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爆発からケジョルを庇ったコクドゥは、顔にかなりの傷を負っていました。
その傷が、見る見るうちに治癒していくのです。
瞬間移動と言うことが理解出来なかったケジョルも、その治癒の仕方を見て、呆然としました。
「あなたは誰」
「死者の神であり誰もが恐れて避けたがり、誰からも愛されない“死”がこの俺だ。」
すぐには理解出来ません。分かったのは、人では無いということだけ。
コクドゥは最初から真実を話してきたことを思いだしました。
決して自分を騙していたわけじゃなく、自分がちゃんと理解していなかっただけだと、ケジョルは気づきました。
じゃぁ・・・と、ケジョルは気づきました。
ト・ジヌはどうしたのと、聞きました。殺したのと。
「ト・ジヌは死んだ。亡きがらを借りただけだ。」
チョルが捜査している連続殺人事件の犯人がコクドゥだということも知りました。
「死なないから死が軽いのね。冷酷非情なのは怪物みたい。」
今の私はあなたが怖い・・・とケジョルは言い、背を向けて去っていきました。
膝を抱えて落ち込むコクドゥに、カクシンが言いました。
「何故言わなかったのですか。千年間、毎日が苦しくて死にたいほどだったと。お前のせいだと恨み言を言わないと」
ソリの記憶が無いケジョルにはどんな恨み言も言えない・・・と、コクドゥは泣きました。
いえ、コクドゥは泣けないのです。涙が出ないのです。どんなに胸が張り裂けそうに痛んでも・・・。
俺も自分がおぞましい・・・と言いました。
ケジョルは教会に行き、神父様に話を聞いてもらおうと思いました。
昔、母を失った時、こうして教会に来たことがありました。
父が居ない自分からどうして母を奪ったのか。何故自分なのか。何がいけなかったのか・・・。
しかし、神父様も分からないと答えたようです。
ただ、不幸なのは君だけじゃないと言ったようです。
幼かったケジョルは、その言葉に慰められました。
今もそうだとケジョルは言いました。
好きな人がいるのに、何故不幸なのか、何故自分なのか・・・と。
「慰め方は知ってます。誰かが同じくらい不幸ならいい。」
ケジョルは神父様の坐る場所にいるのがコクドゥだと分かっていました。自分の話を聞いているのは、神父様ではなく、コクドゥだと。
貰ったばかりの指輪を外しました。
私がいなくなって不幸になれと言って渡してください・・・と。
懺悔室を出たケジョルを、コクドゥは追いかけました。
何故騙したのと、ケジョルが聞きました。
「怖かった。」
と、コクドゥは言いました。
人を生かす医者であり、殺人を許せないケジョルに軽蔑されそうで・・・と。また一人になるのが怖くて・・・と。
「私に選ばせて。」
と、ケジョル。
コクドゥを愛するか憎むか、許すか告発するか、生かすか殺すか、こんなに愛する前に選択させるべきだったと。
しかし、コクドゥは後悔していないと言いました。
過去に戻ったとしても、同じことをすると。
「私は一緒に年を取り、しわを刻んでいきたいの。あなたが医者や財閥じゃなくていいの。人であればいい。それさえも無理なのね。」
そう言って行こうとしたケジョルを、コクドゥは引き留めました。
「お前の言う“人”とは、人の心を持つ事か?人として生まれ死ぬことか?お前が望むなら、やってみる。」
可能なの?と、ケジョル。
「だから、それまで待ってくれ。」
そう言って、指輪を渡しました。
この世にいるのは、罰を受けているからだと、コクドゥは言いました。
「愛したからだ。禁じられたのに愛して、禁じられたのに待った。相手は通り過ぎたのに待ち続けた罪で、未練と言う罪で罰を受けた。」
その言葉を聞いた瞬間、ケジョルの脳裏にある場面が蘇りました。
コクドゥがソリに告白している場面でした。
コクドゥとケジョルは、チョル拉致事件のことで警察に呼ばれました。
一応、チョルを探している過程で爆発が起こったと言う事で口裏を合わせました。
しかし、チョルの先輩キム刑事は、その供述に疑問を持ちました。
何故なら、現場に受信機が発見されたからです。爆弾は時限爆弾ではなく、何者かがスイッチを押して爆発させるものだったということです。
