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リタイアーのよもやま話

右脳・左脳、ゲーム脳…脳科学の「神話」ご注意

2010-01-26 22:37:54 | 健康
ヤフーのニュースである。

右脳・左脳、ゲーム脳…脳科学の「神話」ご注意

1月23日17時38分配信 読売新聞
世は空前の脳科学ブーム。

タイトルに脳のつく書籍は、この5年間で3000冊以上も出版された。

しかし、脳に関する気になる話は、研究結果を拡大解釈した俗説も少なくない。

経済協力開発機構(OECD)は、こうした俗説を「神経神話」と呼ぶ。

典型的な例として「〈論理的な左脳〉と〈創造的な右脳〉」というような単純な区分けと、3歳児までに豊かで多様な刺激を与えた方が頭が良くなるという「3歳児神話」の二つをあげる。

テレビゲームをやり続けると、子供がキレやすく反社会的になるという「ゲーム脳」も、神話のひとつ。

「前頭葉で脳波のアルファ波が増え、逆にベータ波が激減するパターンは認知症と一緒」というのが根拠で、教育関係者らに広く支持された。

しかし、「脳科学の真実」という著書もある坂井克之・東京大学准教授(脳科学)は「ベータ波はリラックス時にも減る。

結論が先にあってデータを使っただけで、脳活動のデータが何を示しているのかの判断は難しい」と批判する。

 ◆脳トレだけの効果は「?」◆

 簡単な計算や音読で脳を鍛えるという「脳トレ」もブームになった。

認知症の予防に応用した学習療法も広がっている。

お年寄りが脳トレに取り組み、認知症が改善したというデータも出ているが、学習療法では介護スタッフが励まし、褒めることが重要な要素だ。

スタッフがお年寄りの隠れた能力に気づき、その能力を引き出す側面も大きい。

 脳トレを提唱した川島隆太・東北大学教授は「学習療法の目的は、認知症の改善で、どの要素が効いているかは重要ではない」と主張するが、坂井さんは「脳トレだけの効果なのか、科学的に検証されていない」と指摘する。

 ◆実際の研究とはミゾ◆

 こうした神話が続々と生まれるようになったのは、1990年代以降。

磁気共鳴画像(MRI)など脳の分析技術が発達し、脳の画像が手軽に手に入るようになってからだ。

 兵庫教育大学の松村京子教授は「家庭や教育現場で脳科学への関心が高まっているが、実際の研究との間には溝がある。

その分、単純化された説明を受け入れがち」と指摘する。ウソの話も脳の画像と一緒に説明すると、信じる人が増えるという研究もある。

 専門家でつくる日本神経科学学会も今月、科学的な根拠を明確にした情報発信を求める声明を出して現状に警鐘を鳴らした。

脳の研究は教育や医療に応用されることが多いだけに、情報の出し手も受け手側も注意が必要だ。(科学部 杉森純)
最終更新:1月23日17時38分



わたしも、脳については、大変関心を持っている。

特に、「脳の可塑性」に関心があり、20年以上に渡って、いろいろと本を買い集めてきた。
で、いつの間にか、「脳ブーム」になって、いろんなことが言われるようになった。
素人には、いかにも最もらしく思える言説があった。

この記事で、いくつかの「〇〇神話」を取り上げているが、わたしも乗せられている口である。

だから、これらの俗説に、責任ある関係者が、ちゃんと正してほしいものだ。






格安航空大手3社が熱い “アジア空中戦”制するのは…

2010-01-26 22:25:45 | 経済
ヤフーのニュースである。

先日、新聞で、同じような記事を読んだ。

格安航空大手3社が熱い “アジア空中戦”制するのは…

日本航空をはじめ、アジア地域の大手航空会社が軒並み厳しい状況にあるなかで、域内では格安航空会社が気を吐く。

なかでもマレーシアを拠点とするエアアジア、シンガポールのタイガーエアウェイズ、オーストラリアのジェットスターの格安航空大手3社の動向が注目を集める。

エアアジアとジェットスターが提携し域内での主導権を握る構えなのに対し、タイガーエアも22日にシンガポール取引所(SGX)に上場し、調達した資金を元に新型機の増強や新会社の設立などでシェア拡大を目指す。

