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ますます切ない展開に、私は胸が苦しくなります。
どーして、スじゃないんだと、叫びたい。
スは密かに宮殿を抜け出し、ケトンに会いに来たのに。
まさか、ここでケトンの告白を聞くなんて事になろうとは・・・ですよ。
背中を向けたまま、凍りついてしまいました。周囲は華やかで楽しげなのに、彼だけが暗い。
でもね、この時、フンは拒絶したのです。
背を向けて帰って行くフンの後を、ケトンが追いかけました。
そして、スはそのケトンの背中を見つめるしかできなかったのです。
フンはそのままコッパダンに戻る気にはなれませんでした。
一人悶々と考えこんでいるところに、ジュンが来ました。
彼も、ジファへの想いをもて余していたのです。
「欲深く高慢だから敬遠されている彼女に何故こだわる?」
と、フンが聞きました。
「欲深いのではなく才能がある。高慢なのではなく慎重なのだ。」
と、ジュン。そして今度はジュンが聞きました。
「どちらだと思う?王妃揀択。王様が望む女人と王様に似合う女人と。君はどちらを望む?」
フンは答えませんでした。
スは、左議政にジファと会うと言いました。
左議政が垂簾聴政を止めるよう手を打つと言うと、スは自分がすべき事だと言いました。
ならば、何を望むのかと左議政が聞きました。
「国婚をなるべく急いでください。」
と、フンは言いました。そしてもう一つ、今夜宮殿の外に出たいから準備してほしいと。
セアが死んで以来、スの側にいる女官や尚宮、兵も含めてチャン内官以外皆、領議政の息がかかっています。
スは身動き取れないのです。
外に出る理由を聞かれ、スは答えました。
「宮殿の外にとても大事なものを預けてある。」
フンはケトンを避け続けました。
縁談の仕事で忙しいと言って。
令嬢になるための教育も、ジュンが代役をしました。
スはフンに会いに行きました。
この様子を左議政の手下が見ていました。
コッパダンに大事なものを預けているのか?それも、領議政の息子に?と、左議政は、考えましたが、全く意味が分かりません
フンはスをジュンの所に連れて行きました。
ジファと会うことになっているとスは言いました。
ケトンに縁談が持ち上がりそうだと、フンは言いました。緊張してくださいと。
すると、スは言いました。
「王の女を欲したのなら、極刑に処し三族を滅ぼさねば。」
フンの表情が固くなりました。でも、スはすぐに冗談だと言いました。冗談とは思えない表情をスもしています。
心配していないと、スは続けました。
「あなたがいますから。」
皮肉に聞こえたかも、フンには。
スはジファに会うつもりはありませんでした。
代役を立てようと考えたのです。
ジュンが引き受けました。
何があっても、ケトンを諦めません。
縁談が来たら言ってください。ケトンを奪う気なら、それなりの覚悟が必要だと。
スの言葉は、フンに向けてのものでした。フンもそれを十分感じていたでしょう。
ムンソクが都に帰って来ました。
日本との戦で勝利し、凱旋してきたのです。
スにはこれ以上無い味方が帰って来たのです。本当に心強く嬉しかったでしょう。
久しぶりに二人で鍛冶屋の仕事をし、お酒を飲みました。
「苦労したと聞いています。よく耐えました。」
スの顔を見てムンソクが言いました。やつれて見えるのが気になりました。
その言葉だけで、スは嬉しかったでしょうね。
スは、ムンソクにこれまで調べて来た宮中の様々な悪事についてまとめた物をムンソクに見せました。
「これで領議政と闘えますか?」
と、スが聞きました。うなずきながらムンソクが言いました。
「権力を使う時が来ました。」
あとは、ケトンを連れてくるだけです・・・と、スは言いました。
ケトンは全く顔を会わさなくなったフンを彼の部屋で待っていました。
それでも避けようとするフンに、ケトンは言いました。
「会いたいんです。この気持ちは自分で何とかします。だから、逃げないで。どこへも行かず、私のそばにいて。」
ケトンが想いを真っ直ぐにフンに伝える度に、私の胸はスを思って苦しくなります。
ある日、大妃の実の弟が捕まりました。非常事態に備えて蓄えていた物品を売り払い、不当な利益を得たというのが、罪状でした。
左議政が事件の捜査を担当するよう命じられました。
実は、この一件には、領議政が加わっていました。
王室の宝を売り払って戦費に変え、世子殺害の武器や人員を整えたのです。
ばれたら、極刑は免れません。
何とかしてくださいと、大妃は領議政にすがりました。
取り調べは左議政が行いました。
大妃弟は、余裕ありげな表情を浮かべて、一切白状しません。
でも、矢じりを横流しした男は、牢で死んだと聞くと、ちょっと表情が変わりました。そして、つい、口走ってしまったのです。