つまり、標的が近づいた瞬間にスイッチを押した筈だと。
なのに、負傷者が1人もいないというのがねぇ・・・とキム刑事。
で、現場に踏み込んだ警官が身につけていたボディカメラの映像をチェックしようとしたのですが、丁度その瞬間の映像が消えていたのです。
チョルの仕業でした。
拉致されていたチョルは、爆発の瞬間、コクドゥとケジョルが消えたのを、目撃していたのです。
チョルは、必死にコクドゥを庇おうとするケジョルのために、刑事としての信念を曲げてでも、ケジョルを守ろうとしたのです。
コクドゥは、チョルの前に瞬間移動して現れました。
一瞬びびったチョルですが、こんなふうに正体を見せたら、俺が捕まえるかもしれないぞと、言いました。
「捕まるにしても、自己紹介をしておくのが礼儀だから来た。」
と、コクドゥは言いました。
「俺は死者の神で黄泉路の王だ。」
と、コクドゥ。
「人間に神を必要とさせたい創造神の欲望のために、奇跡とも天罰とも殺人とも呼ばれることをしてる。この世で創造神が勝手に振り回す断罪の剣、それが俺だ。」
信じられないけど、信じてしまう・・・と、チョル。
神を捕まえても、法の手続きが分からないと言うチョル。つまり、捕まえる気は無いということですね。
唯一気に掛かるのは、姉の彼氏が死神だってことだと。
死神と一緒にするなと、コクドゥは気分を害しました
チョルのノー天気さと純粋さが幸いしましたね。
キム理事長一味を捕まえるため、コクドゥとチョルは協力することにしました。
「俺にばれたことは姉には内緒にしてくれ。」
と、チョルが言いました。なんだかんだ言っても、ケジョルのことを常に考えているチョルでした。
キム理事長が、やけにイドゥンに執着することが、コクドゥには気になっていました。
検診記録のリストの中で、唯一連絡がとれていない人物がいました。
もしかしたら、それがイドゥンではと、思いました。
検診記録を改ざんすると言う事は、正常ではないからだとオクシンは指摘。
思い当たるのは、最近発表した新薬の副作用だと。
詳細に調べて分かりました。イドゥンは、甲状腺がんを発症していたのです。
kissすると、前世の記憶が少しずつ戻るとコクドゥが言いました。
で、コクドゥは自分が殺された後のソリの記憶が断片的に蘇りました。
キム理事長の祖先である男に嫁がされたソリは、婚礼の夜、その男を殺したことが分かりました。
その後、自らも死んだことまでは蘇らなかったようです。
監視カメラの映像等で、チョルを拉致したのがジュンシクだと判明。
逃走を図ろうとしていたジュンシクを、まずコクドゥが痛め付けた後、チョルたち警察が到着。
逮捕されました。
自分を襲った人物がジュンシクかどうか、ケジョルは確認を求められました。
ケジョルは覚えていました。
確かに、この人だと証言しました。
この瞬間、ケジョルの脳裏に前世の記憶が一気に蘇りました。
自分が男を殺したところに、ジュンシクと思しき武官が血相変えてやってきた場面を。
コクドゥから貰った指輪が割れました。
指輪を直してもらおうと、ケジョルはあの古びた貴金属店に行きました。
しかし、店の老店主が言いました。
「人と物にも縁がある。間違った縁は、持ち主を不幸にする。これは諦めなさい。」
諦められない・・・と店を出ようとしたケジョルは、店にあった簪に気付きました。
手に取った時、ソリの記憶が一斉に甦りました。
オ・ヒョンからもらったこと、そして一緒になれないと分かった時返したこと。そして、オ・ヒョンの死、自分の死まで。
コクドゥが体に受けた傷が治りません。
千年生きて来て初めての事だとオクシンが言いました。
オクシンが言いました。
不吉な前兆ですよ・・・と。
「死者の神が戻らなければ、この世とあの世とが混乱します。創造神も黙っていません。だから、事前見せたのです。コクドゥ様が使命を果たさなければ、苦痛に襲われて傷痕が体に刻まれると。」
ケジョルはソリとしての記憶が戻った時、オ・ヒョンが自分のせいでコクドゥになったんだと知りました。
現れたコクドゥをそっと抱きしめたケジョルでした。
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