まったり まぎぃ

愉快な仲間たちの事、日常生活で思う事、好きな事あれこれ。

『哲仁王后(原題)』完観

2021-09-22 23:03:56 | 韓国ドラマのエトセトラ

レビュー一覧は、こちらから。

 

キム・ジャグンが調べたのは、別の荷車でした。

焦った~っ

ま、とにかく、王宮に無事入ることが出来た哲宗とソヨンは、着替えて即位式に乗り込もうとしました。

とは言っても、王宮は広い。

行く手にはあちこちに兵が。

それを倒しながらまるで進軍するかのような雰囲気です。

この時のソヨンの歩き方が、まだまだ男っぽい

大股で肩をゆすって歩くのが、ボンファンです。こういうところが、上手いんですよね、シン・へソンさん。

 

ところが、途中で即位式が始まる合図の法螺の音がしたんです。

予定を早めたようです。

 

即位式が極少人数で執り行われました。

順調に式は進み、玉璽を押す段になったのですが、肝心の玉璽が消えていた

流石のキム・ジャグンも驚き、何が起こったのか、理解できません。

実は、キム・ファンの仕業でした。

ソヨンが特別任務だと言って、ファンに玉璽を盗み出させたってわけ。

グッジョブ、キム・ファン

 

キム・ファンは友達だと思ってた人物が王妃だとこの時初めて知りました。

特別任務だと言う言葉に舞い上がって盗み出したものの、これからどうすればよいのか混乱の極み。

で、ホン別監と永平君のところに持って来ちゃった。

 

その頃、東匪が城門に攻めて来ていました。

何としても即位式を終わらせたいキム・ジャグンは兵の全てを城門に向かわせました。

手薄になった王宮に、哲宗とソヨンが入って来ました。

 

その時、ソヨンは遠くの屋根の上にサルスの姿を見つけたのです。銃を構えているのが見えました。

危ないと、ソヨンは哲宗の前に立ちふさがりました。

弾はソヨンに当たり、崩れるように倒れ込みました。平気だ・・・とソヨンは言いましたが。

そして、ソヨンを抱きかかえる哲宗にも弾が命中

 

倒れた哲宗に、必死に近づこうとするソヨン。

その時、腹部の激痛がソヨンを襲いました。

まさか、現代に戻るのか?とソヨンは思いました。

哲宗が無事なのを確かめてからにしてくれと、ソヨンは必死に手を伸ばしました。

 

ソヨンは・・・いえ、ボンファンの魂が現代に戻りました。

ベッドの上で意識を取り戻したボンファン。

哲宗を助けなくちゃと言う意識がまず頭に浮かびました。が、どうやって?・・・と途方にくれました。

病室を飛び出しました。刑事が追いかけて来ます。

何とか振り切ったボンファン。書店に急ぎました。

『朝鮮王朝実録』で確認しようと思ったのです。

 

やっとのことで哲宗の手に触れたソヨン。生きていると分かりました。

この時、ソヨンも感じていました。ボンファンが自分の中から消えたと。

本当のソヨンに戻ったのです。

演技が違います。言葉遣いも、声の調子も。

哲宗を“お前”とは呼びません。丁寧な言葉遣いだし、声も柔らかです。シン・へソンさん、凄い

 

哲宗はソヨンの教えてくれた防弾チョッキを着こんでいました。

勿論、現代のように性能が良いわけじゃありませんが、致命傷になることはありませんでした。

そこに、キム・ジャグンが。

トドメを刺そうとしたのです。致命傷ではないものの、かなりのダメージを受けているんです、哲宗は。

死闘の末、哲宗が勝ちました。

しかし、哲宗はジャグンを殺しませんでした。

生きて罪を償わせることにしたのです。

「万が一自害を図っても、絶対に命だけは助ける。体が衰えても息の根だけは止めさせない。中身の無い人生、その辛さを骨身に刻むが良い。」

 

ソヨンは激痛に耐えていました。

お腹の中の子が危険なのが分かりました。

ソヨンを置いて行けないと哲宗は言いました。が、ソヨンは闘いを終わらせてきてくれと言いました。

そこに、永平君とホン別監が。

彼らは、玉璽を見せて牢から出してもらい、サルスを始末した後、駆け付けたのです。

 

ソヨンは、躊躇する哲宗の衣を整えてあげました。

ホン別監にソヨンを託し、哲宗は即位式の式場に。

手には、玉璽。

雪がしんしんと降る中、哲宗はしっかりとした足取りで歩んで行きました。

 

