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被告人 DVD-BOX1 |
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気になっていたんですよ。事件当日の、ジョンウの行動が。
逮捕されて取調室でいる時に、ハヨンの電話を受けました。その時、ソンギュが“ハヨンを助けたければ自白しろ”と言ったから、犯人になろうとしたのだったら、現場で自分を犯人とする証拠をいったい何時作ったのか・・・とね。
逮捕された後、現場には行ける筈がありませんから。現場検証も別の代役を立てたわけですし。
そして、妻が瀕死の状態でいるのを発見した時と、現場に警察が踏み込んできて現行犯逮捕された時の服装が違っていましたし。
いったい、時系列はどーなっているのかと。突っ込みたい気持ちが膨れ上がっていたんです。後でネット検索してその辺をチェックしようと考えていました。
でもね、この9話で全てが明らかになり、全てのシーンがつながりました。流石です
余談ですが、数年前までの韓国ドラマの刑事モノ、捜査モノって、細かいところが“?”と思う事が多くて、突っ込みどころ満載の作品が多々あったのですが、最近はそういうのは無くなりましたね。たくさんの謎がちりばめられ、たくさんのヒントや些細な出来事なんぞにもちゃんと意味を持たせていて、最後にはそれが全部きっちりつながるよう、綿密に練られたストーリーとなっています。
この作品も、そーみたいです。
事件当日、カン検事がジョンウの家から出て行った後、ソンギュがこっそりと忍び込みハヨンを誘拐。隣の自分の部屋に連れて行きました。
妻のジスは、その直後、ハヨンがいないと気付きました。
そこに、ミノとキム・ソクが現れたのです。
堂々と顔をさらしたミノ。ジスを殺すつもりでしたから、顔を見られても問題はありませんでした。
その時既に、ジョンウは薬を盛られていたのかもしれません。当分起きない・・・とキム・ソクが言ってました。
ミノは、ジョンウに恨みがあると言いました。
ジョンウを殺さないでと言うジスを、せせら笑ったミノ。ジョンウには、死ぬより辛い経験をさせるつもりでしたから。
妻殺しの犯人となることです。
ハヨンの命を助けることを条件に。
ジスは、無残に殺され、直後にジョンウの意識が戻りました。
腹部を刺されたジスは、最期の力を振り絞ってビデオカメラをセットしました。少しでも手掛かりを残しておこうと思ったのです。
血まみれのジスを見つけたジョンウ。慌てて抱き起すと、ジスがいいました、ハヨンがいなくなった・・・と。
それが最期の言葉でした。
パニックになって泣き叫ぶジョンウ。
そこに、ミノが現れたのです。
ミノに掴みかかろうとしたジョンウ。でも、ハヨンの事を持ち出され、どうしようもありませんでした。
殺したいほどの憎しみがこみ上げてきましたが、ジョンウは動けませんでした。
そして、ジョンウは、ミノの痕跡を部屋から消し、自分が犯人とされる様な状況を作り上げたのです。
でも、ミノの思い付かなかった事が一つ。
ジョンウはミノが使った凶器の包丁に、ミノの血液がついていると察し、それをどこかに隠したのです。いつかミノの犯行の動かない証拠とするために。
ミノはジスを刺した時、ジョンウが左利きなため、慣れない左手を使ったことで、指を怪我していたのです。
その上で、別の包丁にジスの血と自分の指紋をつけて、凶器と見せかけました。
刑務所の房に、その憎んでもあまりあるミノが現れたのです。
怒りをこらえるのはジョンウにも相当な努力が必要でした。吐き気をもよおすほど。
ミノは、自分の記憶が戻ったと知ったら、殺すに違いないとジョンウは思いました。
とにかく、移送されるまで耐えるしかありません。
ミノは、ジョンウの記憶が戻っているのかどうかを確かめるため、ジョンウを細かく観察しました。ひっかけるような言動をし、ジョンウの様子をチェックしました。
ジョンウは、いたって冷静に穏やかに対しました。
ところがある時、シン・チョルシクが“移送”と口走っちゃって、それをミノに聞かれてしまいましたよ。
チョルシクとすると、自分を助けると言っておきながら、自分だけ別の場所に行くなんて・・・と不安になってしまったのです。
ジョンウは、自分が追っていたのが、ミノだとチョルシクに打ち明けました。
