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リタイアーのよもやま話

09年世界の失業者 初めて2億人突破

2010-01-27 23:43:35 | 社会
ヤフーのニュースである。

09年世界の失業者 初めて2億人突破
2010.1.27 08:24

 国際労働機関(ILO)は27日、2009年の世界の失業者数が推計で前年比2660万人増の2億1150万人、失業率は0・8ポイント上昇の6・6%と、いずれも比較可能な統計がある1991年以降最悪を更新したとの報告書を発表した。

失業者数の2億人突破は初めて。
08年に深刻化した金融危機の影響が世界的に拡大、雇用減少につながったのが最大の要因。

報告書は10年も世界の雇用状況は厳しく、失業率は6・5%、失業者数は2億1340万人前後の高水準が続くと予測。

ソマビア事務局長は「雇用なき景気回復を避けることが優先事項だ。

銀行を救済した際に適用したのと同等の政策的決意で雇用を維持、創出して家計を助ける必要がある」と訴えた。

09年の失業率は特に若年層が深刻で、前年比1・3ポイント上昇の13・4%に跳ね上がった。


次も、ヤフーのニュースである。

今年の失業者、2億1340万人に=「雇用なき回復」に警鐘-ILO予測

1月27日8時11分配信 時事通信

 【ダボス時事】国際労働機関(ILO)は27日発表した労働市場に関する報告書で、2010年の世界全体での失業者数が2億1340万人となり、過去最高水準に達すると予測した。

世界的な景気悪化で雇用が落ち込んだ09年(推定2億1150万人)から、情勢が一段と深刻化し、失業者が190万人増加する見通し。
 
10年の失業率は6.5%(09年は推定6.6%)に高止まりすると予想。

特に北アフリカや旧ソ連諸国などでは10%超の高い失業率が続く見込み。

 ILOのソマビア事務局長は、各国の指導者らが集まる世界経済フォーラムの年次総会(ダボス会議)の27日開幕を念頭に、「『雇用なき回復』の回避が政治の優先課題であることは明白だ」と言明。

雇用問題に対処するためには、「(金融危機で行った)銀行救済と同様の確固たる政策を講じる必要がある」と述べ、各国の指導者や民間企業のトップらに取り組みを強化するよう訴えた。 



次は、ウィキペディアからの資料である。

マルクスの理論からは社会主義革命がロシアで勃発することはあり得なかった。マルクスが展開する議論の前提にあるのは英独仏など西欧の成熟した資本主義国である。

以上、ウィキペディアからの資料である。


マルクスにとって、資本主義国家とは、英独仏など西欧の国々を指している。

革命は、これらの国で起こると想定していたようだ。

マルクスは、1818年に生まれ、1883年に没している。65歳である。

彼が死んでから、127年経った。

ソ連、中国、北朝鮮は取り敢えず共産主義国家を標榜しているが、マルクスの理想からすれば、現実の状況は、そう呼びがたい。

今だ、革命は起こらずといいたい。マルクスの生きていた当時からすれば、取り敢えず、とんでもないくらい世の中は、発展した。


今にしてみれば、マルクスは、この資本主義というシステムの「のびしろ」を計算にいれることはできなかったようだ。

勿論、彼に感化されたレーニンも毛沢東も金日成も、今となっては、そう評価されるのではと思いたい。

あれから、資本主義というシステムは、世界中に伝播していった。

マルクスは、「哲学者は、世界をただいろいろに解釈しただけである。しかし、大事なことは、それを変革することである。」と言ったのであるが、今になってみれば、彼も「世界をただいろいろに解釈しただけである。」となってしまったようだ。

おかげで、全共闘世代なんて、時代錯誤な大騒ぎを起こしてしまった。


次は、ウィキペディアからの資料である。

トロツキーらはより国際主義的な主張を行った。世界規模での革命なくしては社会主義は生き残れない、というものである。

以上、ウィキペディアからの資料である。

とあるように、共産主義者の中に、世界的な規模の革命という考え方があったようであるが、今や、世界的なレベルでの資本主義化が進んでいる。

現実は、先進国、発展途上国の格差があり、その差を埋めるべく、先進国が発展途上国に詰め寄られている状況とも思える。

先進国と発展途上国の格差是正がまったく、進まない状況にあって、例えは、適切でないかも知れないが、資本主義が地球的規模に蔓延したおかげで、地球的規模の資本主義システムの豊作貧乏状態である。

発展途上国も全て、先進国なみの水準まで、発展可能であろうか。

地球温暖化、人口暴発、資源の枯渇等は、資本主義の「のびしろ」が少ないことを物語っているのではなかろうか。

2億人を超える失業者数って、資本主義の行き詰まっているバロメーターなのでは。

もう資本主義が地球的規模に行き渡っている。あとは、共食いが始まるだけなのでは。

ところで、今こそ、マルクスが待ち望んだ季節の到来なのではなかろうか。

勘違いしたかつての時代は、大騒ぎをしたのに、いざ、天の時、到来かと思いきや。

世界は、食いっぱぐれないように、汲々して、静まり返っている。


重信房子は、「おみなえし揺れ咲く細き野道行く なりたい自分になれただろうか」

と自問自答したが、あの大騒ぎから40年を経たわたしたちは、
この言葉を自ら問いかける余力が残っているのだろうか。