LOTUS BLUE DIARY

インテリアとリビングと手作りのお話

ワークコーナーと椅子

2010-06-30 15:30:13 | インテリア
光と風設計社さんのおうちには、たいていワークコーナーがあります。

キッチン前のスペースには、
パソコン作業するためのコーナーが作られていました。
個室ではないわずかなスペースですが、
リビングとの境に壁があることで
不思議と独立した感じになった、上手い設計です。



イームズのウッドベースのシェルチェアーを合わせました。

ワークコーナーの椅子を選ぶ場合、私は
ダイニングの椅子と区別するように、一脚を単体で
パーソナルチェアーを選ぶ感覚で椅子を選ぶといいですよと、
いつもご提案しています。

こちらは、音楽室の隅のワークコーナーです。



このコーナーには、Y-chairが入っていました。

木製の椅子を選ぶ場合、部屋の床の色がもしもダーク色ならば
同じくダークな色の椅子を合わせるようにお勧めしています。
逆に床の色がライト色ならば、ライト色の椅子でも
反対色のダーク色でも、どちらも合うといわれています。

ところが、今回は例外で
ダークな床に、ビーチ:クリア―塗装:ナチュラルのY-chairです。
木部の塗装が、ナチュラルなライト色ではあっても、
座のペーパーコードがブラックであることに助けられて、
このマッチングだったんだと思います。

もうひとつのコーナーのイームズの場合も、
木部はライト色ですが、木製部分が少なく
シェルの色の印象が強いため、
脚の色にとらわれる必要がなかったといえます。

椅子選びというのは、教科書的な法則に頼るのではなく
バランスが一番大切なんだな、と実感したコーディネートでした。

オープンな収納

2010-06-29 09:04:57 | インテリア
光と風設計社さんのおうちの、オープンな収納スペースを
それぞれご紹介したいと思います。

こちらは、キッチン脇のパントリーの様子です。



パントリーというのは、部屋自体が収納なので、
このように扉なしで食品を一目瞭然にならべておくのがベーシックな収納方法です。
棚板をダボで可動にしておけば、入れる物に合わせて
高さを変えることがことができます。
床はじかになっていて、ボックスなどが置けるようになっています。

こちらは、キッチンのオープン収納です。



ミキシングボウルや、キャニスターなどを見せながら収納しています。
カウンターは、引き出しを作らないでオープンにしておき
引き出しのかわりに、サイズピッタリの籐のトレーを入れました。
カトラリーや、箸が収納できます。
右は、ランチョンマットをたたまないでフラットな状態のまま収納できます。
ランチョンマットの出し入れが楽な、便利な収納方法です。
カウンター下は、扉を付けないであえてオープンにしておいて、
ゴミ箱が置けるスペースを作っています。

リビングのボードもオープンになっていました。



施主様はオーディオマニアの音楽好きの方で、このボードはスピーカーを仕込むように
オープンになっているのだとか。
上の段には、CDが相当入りそうです。
装飾用に私が選んだのは、アンティークのビールボックスとストロベリーボックスです。
上の段には、ブリキの缶を入れました。

ワークスペースも棚板のみの収納です。



オープンの収納というのは、扉や引き出しなどが無い分
造作代金が軽減されるということと、物が一目瞭然で取り出しやすいという点に
メリットがあります。
ただ、物をしまいこむのでないので、見せて美しいように
物を置かなければなりません。

今回ご紹介したショートカッツが、
オープンな収納を、美しく見せるための
ちょっとしたヒントになってくれればと思っています。

野の花を、あっさり生けて。

2010-06-28 21:19:01 | フラワーアレンジメント
光と風設計社さんのおうちに、メインで飾る花は
たいてい調達して持っていくのですが、
そのほかは、庭の植栽の枝を切って使わせていただいたり、
空き地に咲いた野生の草花を摘んで生けたり、
その場で何とかしています。

壁の色が、淡い若草色の和室(前回のおうちの)に、
庭で採った花の付いた枝を生けました。



ラベンダー色の壁は、トイレです。

空き地に咲いていた花が、ピッタリの色だったので
摘んで生けました。



キッチンのカウンターには、アンティークのソーダの瓶を三つ。
緑の瓶には、草色の花を生けました。



メインの花以外は、こんなふうに
野の花を、あっさり生けています。

ムーディーなダイニング

2010-06-26 14:40:17 | インテリア
今回のおうちに「ゴスいれてみよう。」と思いついたきっかけは、
ダイニングの照明のデザインがそれ風に見えたからです。

夜になると、照明の影が壁に天井に映り込みこのように
なんともムーディーな様子になります。



キッチンの黒いペンダントと、ダイニングのペンダント照明に
色とイメージを合わせるように、テーブルの上に置くテーブルウェアーは
スモーキーな黒のガラス食器にしました。