移送先で脱獄したら、必ずチョルシクを助け出すと約束したジョンウ。やっとチョルシクも落ち着きました。この二人、変な信頼関係にあります。
チョ会長は、ミノが刑務所に入れられたと聞き、激怒。それがヨニを庇ってのことだと知ると、ヨニをすぐに呼びつけました。
ヨニは、てっきり厳しく叱責されると思いました。
そうなったら、これまでお腹に溜めて来た鬱憤を残らず吐き出してしまおうと考えていました。ジェニファーの一件も暴露してやろうと。
でも、案に相違して、チョ会長は、ヨニを労わったのです。
ミノは、ジョンウの記憶喪失が本当かどうか、判断がつきませんでした。
でも、どちらにしても、ジョンウには自分チョ・ミノが犯人だと言う記憶を取り戻させたかったのです。それがジョンウを苦しめる最も効果的なことですから。
ある日、事件のことを、作り話のように話し、ジョンウを刺激。
耐えに耐えて来たジョンウですが、とうとう感情を抑えきれず、ミノに掴みかかりました。
ま、同房の者たちに取り押さえられ、大ごとにはなりませんでしたが。
やっぱり、記憶が戻っていたんだ・・・とミノはほくそ笑みました。
だけど、その時は、ミリャンのちょっとした誤解から、取るに足らない理由で、ジョンウが怒っただけだと収拾できました。ジョンウもその誤解に乗っかり、誤魔化す事ができました。
ソ弁護士に新しい仕事の依頼が来ました。
なんと、ミノの交通事故でしたよ。勿論、ミノの計画でしょう。何を考えての事なんでしょうか。
ジョンウの接見に行き、記憶が戻ったと告げられ、真犯人はチャ・ミノだと言われたソ弁護士。凍りつきました。
たった今、接見して来た相手だったからです。
ミノがソ弁護士に依頼した理由は、自分にある・・・とジョンウは言いました。
とにかく、何も知らないフリをしてくれとソ弁護士に言いました。
本当の凶器を、ミノの声紋鑑定の結果と共に、隠してある・・・とジョンウは言いました。どこ?・・・とソ弁護士が聞きましたが、ジョンウは言いませんでした。
カン検事は、検事総長賞を受賞しました。
その候補に挙がっていると次長検事から聞かされ、ハヨンの捜索を中断していました。
心の奥にしこりとなって残ってはいますが、やはり出世の道を考えると、上司の指示に従ってしまうのもやむを得ません。
授賞式の夜、母親に報告をしました。
喜んでくれ、カン検事もほっとしました。
その直後、一本の電話が入ったのです。
「ジュニョクおじさん。私、ハヨンよ。」
思わず身体を起こしたカン検事。酔いが醒めました。
電話は、そこで切れました。
ハヨンが公衆電話からかけてきたのです。どうもTVのニュースでジョンウの事件を知ったようです。
ジョンウは仕事で、母ジスは病気だから・・・とソンギュに聞かされ、あちらこちらを彷徨ってるハヨン。不安が増してきたのでしょう。
両親に電話して確かめようとしたみたいです。でも、当然電話には誰も出てくれなくて、仕方ないので、カン検事に電話したようです。
気がついたソンギュが、慌てて電話を切ったのです。
泣きじゃくるハヨンを、ソンギュは優しく抱きしめてあげました。
カン検事は突然の思いがけない電話に大混乱です。
生きているとは思ってもみなかったようで。
でももう今更・・・という感じです。検事総長賞なんぞを受賞する前だったらよかったのに・・・と。
ジョンウに子供が面会に来た・・・という連絡が入りました。
刑務官と共に面会室に行くジョンウ。
でも、気付いたのです。これもミノの策略だと。自分を苦しめるための。
で、芝居を打ちました。
大暴れしたのです。ハヨンは死んだんだ・・・と。
そのまままたまた懲罰房に入れられたジョンウ。
彼が次に出られたのは、移送の日でした。
ところが、行き先が突然変更になっていたのです。
これまで予想していた場所とは違い、どうも、過酷な環境の刑務所のようです。
勿論、これまたミノの仕業だと気付いたジョンウ。
実は、直前にテスからそれを聞かされていたのです。
手段を選ばないミノに、ジョンウも受けて立つことを決心したようです。
ジョンウがバスに乗せられて刑務所を出て行った直後、慌てた刑務官が、ミノと刑務所長のところに来ました。
懲罰房に向ったミノたち。
何と懲罰房の壁には、大きな血文字が
‘チャ・ミノ’
「すぐに護送車を引き返らせろ」
ミノは叫びました。
ジョンウは自分を覚えていた・・・。
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