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ソリ=イム・スヒャンさんは自分の身は自分で守りたいと、オ・ヒョン=キム・ジョンヒョンssiに武術を習っていました。
まぁ、さほどの腕前にはなれませんでしたが。
だから、オ・ヒョンが言いました。自分が守ってやると。
オ・ヒョンは約束に、指輪を贈りました。シャクナゲの花の指輪を。
オ・ヒョンは、死後、刑罰の地でひたすらソリを待ち続けました。
神は、来世には清らかな運命が待っていると言いましたが、オ・ヒョンは嫌だと言いました。
ソリこそ自分の運命だからと。
運命は人間の意思で変えられるものではないと神は言いましたが、オ・ヒョンは聞き入れませんでした。
オ・ヒョンはあまりにも長くソリを待ち続けたため、ソリの顔も名前すら忘れてしまいました。
それでも、氷の世界で、或いは風の吹きすさぶ不毛の地で、待ち続けました。
自分でも何故待つのか、分からなくなっていました。
神はオ・ヒョンを自分に逆らった罪でコクドゥにしました。
あの世では死者を率い、この世では人を殺し続ける任務を与えたのです。
その永遠の呪いとも言える任務から解き放たれる方法は、待っている娘の愛を得ること、ただ一つでした。
コクドゥは99年ごとに蘇り、99日間だけこの世で暮らすようになりました。
神は、彼の従者としてオクシンとカクシンもこの世に降ろしました。コクドゥを助けることで、自らの罪を償うよう命じたのです。
そして言いました。
「女を探せ。」
・・・と。オ・ヒョンが首から掛けている指輪が導いてくれると。
神は、死にきれずにあの世でソリを待ち続けるオ・ヒョンに、本当の死を与えようと思ってるのかな?
どんな縁でも成就すれば、怨念も尽きて観念するだろうからと言いましたから。
つまり、ソリから愛を告げられれば、呪いは解け、コクドゥは新しい運命を与えられるってこと?
ケジョルは、弟のチョルに頼んで、ト・ジヌの行方を探してもらいました。
監視カメラの映像で見る限り、ト・ジヌは生きていて自分の足で歩いてその場を立ち去っていました。
チョルは、ピルソン財団と言う巨大な勢力が相手だと言う事に改めて気づき、怖気づいて逃げたんじゃないかと、言いました。
このままでは、ケジョルはト・ジヌを告発した悪者だということになってしまいます。なんとしても、ト・ジヌに計画通りにしてもらわなくちゃ、マズイわけです。
チョルは、監視カメラの映像を見ていて、不思議な事に気づきました。
途中で、ト・ジヌの姿が煙のように消えてしまっていたのです。
コクドゥは、この世の憎しみ・・・特に殺したいほどの憎しみを感じ取り、対象者を殺す役目を負っています。
蘇るなり、コクドゥに押し寄せて来たのは、麻薬を使って女性に乱暴したにもかかわらず証拠不十分で釈放されたと言う男性のこと。
被害者の女性は、今でも死ぬほどの苦しみを負っていて、その男を殺したいと、死んでほしいと必死に願っていました。
コクドゥはその殺意を感じ取り、あっという間に男を殺してしまいました。一切の躊躇を見せません。命乞いなど、コクドゥには何の意味もありませんでした。
ト・ジヌが消えたことを、キム理事長たちも驚いていました。
屋上から落ちたんだから、即死だと手を下したキム理事長の部下ジュンシクは言いました。
しかし、死体が消えてしまったんだと。
病院という病院を探しても、見つかりませんでした。
キム理事長は、ケジョルに責任を全て擦り付ける策に出ました。
自分が採用したケジョルに告発されたことでショックを受け、自殺したと、院内サイトにアップさせました。
その上で、タイミングを見て、ケジョルも消してしまうつもりです。
万が一、ト・ジヌが生還したとしても、極度のストレスと落下時の衝撃で精神疾患を発症したことにしようと考えています。
悪だわ
出勤したケジョルは、周囲から冷たい目で見られ、完璧に無視されました。
自分がどういう状況に置かれているか、掲示板に自分の名前があるのを見て、ケジョルは理解しました。
ケジョルは、キム理事長や上司たちにはっきりと言いました。
ト・ジヌに頼まれて告発したんだと。
その理由を問われましたが、公衆の面前で話す内容じゃありません。
口をつぐんだケジョルに、キム理事長が言いました。
ト・ジヌを連れて来て説明しろと。
ジョンウォンは、事情が分からず、途方に暮れていました。
ト・ジヌが自殺するなんて、考えられません。
しかし、彼女もト・ジヌの居所は分かりません。ケジョルから居場所を教えてくれと言われても、困るだけでした。
万が一知っていたとしても、ケジョルには教えたくありませんでした。
ケジョルが絡むと、事が更にややこしくなるとジョンウォンは思っていました。
このままでは、再就職も出来ないと、ケジョルは必死でした。
チョルが良い方法を思いつきました。
SNSを利用するということです。
