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パク院長は、人として医師として自分を恥じたり失望したりせずに生きて来ました。
お金や名誉より人助けを優先すると言う信念も揺らいだことはありませんでした。あの日までは。
そう、11年前のバス事故の日、それらの全てが揺らいでしまったのです。
“衝撃と恐怖を前にして己の弱さは生命力よりしぶとく、生を望む卑怯な意思は信念より強かった”
と、パク院長は感じました。そして、生き延びるために逃げ出してしまったのです。
キム・サブが救うためにその場に残ったのを見ながら。
そして今、同じような状況を目の前にして、パク院長は、その恐怖に背を向けようとしていました。
しかし、ウジンとウンジュが必死に現場に駆け付ける姿を見たら、やはりそのまま逃げだすことは出来ませんでした。
妊婦の心臓マッサージを代わったウジン。
妊婦は救出され、トルダム病院に搬送されて行きました。
しかし、そこにはまだ瀕死の重傷患者が2人。
どちらも一刻を争う状態なのは、誰の目にも明らか。
パク院長とウンジュがそれぞれ診ました。
パク院長は、2人とも助けるのは無理だと判断。意識のある男性を優先しようとしました。
しかし、ウンジュは納得できません。
キム・サブはどちらも助けると、パク院長に食って掛かりました。
自らも負傷しています。それに、毛根管症候群を患っています。
なのに、この緊迫の場面で的確な指示を出し、まずはウンジュの患者を搬出完了。
パク院長が診ていた患者に寒さでかじかむ手を息で温めながら、手当てを続け何とか容体を安定させました。
そして、生きて救出することができたのです。
「2人とも助かったな。」
と、キム・サブはパク院長に言いました。
パク院長は、キム・サブのことを、変わり者かとんでもない嘘つきのどちらかだと思っていました。
しかし、そのどちらでも無いと感じたようです。
妊婦の治療は時間との闘いでした。
その場にいる全員が必死に協力して帝王切開。母親も赤ちゃんも助ける事が出来たのです。
治療に当たったスタッフ全員が、赤ちゃんの泣き声を聞いて涙が出るほどにほっとしました。
その赤ちゃんの泣き声は、他の負傷者たち、治療に当たっていた医療スタッフたちの気持ちもほっとさせるものでした。希望の光のようなものです。
母親と赤ちゃんは別の産婦人科に転院することになりました。
赤ちゃんを抱いたチュ看護師に、看護大学から来た研修中の看護師が一緒に付き添うと申し出ました。年の離れた弟がいるので、赤ちゃんの扱いは慣れていると言いました。
チュ看護師は教育係になってはいるのですが、あまりの仕事の煩雑さに教育する余裕を持てないでいました。
だから、つい邪魔者扱いしてしまっていたのですが、この申し出で、緊張しきっていたチュ看護師の気持ちがふっと緩みました。補助してくれると言う言葉が嬉しかったのでしょう。
少し余裕が出そうです。
バス事故の原因となった傷だらけの女性も搬送されて来ていました。
女性を見たパク看護師は、事故の負傷者じゃないと気付きました。
で、アルムとオ看護師長を呼びました。
性的暴行を受けた被害者だと、3人とも察しました。
キム・サブが2人の負傷者と共に帰って来ました。
いつもと変わらず、テキパキと治療の指示を出すキム・サブ。
しかし、ウジンは気づいていました。キム・サブの右腕がオカシイということに。
すぐさま、ぺ医師を呼び、治療を受けてもらいました。
右わき腹にも裂傷を負っていました。
なのに、大したことは無いと、治療を後回しにしようとするのです。
そこに、オ看護師長が。患者の容体を報告に来たのです。
咄嗟に、3人とも何事も無かったかのように振舞いました。
が、オ看護師は敏感に異変を感じ取りました。
性的暴行の被害者女性の容体が急変。
緊急手術が必要となりました。
ウジンがテキパキと容体を把握し、手術をしようとするのを、自分が主治医だとヤン医師が文句を言いました。
こういう厄介な手術はいつもウジンに押し付けて来たヤン医師。
それを指摘されると更に機嫌が悪くなり、余計に意固地になったように自分が執刀すると言い張ったのです。
助手はウジンが付きました。手が足りないので、ウジンしかいなかったのです。
手術の前に、アルムはこういう場合の検査キットで犯人の証拠となるモノを採取しました。
そして、警官に渡したのですが・・・。
この警官が、何だか怪しい雰囲気。全然被害者に親身じゃないと言うか、アルムに対しても馴れ馴れしいというか・・・。
で、被害者について少々質問があるので・・・とアルムに言いましたよ。
私の目は正しかった。
偽警官だったんです。
ここでやっと本物の刑事と警官がトルダム病院に到着しましたよ。
それを聞いたパク看護師、一瞬で事情を察しました。アルムが危ないと。
パク院長もトルダム病院に戻って来ていました。
キム・サブがあの体で休むことなく治療に加わり、手術まで担当すると知り、余計に劣等感や焦りを感じたようです。自分の弱さ、未熟さを見せつけられているように感じたのかもしれません。
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