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ジニョクは驚き、心配になりました。自分が・・・ではなく、スヒョンが、です。
ヘインに確認され、すぐに写真に写っているのは自分だと認めました。キューバで会った経緯も。
ヘインは不安そうでした。ジニョクが傷つくんじゃないかと思ったのでしょう。
ヘインは言いました。スヒョンはこう言う事に慣れているから大丈夫だと。
この一件は、予想通りウソクの母ファジンの指示でした。
離婚の時に交わした契約書の中に書かれた“不祥事を起こしたら全ての権利を失う”と言う一条項に触れると主張できるよう仕向けたようですね。
スヒョンは完全に縁を切る事を望みましたが、それはウソク母のプライドが許さなかったようで。元妻、元嫁であってもそれはテギョングループの者だという認識なんです。
だから、自分の誕生日にも必ず出席を求めているわけです。
それに、元々ウソク母はスヒョンの出来の良さが気に入らなかったようですね。赤字のホテルを立て直したって事は立派な事の筈なのに、自分の能力を上回る実力があると認めたくないのでしょう。
嫁として家に入り、息子を支える影になってほしいようです。
このスキャンダルの責任を取ってホテルの代表の座を退き、復縁してもらいたいわけです。
ウソクは、浮気が原因で離婚したわけですが、その後、その相手と再婚する気は無さそうです。母も許していませんしね。
ウソクはスヒョンを愛しているのです。
そして、スヒョンに自分を愛してもらいたいのでしょう。
両家の母親同士が決め、無理やりに復縁するのではなく、スヒョンの意思で戻って来てくれるのを待ち続けていると言うのが本当のところのようです。
そんな事をおくびにも出さず、ウソク母はスキャンダルを責め立てました。条項を持ち出して。
スヒョンは誤解だと言い、ジニョクは真面目な新入社員だと言いました。
既に、ファジンの元にはジニョクの詳細な資料が渡っていました。
もうテギョングループの者では無いとスヒョンが言うと、更に機嫌を悪くし、スヒョン父の事を持ち出しました。テギョングループの後押し無しに今の地位に上る事は出来なかった筈だとね。
死んでもあなたはテギョングループの人間よ・・・とウソク母。ジニョクをクビにしろと言いました。
話しても通じない相手ですね。
スヒョンは深く大きなため息をつきました。
もう一人、話しの通じない相手がいます。彼女の母親です。
激怒して何度も電話してきましたが、スヒョンは無視し続けました。
なので、ホテルに押しかけて来ましたよ。
そして、言いたい放題言って、スヒョンをいっそう落ち込ませました。
両家の母親同士でこの一件は既に落ち着かせ方が決められていました。ジニョクをストーカーとして解雇するという方法で。
あまりにも酷いやり方に、スヒョンも激怒しました。
でも、母親には全く通じません。無力感に襲われますわな。
「身売りさせられるのはもうまっぴら。二度目は無いわ。」
スヒョンがそう言うと、母も夫・・・スヒョン父のことを持ち出しました。
テギョングループ無しには、大統領になれないと。大統領になるのは、父親の夢なのにと。
でも、スヒョンはそれが母の夢だと分かっています。
まったく話の通じない相手とのやりとりは精神を疲弊させます。
スヒョンが睡眠剤を常用している理由がここにあるのでしょうね。
スヒョンはジニョクを何としても守ろうと動きました。
ウソクを呼び出したのです。
そして二つ頼みがあると言いました。
一つは、ジニョクを首にするのを、止めさせるよう母親を説得してほしいということ。
二つ目は、ウソクとの復縁話を消すためにも、再婚してほしいということ。
一つ目の頼みは引き受けたウソクですが、二つ目は管轄外だと言いました。
自分の人生じゃない!と、スヒョンが言うと、
「これまで君も僕も自分の人生なんてあったか?」
と、なげやりな言い方をしたウソク。
スヒョンも答えられませんでした。
ウソクは母にジニョクの首を撤回するよう求めました。
ウソク母は、手段はなんでも良いのです。スヒョンを屈服させるためだったら。
ウソクは、復縁もしないと言いました。が、流石母親です。息子の想いには気がついているようです。スヒョンを待っていると。
事業をスヒョンから取り上げ、自ら戻って来るよう仕向けたいウソク母です。
でも、ウソクはスヒョンの心がほしいのです。
トンファホテルに手を出さないで・・・と、きっぱり母に言いました。歯向かいたくないからと。
ウソク母、息子の本気度が分かったようです。
地方に新しく開業するホテルの準備に支障が出ました。
ロビーに飾る予定だった絵を渡せないと突然画家から言ってきたのです。
おそらく、ウソク母の差し金だとミジンは言いました。
居留守を使って会ってもらえません。
スヒョンは自分が直接会って説得すると、地方に一人で出張することに。
ところが、やはり画家は居留守を使って、会ってくれません。
仕方がないので、週末はそこに滞在し、機会をつかもうとスヒョンは思いました。
まだ開業前のホテルに泊まることにしたのです。
ミョンシクがジニョクに会いに来ました。
一緒にランチをしました。そうやってジニョクの人柄を見極めようと思ったようです。
で、お眼鏡にかなったようです。
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