アジアの格安航空市場での戦いは一段と過熱してきた。(産経新聞)

これらの記事を読んで、一瞬にして、不安になった。

JALの再建問題である。

それにしても、このような格安の値段で、日本の空港に乗り入れてきたら、なんて考えたら、日本の航空会社、大丈夫かと思った。

JALあんなに、国費をつぎ込んだが、再建できないのではと不安になってくる。


IPアドレスから何がどこまでわかるか

2010-01-26 22:17:59 | 社会
ヤフーのニュースである。

埼玉県入間市に「市内の学校に爆弾を仕掛けた」という内容のメールが送りつけられ、市内すべての小中学校が休校になった事件で、警察は24日、中学3年生の男子生徒を威力業務妨害の疑いで逮捕しました。

逮捕されたのは、入間市内の公立中学校に通う中学3年生の15歳の男子生徒です。

この事件は今月21日、入間市に「市内の学校に爆弾を仕掛けた」という内容のメールが送られ、22日に市内のすべての小中学校が休校となったものです。

警察によりますと、メールの発信元を調べたところ、この生徒の自宅のパソコンから送られていたことがわかり、この生徒が「たいへんなことをしてしまった」などと容疑を認めたことなどから、24日に威力業務妨害の疑いで逮捕したということです。

警察によりますと、メールにはこの生徒が22日に受験した埼玉県内の私立高校を名指しして、「受験生が1人でも試験会場に行ったら市内の学校を爆破する」という書き込みがあり、警察で犯行の動機を調べています。
というニュースがあった。

すると、同じページにリンクするように、次の記事が掲載されていた。

IPアドレスから何がどこまでわかるか

IPアドレスはネットワーク上の住所に当たるものですが、そこから普通に調べて分かるのは、そのコンピュータの所属している組織(あるいは契約しているプロバイダ)と、そのコンピュータが存在している国・地域です。

いずれも分からない場合もありますし、国内であれば都道府県・市町村まで分かる場合もあります。

利用者の氏名、住所、電話番号など、プライバシーに属する細かい情報までは分かりません。

 nslookupというプログラムで、IPアドレスに対応するドメイン名を調べることができます。

ドメインが割り当てられていなければドメイン名は分かりません。

ドメイン名の末尾からは国・地域が分かる場合があります。

それ以外の部分からは所属組織(会社・学校)あるいは契約しているプロバイダが分かります。

また、組織やプロバイダによっては都道府県・市町村などが分かる場合があります。
 
また、日本国内のIPアドレスであれば、JPNICのwhoisサービスなどを使ってIPアドレスから直接、組織(会社・学校など)あるいはプロバイダを調べることができます。

ドメイン名が割り当てられていないIPアドレスでも調べられます。

国外のアドレスや、国外で割り当てを受けて国内で使われているアドレス(IPアドレスは割り当て場所と利用場所が一致しているとは限りません)については、GEOBYTES社の「IP Address Locator」などのサービスで利用場所などを調べることができます。

一般に公開されている情報で調べることができるのはここまでですが、犯罪捜査などでは警察などがプロバイダなどに問い合わせ、特定の時刻に特定のIPアドレスを利用していた者の個人情報を入手することは可能です。

当然のことながら、興味本位や個人的な必要からそのような情報を問い合わせても教えてはくれません。 
<04.12.17更新>

インターネットは、よく匿名性のことが強調されるが、本質的には、匿名性があるとは言い切れないということを、学校でコンピュータを指導する際に、教えないといけないだろう。とつくづく思った。

それにしても、たまには、こういう情報に触れないと、いけないかも知れない。
ネット社会が健全であるためには。


ジョージ四世の夢のあと

2010-01-26 21:54:43 | 書評紹介
新聞の書評欄に興味深いのがあった。


芸術振興とリーダーシップ

ジョージ四世の夢のあと

君塚直隆著

軍事力よりも文化力が国の力を示す指標になったのはいつごろからであろうか。

ダビンチを持っている外交カードは経済交渉で大きくものをいうが、ダビンチはなくても自国の現代美術は豊作だ、と言わんばかりに昨今の中国が文化力を軍事力よりも誇示しているのはそのいい例である。