「あんな雑魚とは違う。私はこの手で歴史を変えたのですよ。」
その瞬間、大妃弟はしまった!と言う表情をし、左議政はしめた!と言う表情になりました。
フンがスに会いに行ったとヨンスから聞いたケトン。自分も会う事になっていると。
出掛ける前、ケトンはフンに聞きました。本当に行って良いのかと。
このまま縁談を進めて良いのかということですね。
自分の鼓動が速くなるのを示し、自分はユン・スヨンでもなく、スの求婚者でもなく、ただあなたを好きな女です・・・と。
フンの鼓動も速くなってるのに気づいたケトン。
これでも、本当に行くのですか?と聞きました。
でも、ケトンを守るためにも王の元に送るのが一番の方法だと思ったのです、フンは。スの想いは切実で不変ですしね。
本心を話すことはありませんでした。
スは、ケトンに花束を差し出しました。
そしてフンの方を振り返ったケトンを見て、心配せずに、もうお帰りくださいとフンに言ったのです。
後で迎えにくるとフンが言うと、私が送って行くから心配ないとスは言ったのです。
3人の口に出さない葛藤が見える気がします。
一方、鍛冶場で待っていたジファの前には、ジュンが現れていました。
イ・スだ・・・と、ジュン。
一瞬信じられないと言う表情をしたジファですが、確かにこれまでジュンが話した事は王だからこその事情だったように思えました。
慌てて、跪き、これまでの無礼を謝りました。
もう、すっかり信じきってしまいましたよ。
今後、どーするの?こんなばればれの作戦を採っちゃって。
騙されるジファの方が可哀想に思えます。
スとケトンは大道芸人の芸を見たりして楽しい時間を過ごしていました。
でも、ケトンはスに本当の事を打ち明けなくてはとずっと思っていました。
話があるの・・・と、切り出したケトン。
でも、スは、話を遮りました。何の話か知らないが、次にしよう、今日はもう時間が無いんだと。
「今じゃなきゃ、ダメなの。」
と、ケトンが言い始めた瞬間、スはケトンを強く抱き締めました。
「次にして。今日はやめよう。時間が無いんだ。」
泣き出しそうなス。
ケトンも、スの気持ちに気づいた?先延ばしする理由に気づいた?
ヨンスも遅ればせながら、スの正体を知りました。
フンとジュンの話を聞いてしまったのです。
スが宮殿に戻ると、領議政が待っていました。
大妃弟にお目こぼしをと言いに来たようです。
些細な事だから・・・と、領議政が言うのをスは遮りました。
「そのせいで争乱の時食料不足になり兵が死にました。それでも小さな逸脱なのですか?」
想像以上にスが勉強している事を領議政は知りました。あなどれない相手になってきたと。
つい、負け惜しみのように、ケトンの事を持ち出し、危険な目に遭う可能性を示唆しました。でもね、もうスは怯みませんでした。
「気になるのなら、お探しください。でも、大事な人にまた何かしたら、その時は、私が本当の王の務めを果たすかもしれません。分かりましたか?」
領議政、初めてスに王の姿を感じたかも。
ヒョンに、ケトン捜索を急がせました。
そして、朝の会議において、国婚を急ぐようスに迫りました。
これは、左議政も異論はありません。珍しく二人の意見が一致しました。
大妃も、禁婚令をだし準備に入るべきだと言いました。
スは、焦った様子はありません。
フンが左議政に呼ばれました。
コッパダンに王は大事なものを預かってもらっていると察し、それが何か、探りを入れたのです。
でも、スはしらばっくれました。
フンは一筋縄ではいかない人間だと改めて思った左議政は彼を味方につけたくなったのかな?王側なのか、父領議政側なのかと問いました。
私は客の味方です、と、フン。
領議政は息子だろうと容赦しないから、気をつけるようにと言われ、フンは言いました。
「領議政に息子はいない筈です。」
帰り道で壁の落書きに気がついたフン。それが、以前ケトンが描いていた絵に似ていたからです。
辿って行った先に、ケトンとがいました。
ケトンの様子を見て、そのが兄だと、フンは気づきました。
鋭い!
令嬢になって迎えに来るわ・・・と言うケトンの言葉を聞いて、全てが分かりました。
両班の令嬢になりたいと言うのは、何らかの事情でそうすると兄を解放してもらえるからで、スと結婚したいからじゃなかったと。
フンは、ケトンの告白が真実だったと気づきました。
兄の件をケトンに確かめました。何故言わなかったのかと怒りました。
兄を見つけたら、出ていかなくてはいけないから・・・と、ケトン。
フンへの想いが強くて、言えなかったと。
フン・・・とうとう、ケトンに正直になりました。kissしちゃったよ。
とても綺麗なシーンで、喜ぶべきシーンなんでしょうが、やっぱり私の頭にはスの事しか考えられません。だから、辛いっす。
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