。



とっておきのビンテージコットンで新たにカバリングした状態がこちら。



時代的に、デザイン的に、チェアーにぴったりとハマったファブリックだと思います。

ボロ椅子に、第二の人生を与えることができたかのような満足感です。



ここで、お願いです。
もしご自宅に、「再生不可能かも。」、そして「捨てるしかないかも。」
と思うような椅子があったとしたら、ぜひ私に見せてもらえませんか。

もしかしたら、再生し、もう一度生きられるかもしれません。

「捨てないで!」「ちょっと待った!!」

はっきり言って、私は”非断捨離派”です。

だって、捨ててしまったら、あの美しい昭和のデザインは、
墓場に行ってしまい、もう二度と作れないのですから。


古椅子の張替え

2012-06-01 09:38:59 | 椅子
マーシャル(義理の弟です)の実家にあった古椅子を、
以前にいただいていました。



古い張布の感じが、嫌いではなかったんですが、
ちょっとダレた感じだったので、張り替えてみることにしました。

こちらが、張替えて変身した古椅子。



ロマンチックな薔薇のプリントです。



椅子の張替えは、”ガンタッカー”を使って行います。
”ガンタッカー”とは、頑丈なステイプラー(ホッチキス)のような道具で、
文房具店やホームセンターなどで買えます。

これが一台あると、ありとあらゆる張替えが可能です。

ついでに、その他の張り完了品をご紹介します。



何度かブログでご紹介したことのあるスツールです。

”ガンタッカー”と”椅子鋲”で張りました。

こちらは、おもちゃのアイロン台です。



ワークショップで”レトロホキ”さんがお作りするのをお手伝いして完成したもの。
”レトロホキ”さんとご主人、そして永井の共同制作です。

”レトロホキ”さんにつられて、思わず私もアイロン台を張り替えたくなり、
レトロなプリントで張り替えたのがこちら。



こちらはおもちゃではなく、普通のサイズのアイロン台です。

張り替えると、新品になったようで気持ちがいいのはもちろん、
使うのが楽しくなるから不思議です。

複雑な形のものでなければ、張替え意外に簡単ですからオススメですよ。