さて、本書は英国ハノーバー王朝の4代目君主ジョージ4世(在位1820~30年)の芸術愛好家ぶりに焦点を当てたもの。

ジョージ4世といってもピンとこないかもしれないが、ダビンチのコレクションで有名なロンドンのナショナルギャラリーや、マルクスが「資本論」を執筆したことで名高い大英図書館、そしてロイヤルアカデミーなどの設立に尽力した国王といえば美術ファンなら納得するだろう。

あるいはバッキンガム宮殿やハイドパークの造営に心血を注いだ国王といえば、誰でも合点がいくだろう。

今日の英国が芸術大国の一つと言われるのはひとえにこの国王のおかげであるという。

だが、その巨額の費用を投下する君主の文化事業には当時から批判が絶えなかった。

しかし、本書はジョージ4世の浪費癖を批判するものではなく、強力なりリーダーシップで芸術振興を推し進めた名君ぶりを再評価するものである。

例えばバッキンガム宮殿の総工費が60万ポンドという巨額であったことを著者は具体的な数字で示している。

もちろん絶対君主でない国王はこの膨大な費用支出を一存で決定できるわけではない。

日本と同じ立憲君主制のため国王自らが建築費の見積もりを取って、首相や議会にその必要性と費用対効果を説得して実現にこぎつけたという。

学術文化振興の国家予算がバッサリと切り捨てられた昨年末の事業仕分け作業劇を見せつけられた日本人に、ジョージ4世がその地位を利用した浪費王だったのか、先見の明のあった
芸術王だったのかを判断する資格はあるのだろうか。

ともかくも芸術振興は民主的手続きだけではなく、強力なりリーダーシップが必要なことだけは間違いないようだ。


〈山本和弘・美術評論家)

良い本が出版されたものだと思った。

また、タイミング良く、言い書評を書いてくれたと思った。

このような良い本を、良い書評で紹介されると、これを読んだ読者として、幸運な気分になる。

目から鱗の落ちる思いをするからだ。

<てんかん>防止のたんぱく質を特定 日米のチームが

2010-01-26 07:13:54 | 健康
ヤフーのニュースである。


<てんかん>防止のたんぱく質を特定 日米のチームが
1月26日5時0分配信 毎日新聞

脳内でてんかんの発症を防いでいるたんぱく質を、自然科学研究機構生理学研究所(愛知県岡崎市)の深田優子准教授(神経科学)ら日米のチームが特定した。

別のたんぱく質と結合して、脳の神経細胞の興奮を上手に調節しているらしい。

25日付の米国科学アカデミー紀要(電子版)に発表した。

てんかんは神経細胞が過剰に興奮する疾患で、人口の約1%が発症するといわれる。

症状や背景は多様で、発症の仕組みはよく分かっていない。

 チームは06年、神経細胞のつなぎ目のシナプスから「LGI1」というたんぱく質を発見した。

病気との関連を探るため、LGI1を作れないマウスを作ったところ、すべてが生後2~3週間で重いてんかん発作を起こして死んだ。

さらに、健康なマウスのシナプスで、LGI1の働きを調べた。

その結果、LGI1は神経細胞の外に放出された後、別の2種類のたんぱく質と結合し、シナプスに橋をかけるように存在すると考えられた。

一方、LGI1を持たないマウスは、両たんぱく質がシナプス周辺に存在しなかった。

チームは3種のたんぱく質が正常に結合することで脳の興奮を調節し、てんかん発症を防いでいると結論付けた。

 人を対象にした欧米の研究では、ある種の遺伝性てんかんの約30家系でLGI1遺伝子に変異があることが分かっている。

チームの深田正紀教授は「てんかんの新たな発症メカニズムの一端を解明できた。LGI1を補うなど、新しい抗てんかん薬開発につながる可能性もある」と話す。【元村有希子】

このような科学の進歩は、とても嬉しい。

「てんかん」で苦しむ人達が、このような科学の進歩で、救われる日ができるだけ早くくればと思う。