大王大妃が騒いでいました。何とかしろと。

大臣はおろおろとするばかり。幼い新王は、衝立の後ろに隠れていました。

玉座を守るのだと言う大王大妃の言葉に、新王は渋々玉座に座ろうとしました。

そこに、哲宗が入って来たのです。血まみれでした。鬼気迫るものがありました。

哲宗は、持っていた玉璽を机に叩きつけました。

「その座を降りよ。」

新王は怖気づき、とっとと座を降りました。

 

哲宗は大王大妃を振り向き、言いました。ご息災でしたか?と。

流石の大王大妃も、言葉が出ませんでした。

終わりましたね、大王大妃の世が。

 

ソヨンは意識不明となっていました。

出血が止まりません。

このままでは、ソヨンもお腹の子も危ないと医師は言いました。

 

意識の無いまま、苦しみ続けるソヨン。

哲宗は自分が出来ることは何も無いと思いました。ただ祈る事しか。

しかし、ソヨン、持ち直しました。

哲宗は泣きました。ソヨンの手を握って泣きました。

 

大王大妃と大妃は西宮に幽閉されました。

猛抗議を示した大王大妃ですが、その前にソヨンが立ちはだかりました。

「大王大妃様、死ぬときもここで死んでください。大王大妃様の時代が終わったのです。今後、内命婦の主は私です。今後は全て変わります。大王大妃様が作られた掟と作法もです。」

数千年と続いて来たものだぞと、大王大妃が叫びました。

「既に消えつつあります。恐れている変化はもう始まっているのです。」

大王大妃、なすすべはありませんでした。

 

面白いのは、ソヨンの中にボンファンの確かにいた痕跡が残っていることです。

つい、乱暴な言葉を吐いてしまう事があります。それが思った以上に爽快な気分にさせてくれると気付きました。

チェ尚宮とホンヨンは、既に慣れていますから、大して驚くことはありません。以前より大人しくなっただけ、扱いやすくなったと思ってるでしょうね。

 

哲宗は、キム・ジャグンを含めたキム氏一族、チェ氏一族の主だった者を処罰しました。民を苦しめて財力を不当に蓄えたりした罪等数えきれないほどの罪によって・・・です。

 

ソヨンはビョンインの墓に詣でました。

“記憶があるならソヨンはお前の中にいる”とビョンインが言ったことが記憶にありました。

「また私を見つけてくれたのね。隠れていた私を。」

と、呟きました。

やはり本当のソヨンにとって、ビョンインは大切な存在だったのです。

 

ソヨンは池のほとりの石に刻まれた文字を撫でました。

“ここに来たり チャン・ボンファン”と言う文字です。

無事に戻られましたか?ソヨンはボンファンに語り掛けました。

 

永平君はファジンに会いに行きました。

幸せそうな表情です。

ファジンも、哲宗の事は吹っ切れたようです。

 

哲宗はやっと思うとおりに政治を行えるようになりました。

でも、何か失ったモノがあるような気がしてなりません。“中殿辞典”を懐かしそうに撫でました。

 

そして、現代では、ボンファンが一人喜びの声をあげていました。

『朝鮮王朝実録』には、哲宗が親政を行ったと書いてありました。

作戦は成功したということです。

ページをめくると、哲宗の肖像画が出て来ました。

その顔は、自分を笑わせようと変な顔をして見せた時のものでした。

ボンファンは泣き笑いをしました。

 

刑事がまた追いかけて来ました。

でもね、以前の様に容疑者としてではなく、情報提供者の警護をするために傍にいただけだと判明。

歴史が変わっていたのです。

変わっていたのは哲宗とボンファンだけ。哲宗の治世はこれまでとは違って、高い評価を受けていました。

 

ハッピーエンドです。

 

とにかく、シン・へソンさんの演技が良かったです。

本当のソヨンの時、ボンファンの魂が入った時、そしてボンファンの痕跡を残しながら本当のソヨンに戻った時。

それぞれ細かく演じ分けています。

言葉は勿論脚本ゆえでしょうが、声の調子が全く違います。眼差しや笑顔も違います。

上手い女優さんだとは思ってましたが、今回は本当に感動しました。

そして哲宗を演じたキム・ジョンヒョンssiも良かったです。シリアスになり過ぎず、かと言って軽くもなり過ぎず、程よいレベルでしたね。

 

とにかく、お勧めです


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