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被告人 DVD-BOX1 |
クリエーター情報なし | |
TCエンタテインメント |
レビュー一覧は、こちらから。
始まりは、パク・ジョンウ=チソンssiの脱獄シーン。
道に転がり出た時、トラックのライトが迫って来て
そこで、時間は戻りました。
ジョンウは腕利きで無鉄砲な検事。
その日も、娘のハヨンを幼稚園に送り届けた後、連絡が入り、ある暴力団ボスの葬儀に出かけて行きました。
元々捜査対象だった相手とあって、手下たちはジョンウを敵視しています。そんなところに、一人で乗り込んでいくくらいですからね。
実は、事故死だとされていたボスは、事故死に見せかけて殺されたのです。ナンバー2のシン・チョルシクという男が、何者かに殺人を依頼してトラックをぶつけて事故死させたってわけです。
その証拠も、ジョンウはちゃんと押さえてありました。
で、葬儀場でそれを披露したもんだから、空気は一転。
部下たちは、チョルシクとジョンウに襲いかかったのです。
結局、裸足で逃げ出した二人を、ジョンウの部下のコ捜査官が車で拾い、無事脱出成功。チョルシクはそのまま逮捕となったのです。
そんなジョンウに、ある法律事務所から破格の待遇の勧誘が。
でも、ジョンウにその気はありません。妻のジスも、そんな気はありません。ジスは言いました。
「私は検事の妻になりたくてあなたと結婚したの。お金は私が稼ぐわ。」
あっさりと断ることに。
その日は、ハヨンの誕生日でもありました。
ジョンウはジスに頼まれて、ケーキを受け取り自宅に戻りました。
ジスの弟デスもお祝いに来ていましたが、仕事があるからと、一緒に食卓を囲むことはなく、帰って行きました。
娘のお祝をし、寝かせつけ、自分もベッドに横になったジョンウ。
幸せな時間でした。満ち足りた本当に幸せな時間でした。
なのに・・・。
次にジョンウが目を覚ました時、時間は4カ月も過ぎていて、自分は服役囚となって監獄の部屋でいたのです。
昨日はハヨンの誕生日だった、自分は自分のベッドで寝た筈・・・。ジョンウは混乱しました。
事情がまるで分かりません。
同部屋の囚人たちは、またか・・・という表情です。
ジョンウはその房に来て、もう3か月になるのです。
昨日は普通だったのに、寝て起きたら、また記憶が大混乱してしまって、同じ事の繰り返しなんだとか。
『3866』という番号札を胸に付けた囚人となっている自分を見て、ジョンウは呆然としてしまいました。
おまけに、その罪状が、妻と娘の殺人と言うのですから・・・。
事件は4か月前で、ジョンウは死刑を宣告されたと言うのですから・・・。
点呼の時、所長に掴みかかってしまったジョンウは、そのまま懲罰房に入れられてしまいました。
何が何だかわからないジョンウ。
でも、ふと気付きました。
葬儀場から裸足で逃げる時に怪我をした足の傷が、もう癒えていることに。
時間が経っているということです。少なくとも、昨日の傷ではありません。
チャミョングループ代表のチャ・ソノ=オム・ギジュンssiには、双子の弟ミノがいます。
冷静な企業人であるソノに対して、副社長ミノは性格的に異常・・・
出来の良いソノへの嫉妬もあるだろうし、劣等感もあるだろうけど、元々歪んだ性癖なのかもしれません。仕事もせず、遊び暮らしているようです。
ある日、ミノは自分をバカにした女性をゴルフクラブで殴り、瀕死の重体に陥らせてしまいました。
この事件を担当したのがジョンウ。
どー見ても、ミノの仕業なんですが、ミノは腕利きの弁護士を雇って罪を逃れようとしています。
でも、現場での捜査で凶器も見つかり、逮捕状が出ました。
ジョンウは捜査官たちと、会社に乗り込みました。
そこで出会ったのは、兄のソノ。
一卵性双生児とあって、ソノとミノは見わけがつかないくらいにそっくりです。
「チャ・ミノssi。」