つまり、酷い奴を探しているからト・ジヌを見かけたら、知らせてくれとネットに挙げたのです。
過激なエピソードなら、あっという間に拡散されます。
あれよあれよと言う間に、報告が入りました。
“ヨンポで見た” “目撃者が多いヨンポに行ってみて” 等々。
“ト・ジヌは酷い奴だ”と言う恨みが、コクドゥの頭に押し寄せて来ました。
「ト・ジヌどいうのは、どいつだ」
と、コクドゥが叫びました。
恨まれる人物を調査するのはオクシンの役目。
「あなたですよ。」
と、面白そうに言いました。
コクドゥは怒りました。自分は殺せません。
書いた人物を特定し、殺して噂を消すことにしました。
それもすぐに分かりました。ケジョルだと。
ケジョルの写真を見て、見覚えがあるとコクドゥは思いました。
罪のない人を殺したら、罪が増えるだけですと、オクシン。
でも、自分を怒らせたと言う罪があると言って、コクドゥはケジョルの元に飛びました。
ケジョルは、ネットで目撃情報が上がってたヨンポにいました。
そこに突然コクドゥが
ケジョルは、当然、ト・ジヌだと思いますわな。
無事だったんだ・・・と、ケジョルはほっとしました。
でも、全く話が合いません。雰囲気も違います。
ただ、時折コクドゥの脳裏に知らない光景が浮かびます。
忘れていた記憶の断片です。
コクドゥはケジョルの首を絞めました。
ケジョルが苦しみながら、放して・・・と言うと、何故かコクドゥの手が勝手に離れてしまいました。
コクドゥも意識しないのに。
人間の要求になど従ったことが無いし、第一、殺せなかったことなど一度も無いのに。
ケジョルはあまりにも変わってしまったト・ジヌの様子を見て、転落したショックで記憶喪失になったんだと判断。
そうなったら、話を合わすのが最適だと思いました。
ト・ジヌの機嫌を損ねて、証言してくれなくなったら大変です。
何とか、友好的な関係を築く事にしました。
コクドゥは、調子が狂うケジョルとの会話で、ある事に気づきました。
もしかしたら、自分の呪いを解く女ではないかと。
カクシンが尋ねました。どうしてケジョルがその女だと思ったのかと。
「心が弱くなったんだ。恨みなのか恋情なのか分からない感情だが、とにかく心が動いたんだ。」
ケジョルが運命の女だという証拠は、あの指輪にあるとコクドゥは思っています。
しかし、肝心の指輪は、ト・ジヌが持ったまま死んでいたのです。
ト・ジヌの遺品の服から、カクシンが見つけていました。
つまり、ケジョルではないかもしれないわけです。
だったら、何故殺せなかったんだと、コクドゥは悩みました。
ケジョルは、コクドゥの記憶を何とかして蘇らせようと考え、あの手この手で試してみましたが、全く効果なし。当たり前ですが・・・
仕方が無いので、もう、コクドゥを言い含めるしかありませんでした。
「記憶喪失だと言う事を隠して、“ハン・ケジョルは僕の依頼で訴えた、裏切り者じゃない”と証言してほしい。」
と言ったのです。
「証言したら、SNSの書き込みは消してくれるか?探さないか?」
と、コクドゥ。
ケジョルは約束しました。
ピルソン病院の懲罰委員会に、コクドゥがやって来ました。
流石に居並ぶ委員たちは、驚きました。
コクドゥは、ケジョルに言われた通り証言しました。
告訴は自分がケジョルに頼んだもので、その理由は、CT画像が入れ替わっていたことが原因で手術中に患者が死んでしまったこと。そしてそれを指示したのは、キム理事長だと。
委員たちは、一瞬の沈黙ののち、激高しました。それで医師としていられると思うのかと。
コクドゥは、ここで、自分は記憶喪失だと言いました。だから、医師などできないと。
唖然とするケジョルに、ここまで口留めはしなかったろと言いました。
そのまま部屋を出て行ったコクドゥを追いかけたケジョル。
どうしてと、詰め寄りました。
全てをぶち壊した理由は何かと聞きました。
コクドゥは言いました。探されないためだと。
SNSで今回の一件は噂になり、ケジョルは信用を失います。と言う事は今後ケジョルがコクドゥを探すことは出来なくなるのです。
探さないと約束したじゃないと、ケジョル。
でも、コクドゥはその言葉を信じていなかったのです。なぜなら、ケジョルの言葉に、声に、ト・ジヌへの未練がこもっていると気が付いたからです。
どんな理由をつけても、ケジョルは探すだろうと思いました。
二度と近づくなと、コクドゥは言いました。
あまりの言い方に、ケジョルも激怒。
謝って土下座して謝ってと、叫びました。
すると、コクドゥの体が勝手に土下座しちゃった。
「お前はいったい何者だ」
コクドゥは、指輪を取り出し、見せました。
その瞬間、コクドゥの脳裏に“ソリ”と言う名前と顔、そして思い出が蘇ったのです。
「お前がソリか」
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