こちらの食器は、3軒のリサイクルショップで買い集めた物です。
(小さいサラボウルは、50円でした。)



大き目のディナー皿には、ルッコラと生ハムを
スープ皿には、イカスミのパスタを盛りました。

Wasavi Designの木口さんが撮影のために持ち込んで下さった
私物のオイルランプに明かりをともすと、よりムーディーです。



料理はほかにも、アスパラとトマトのサラダ、
それから、昼間フルーツボウルに入れていたイチジクを赤ワインで煮て
コンポートを作りました。

昼間のお部屋はこんな感じです。



家具は、イギリス製のアンティークで
テーブルは作業台だったものの脚を切ってダイニングテーブルの高さにしたのだとか。
チェアーは、チャーチチェアーといって、
かつて教会で使われていたものです。

ゴスな照明とアンティークな家具の取り合わせは
ダークなアンティーク加工の床と相性がよく
大人っぽいスタリングのためのヒントになってくれました。


ゴス入れてみました。

2010-06-24 08:45:17 | インテリア
甲府の“光と風設計社“さんの今回のおうちには、
「ちょっとゴス(ゴシック;gothic)入った感じにしてみましょう。」ということで、
いつもの感じとは趣の違ったスタイリングをしました。

落ち着きのある、ダーク色の床とボード。
ナチュラルにもクラシカルにも振れる、自然素材の壁。
リビングセットは、重厚な革張りのソファーと、
おなじく革張りの丸いソファー兼テーブル。
かなりのインパクトです。

ゴールドとシルバーのフレームを、オブジェのように置きました。
エレガントでクラシカルな花器に、ダリアとスモークツリーを生けました。



丸いソファーテーブルには、レトロなトレーを置いてから
その上にマグカップや本などを置きます。
そうでないと、ひっくり返ってしまいますから。

マグカップは、実家の蔵からでてきたもので、
その昔、父が愛用していたものです。
私が子供の頃、父はこのマグカップでもっぱらビールを飲んでいたようです。
プライベートに懐かしい、このマグカップによって
懐古的な雰囲気がより醸し出されたように思います。



夜になると、壁とフレームの陰影がいよいよ怪しく美しく強調されます。



ダリアとスモークツリーの影がボードに映り込んで、
狙いどうりのドラマチックなシーンになりました。



次回も、ゴスなコーディネート ダイニング編へと続きます。

森のテラス「蚤の市」Vol3無事終了しました。

2010-06-23 09:11:49 | 雑貨
6月20日、森のテラス「蚤の市」Vol3 が開催されました。

LOTUS BLUEは、新たに仕入れたメラミンやプラスチックのテーブルウェアーや
掘り出し物のFire KingとCorningのキャセロール、
フランス製のミルクガラスや、昭和中期のガラス食器などを出しました。



これらのレトロ雑貨は、かなり独自な仕入れでもって集めています。

ご近所のリサイクルショップをこまめにチェックしていて
安くなったのを見極めて手に入れたり、
帰省した時に地元のリサイクルショップで格安で買ったり、
実家の蔵を探って見つけたガラクタを、母から譲ってもらったり、
友人からの情報を得て、アマチュアのガレージセールに出向いて行ったり、
かなりこまめに、ちょこまか買い集めているのです。



未使用のOld PYREXのソースパンや、Vision社のキャセロール、フライパンなど
とっておきのアイテムを並べたコーナー。
目玉商品だった、未使用の1970年代のBamixは、この日お嫁に行きました。

日本製のガラス器、ボタンはお買い得価格にてお出ししています。



懐かしいチープなプラスチックのキッチン雑貨。昭和レトロな缶、食器、文房具も少し。


3回目となるこの企画は、出店者が新たに加わり盛りだくさんの充実した内容になっております。
その様子は森のテラス番人日記でご紹介しています。

次回は何を出そうかなと、今から考えています。
毎回来て下さるお客様に飽きられないように、それから自分自身も
何か新しいことをつねにかんがえるのが楽しくて。
そして、ここでいろんな方との出会いがなによりうれしくて
もうやめられなくて、やっています。

これからも、宜しくお願いします。

森のテラス「蚤の市」vol.3 のご案内

2010-06-19 21:44:58 | Weblog
明日 6月20日、森のテラス「蚤の市」が開催されます。

みんなの念力でもって、なんとか晴れないかとは思っているのですが
こればかりは天任せ。
とはいえ、明日はラッキーにも午後の予約が入っていないので
万が一どしゃ降りでも12時からなら室内で開催できることになっています。