と呼びかけたジョンウに、ソノは冷静に言いました。
「チャ・ソノです。」
逮捕状を見せられ、一瞬躊躇したかに見えたソノですが、すぐに、協力をすると言いました。
ところが、ミノは雲隠れしちゃって、行方が分かりません。
財閥ですからね。たくさんの物件を持ってるわけですよ。
その一つに、ミノはいました。
ソノにはミノの行き先の見当がついていたようです。
一緒に行くから、自首しろ・・・とソノは言いました。
でも、ミノにその気はありません。
酔っ払っていたミノは、言い争った挙句、ソノを洋酒の瓶で殴ってしまったのです。
その瞬間、一瞬は、正気に戻ったようで、救急要請しようとしたんですが、思い留まりました。これしか自分が逃げる方法は無いと思ったのです。
意識がもうろうとしているソノを抱えあげ、ベランダから落としたのです。
ところが、ソノは落ちる瞬間、ベランダを掴んだんですね。
必死にしがみつくソノを見て、ミノは恐怖に襲われました。
が、無理でした。ソノは、落ちて行ったのです。
ミノは、遺書を書きました。
落とす前に、服は取り替えてありました。ソノのメガネ、腕時計も・・・。
それらを身に付け、ミノはソノに成り代わったのです。
でもね、ソノの近しい人は、すぐに違和感を感じたようです。
まず、ソノの秘書。
ミノに会うと言ってビルに入って行ったソノなんですが、出て来た時、何だか違う印象を受けたのです。
そして、ソノの妻ヨニ。
彼女は、一目で判別しました。ニュースでは、自殺したと報じられているのに、帰って来て目の前に立つ男性が、夫ソノではなく、ミノだと。
ミノは、ヨニを脅しました。
どうも彼女の息子ウンスはソノの実子じゃないようです。ソノは気付いていなかったようですが、ミノはそれを知ってる・・・と言いました。
「お互い、秘密を一つずつ持っている・・・そう思ってくれ。」
・・・と。ヨニ、黙っているしかないのでしょうかね。
ただ、計算外の事が起りました。
ソノは即死しなかったのです。
意識が戻ったら、ミノは一巻の終わりです。必死に心で祈りました、死んでくれ・・・と。
ジョンウには、ミノが遺書を残して自殺する様な人間だとは到底思えませんでした。
調べで、相当アルコールを摂取していたという証言を得ていたのに、被害者の血液からはアルコールは検出されませんでした。
最期に会ったのは、ソノだという事も分かりました。
ジョンウは、すぐに入れ替わったのでは?・・・という疑問が浮かんだようです。
被害者の病室でソノと名乗る人物と会った時、かまをかけました。
「はじめまして。」
それにすぐミノは答えました、はじめまして・・・と。
でも、本当は、会社で一度顔を合わせています。ちゃんと名乗り合っていますからね。
で、ジョンウは、初対面じゃなかった・・・と告げたのです。
ところが、ミノも頭は悪くないのです。すぐに、ソノの言葉を思い出しました。検察が会社に来た・・・と。
「昨日会社に来られましたね。取り込み中で、勘違いしました。」
ジョンウは、じっと目の前の男性を見つめました。
ほんの少しの違和感も見逃さないぞ・・・という鋭い目つきです。
その時、看護師が駆けこんで来ました。
被害者の意識が戻ったと言うのです。
慌てて病室に行ったミノとジョンウ。
被害者の口が動いているのを見たジョンウは、ミノを押しのけて、耳を近づけました。
「言え。何?もう一度。」
ジョンウは確かに聞きました。
「ミノやぁ・・・。」
と言う言葉を。
でも、次の瞬間、ソノは息を引き取ってしまったのです。
すぐに蘇生術が施されました。無駄でした。
びくびくしながら成り行きを見守っていたミノは、医者の手を静かに止めました。
遺体に縋りついて泣くミノ。
その顔には笑顔が浮かんでいたのを、誰も気付きませんでした。
ただ、ジョンウだけは、それが偽りの涙だと察していました。
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