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太陽の末裔 オリジナルサウンドトラック(2CD+DVD複合)[日本盤] |
クリエーター情報なし | |
キングレコード |
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「先輩、この人を連れて行って。」
シジンにミョンジュが頼みました。
「行かない。ここにいる。お前のそばに。」
ぽろぽろとデヨンの目から涙がこぼれ落ちました。
ミョンジュは冷静さを保とうとしていました。
「感染者と接触者は別に隔離します。これは診断で、命令です。出てください。」
ミョンジュはチン所長と共に隔離されました。
そして、デヨンは別の部屋に・・・以前、シジンが処分を受けた時に閉じ込められた倉庫みたいなところに入りました。
ミョンジュも若く免疫力が高いからと言って安心できる状況ではありませんでした。
「これは医者とウィルスとの戦争だから。出来る事は何でもして負けないように闘います。」
モヨンはシジンに言いました。
シジンは無線をデヨンに渡しました。ミョンジュにも。
「具合はどうですか?」
デヨンが聞きました。
「会いたいです。」
食事は済みましたか?・・・会いたいです。
今度はミョンジュが聞きました。
「具合はどうですか?」
言葉に詰まったデヨンに、ミョンジュが言いました。バカ・・・答えを教えてあげたのに・・・と。
「会いたいです。」
早口でデヨンが答えました。
食事は済みましたか?・・・会いたいです。
「分かってます。」
ミョンジュが涙ぐみながら言いました。
二度目に会った時に着ていた白いワンピースを、デヨンは幽霊みたいだと言いました。それを思い出した・・・とミョンジュ。
このまま死んだら、言葉通りになってしまう・・・と。
「天使です。ユン・ミョンジュは私の人生に現れた瞬間から天使でした。」
普通に聞いたら、なんてこっ恥ずかしい台詞なのかと思うけど、武骨なデヨンがこの状況で発した言葉だけに、胸が苦しくなります。
幸い、感染者は他にいませんでした。
ソン先生は似たような症状でダウンしていましたが、幸い彼も風邪でした。
症状が治まるまで、隔離されていまして。その間に、治療法を必死に調べていました。
ああ見えて、とても真面目なんです。
メディキューブが停電になりました。このあたりは、たまに停電が起るんです。
以前、ラーメンを食べようとした時起りましてね。シジンとモヨンは夜間訓練用のヘルメットとゴーグルをつけて、食してました。
すぐに復旧するので、特に困るわけじゃないのですが、この時は違いました。
チン所長は人工呼吸器をつけていたのです。
だから、それが止まったら、呼吸が出来なくなるわけで。
発作のように全身を動かし、暴れるチン所長。口からは泡を吹いてます。
チフンが飛び込んで来ました。感染防止のエプロンやマスクもつけないまま。
馬乗りになって、必死に身体を抑え込み、ミョンジュに鎮静剤の投与を依頼。
モヨンも駆け付けたんだけど、その直前に、チン所長にチフンが腕を噛まれちゃった
感染の可能性が高くなります。
でもね、チフンは、傷の手当てより、チン所長の治療を優先したのです。
この様子を、カン・ミンジェが見ていました。
彼は恐怖で部屋の隅に逃げてしまっていたのです。
「さっきは医者らしかった。」
チフンに声をかけました。
チフンの胸のつかえがこの一言でとれました。やっと、やっと自信を取り戻せる切っ掛けが得られたのです。
そして、韓国で心配している新妻に電話する事ができたのです、1カ月ぶりに・・・。
ミョンジュが発熱し始めました。かなりの高熱です。
朦朧とする中、父ユン司令官に電話しました。
「私、病気なの。報告受けてない?」
知ってる筈なのに、電話もかけて来ないのが不満そうに言いました。
でも、ユン司令官は、自分にできる事は何も無いから、ミョンジェからの連絡を待っていたのです。
「負けないわ。絶対に打ち勝つから、心配しないで。だから、二つお願いがあるの。」
一つ目は、私を許して・・・と言いました。
「こっちに来る前、中尉ユン・ミョンジュと娘ユン・ミョンジュどちらも失うと脅迫するような事を言ったこと。ごめんなさい。」
二つ目は・・・
「私が治ったら、死ななかったら、彼を辞めさせないで。」
ミョンジュは聞いていたのです、父とデヨンの会話を。結婚したいなら、軍人を辞めて一般企業に勤めるようにと父が言ったのを。
デヨンもミョンジュにその事は言いませんでした。そして、ミョンジュもデヨンと一緒にいたくて、知らないフリをしていたのです。
「ごめんなさい。娘を心配してくれているのに、娘は彼の事を心配して。」
「お前らしい。私を悩ませてばかりだ。」
又電話するわ・・・と切ったミョンジュ。そのまま意識を失ってしまいました。
解熱剤も効きません。
全身を氷水につけて冷やすしかありませんでした。
ソン先生が調べ上げた治療薬がワクチンと共に届く予定になっていました。ダニエルが運搬してくれていたのです。
が、届きません。
なんと、アグスたちが車ごと強奪したのです。
シジンにアグスから連絡が入りました。
ダイヤモンドと交換だと言いました。
即、ダイヤを持って現地に赴いたシジンたち。当然、アルファチームが動員されています。
あっという間に、一味を確保し、薬も届きました。
アグスはその場にいませんでした。
あまりにも簡単に事が運び過ぎてません?