従いまして「中止にはなりません。」ということを
お知らせしておきたいと思います。



かなりの蒸し暑さが予想される明日。
おいしいコールドドリンクをご用意しようかと思っております。

前回に引き続き、古本、古道具、お菓子などを
少しづつ内容を変えながら、毎回あきられないように工夫し
より充実していきたいと持っております。

アイデアマンのnさんは、またまた楽しい企画を練っているようです。

だれよりも、自分たちが楽しくてやめられないこの企画は
ずっと続ける予定です。

どうか、お気軽にお越しください。

小さなキッチンとパントリー

2010-06-19 21:27:58 | インテリア
光と風設計社さんに初めて伺った時、
VIPルームに、おもちゃのかわいいキッチンユニットが置いてあったのを見つけていて、
いつか「撮影に活かしましょうね。」とご提案していました。

今回の撮影では、おままごとシーンに
そのキッチンユニットを導入してみました



子供用の椅子は”ラビットチェアー”といって、
背がウサギの耳のような形をしたかわいい椅子です。

一方、こちらはキッチンのパントリーの様子。



階段下のスペースをうまく生かしたコンパクトなパントリーです。

パントリーの写真も今回何度目かになりますが、
毎回買いためた食材が、今回はギッシリ詰まっているかのように見え
より充実した写真になりました。

撮影というのは、回を重ねるごとに
どんどんよくなり、充実していきます。

次回の撮影も迫っているんですが、
さてつぎはどんな写真になるのかなと
楽しみにしている私です。

カントリーのショートカッツ

2010-06-18 20:32:59 | インテリア
今回の”光と風設計社”さんのおうちは、
私にとって久々のカントリーでした。

いつかカントリーのお仕事に生かそうと、買って持っていた
Nikkoの古い洋皿(オードブル用の)を中心にして、
皿と同じ時代に製造されたであろう、ノーブランドの
古いC&Sを合わせてスタイリングしました。
敷いているクロスは、アンティークのハンガリー製のティータオルです。



何度もお洗濯され、シミひとつない古いクロスは、
信じられないほどのいいコンディションでした。
日本製の古い布だったら、こうは保存されていないだろうと思います。

リネン類を消耗品と考えないのは、さすがにヨーロッパの伝統であるとしか思えません。



キッチンのカウンターには、”シューメーカー”のハイチェアーを合わせました。

この椅子は、以前に私のもう一つのブログ”椅子のソムリエ”でも紹介したことのある、
北欧の椅子で、作り人さえはっきりしない伝統的な職人用の作業椅子として
有名な椅子です。

Danish Countryの名作椅子として、ぜひともお勧めしたい一脚です。

一方家事室には、ERCOL(アーコール)社の椅子が入りました。



ハンドル付きのキャリアーに、古い糸巻きやレースの端裂を入れ、
一緒に大きな糸巻きを置きました。

素敵な家事コーナーになりました。



古いNailBox(釘入れ)の缶には、アメリカやイギリスの布を入れました。



手持ちの雑貨をガンガン送り込んで導入し、
たくさんのカントリーのショトカッツができました。

古い瓶

2010-06-18 10:50:03 | インテリア
甲府の”光と風設計社”さんに、毎月のように呼んでいただいて
撮影のスタイリングをさせてもらっています。

レギューラーのようにお付き合いさせていただく工務店さんに対しては、
装飾品のバイイングも長い目で考えて、いいものを少しずつ買いためていき
使いまわしできるようなものを選んでいくよう、ある程度の計画性を持って
予算を有効に使おうと思っています。

今回のおうちには、意図的にカントリー色を強調したスタイリングをしました。



ボードに、古い瓶を主役に、LOTUS BLUE のBOXを脇役に飾り付けました。

この瓶は、前回の撮影で玄関ボードに飾ったものです。
今回は、ひまわりを生けました。



POISONと活字が刻まれたこの瓶は、イギリス製のアンティークで
大変高額でしたが、シンプルなうえに枝を生けやすい、いい形だと思い
思い切って購入したものです。

会社の宝物となって、大切に使っていただけるに違いない
貴重な瓶だと思っています。

こちらの3個ならんだ瓶は、日本製の古いものです。
イギリス製の古いマーガリンの缶と一緒に並べました。



この瓶は、古道具を扱う素敵な雑貨屋さん"houti"さんで見つけたものです。

ニッチには、透明の瓶に庭でとれたラズベリーの枝を生けました。



ハート形のレースのドイリーを敷いて。

キッチンのシンクの横には、こんな柱とガラスの飾棚がありました。



瓶と小さな古い缶を飾りました。

オレンジ色のラベルの瓶は、アンチョビーソースの瓶で現行品です。
全部アンティークだと予算がどんどん上がるので、かわいい空き瓶を
古いものに混ぜたりしています。

棚と瓶と缶の、硬質な感じにレースのドイリーをちょっとあしらうと、
優しくてやわらかで、女性的な感じのカントリーらしさが醸し出されます。

ひさびさにカントリーのスタイリングができて、楽しいお仕事でした。
次回も、カントリーのスタイリングのショートカッツを引っ張りますので、
どうかお楽しみに。