そうなんです。これは囮でしかなかったのです。アルファチームをメディキューブから遠ざけておいて、その間に、ファティマを警察が医薬品の闇取引の罪で連行しようとしていました。
当然、それをモヨンが止めに入ります。
そして、モヨンも拉致されてしまったのです。
警察はアグスの手の者ですからね。
治療薬が投与され、ミョンジュは回復に向かいました。
ほっとした時、シジンはモヨンの姿が無い事に気付いたのです。
看護師に聞くと、警察が来たと言うじゃありませんか。警察が絡むと言う事は、アグスが・・・とシジンはぴんっと来ました。
駆け付けようと車を走らせていたら、道の真ん中にファティマが。
駆けよったら、ファティマは足を撃たれてしまいました。
そこにアグスが。モヨンも・・・。
アグスは武器をある勢力に売り渡す取引を控えていました。それはアメリカの思惑が絡んでるがゆえ、取引自体は可能なんだけど、直後にアグスは殺されると自分で分かっていました。
でも、死にたくない。
だから、シジンに自分を逃がしてほしいと言うのです。退路を確保してくれと。
シジンは頷きました。・・・そう見えました。
でもね、口では別の事を言っていたのです、韓国語で。アグスは韓国語が分からないから。
「お前を殺す。名誉にかけて必ずこの手で殺す。」
連れて行かれる車の中で、モヨンは泣いていました。
その時、持ってた無線機にシジンから通信が。
「先生、よく聞いて。僕が必ず助け出します。分かってるでしょ、デキる男ですから。すぐに行きます。だから怖がらずに少し待ってて。すぐ行くから。」
モヨンは泣きながら何度も頷きました。
アグスが無線機を取り上げ、車の窓から外に投げ出しました。粉々に壊れました。
モヨンの拉致は、韓国にも報告されました。
パク中佐は、救出に行くと言うシジンを止めていました。
韓国内のお偉いさん外交安保首席も、アメリカとの関係を優先し、待機しろと言いました。
待ってなどいられません。
シジンは、勝手に動こうとしました。
でも、門を閉じられ出て行く事が出来なかったのです。
その時、ユン司令官から連絡が入りました。
ユ・シジンは、3時間の間だけ、行方をくらます・・・と。つまり、その間はシジンはアルファチームでもモウルの中隊長でも韓国陸軍の大尉でもないということです。個人の身分で動く分には黙認するということですね。
シジンは、ちょっと外出すると言って出て行きました。
デヨンにも、何も告げませんでした。
そして、以前、王さまだったっけ?・・・からもらった何でも叶えてもらえるカードを使いました。
「ヘリを一機用意してほしい。」
「ビッグボスは賢くてユーモアもある。魅力的だ。だが彼には秘密が多い。しょっちゅう消えるし連絡も取れない。ある日を境にぴしゅーっと・・・永遠に帰って来ない。別れた方がいい。」
アグスはモヨンんい言いました。忠告だ・・・と。
モヨンは、だったら、手切れ金を渡しなさいと韓国語で言いました。
負けてません。
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