ご覧になりましたか?
昨夜は『愛の不時着~国境を越えた大ヒットの秘密~』でしたね。
私のブログをご覧になっている方は、もうお気づきと思いますが、私、この大ヒット作を未視聴・・・
大ヒット作と聞くと、躊躇するという天邪鬼な私です。
でも、気にならない筈は無く・・・。
おそらく、視聴する機会さえあれば、遅まきながら、視聴してどっぷり・・・となるでしょう
ま、私の事はさておき。
視聴前の予習と言う事で、この番組をチェックすることにしました。
視点1・・・主演ソン・イェジン
ここまで大ヒットするとは、思っていなかったです。
理由を考えてみると、やはりとっかかりは韓国と北朝鮮の特殊な関係への好奇心じゃないでしょうか。
しかし、見て行くうちに、誰にでも通じる愛の物語だと言う事が分かっていきます。国も違うし文化も違うけど、愛は同じ。だから世界の皆さんに愛されたんでしょうね。
台本を読んだ時、こんな奇抜な事を思いつくなんて、天才だと思いました。やらない理由が何一つありませんでした。
ちなみに、脚本は、ヒットメーカーのパク・ジウン作家。
パク・ジウン作家の作品は、ありえない設定が多いんです。
「星から来たあなた」や「青い海の伝説」等々がそれ。宇宙人と女優、人魚の詐欺師・・・ですよね。
そして今作は、中でも禁断の領域とも言える設定・・・。国際法上は、今両国はあくまでも休戦中ですから。
ソン・イェジンさんが作品の中でキーだと思ったシーンを挙げていました。
それは4話でのこと。
気丈に振舞って来たイェジンさんですが、日が暮れた市場で迷子になってしまいます。絶望的になった時、突然遠くに明かりが灯りました。ヒョンビンssiが火のついた蝋燭を高く掲げて彼女を探していたのです。ヒョンビンssiを好きになった瞬間だったとイェジンさんは理解したんだとか。
それが、前半のピークだと思ったそうです。
最終話で、境界線で別れざるを得なかった二人を描くシーンで、繋いでいた手が引き離される演出は、元々台本には無かったそうです。
役になりきっていたイェジンさんは、夢中で手を伸ばしていたんだとか。
良いシーンだったと思います・・・と仰っていました。
一番好きなセリフを挙げてくれました。
「インドではこう言う。“間違った電車が時には目的地に運ぶ”。今の私を見て。とんでもない乗り間違いでなんと38度線を越えちゃった。でも思い通りにいかなくても将来を考えてみて。なたには幸せでいてほしい。どんな列車に乗っても必ず目的地に着いてほしい。」
共演者の一人でピョ・チスを演じたヤン・ギョンウォンssiのインタビューがあります。
「最初の壁は言葉でした。撮影前に1か月半脱北者の先生に北朝鮮の言葉をみっちり特訓してもらいました。韓国の兵役は2年ですが、北朝鮮は10年以上。だから、同じ隊の仲間との絆が想像以上に強いんです。知れば知るほど分からなくなることもありました。現実に両国は分断されていますが、その分断を強調し過ぎない事も大切だと思いました。私の演技が視聴者の誤解を招いてはいけないと。そもそも北朝鮮と言う国は世界に対して開かれてはいないので、分からない部分が多いです。分からないと人は先入観を持ってしまう。でも、人は誰しも愛する人、守りたい人を持っている。それは同じです。国は違っても人は同じ。違いを見せつつも、共感できるところをしっかり演じる、それが大事でした。」
実際、脱北者13人による諮問委員会を作り、発音、話し方、歩き方まで徹底的に特訓したそうです。
日本で生まれ、その後北朝鮮に渡った後、脱北した作家キム・ジュソンssiが仰いました。
「これまでにも北朝鮮を扱った作品はありました。が、現実離れした物とか、戦いの物が多かった。この作品は、人間味のある作品だと思いました。」
視点2 監督イ・ジョンヒョ
ヒットの裏には緻密な計算があったようです。
イ監督も、最初に脚本を読んだ時には、相当驚いたようです。で、すぐさま当時アメリカにいたパク・ジウン作家の元に飛んだそうです。
ドラマ制作の前年、11年ぶりの南北首脳会談が行われていました。しかし、だからと言って雪解けになることはなく、先行きは混とんとしたままだったのです。
あまりにも扱いに慎重にならざるを得ないテーマだとイ監督は考えたのです。
しかし、パク作家は、70年代の農村のドラマのような素朴で温かい普通の人を描く物語にしたいと仰ったそうです。北朝鮮の思想や政治を超えて世界中誰もが共感できる普通の人の姿を描きたいと。
物語の大半の舞台が北朝鮮ということで、北朝鮮をどう描くかが重要だとイ監督は考えました。
まず最初に困ったのは、撮影地。
ピョンヤンを描くの相応しいロケ地がなかなか見つからなかったとか。で、北朝鮮にピョンヤンでの撮影が可能かどうか、問い合わせてもみたそうです。
勿論、ダメでした。
この時も、13人の脱北者の諮問委員会は重要な助言をたくさんしてくれたそうです。
よく見るスローガンも、中には、面白い物もあるようです。
しかし、韓国内にふさわしい場所は見つからず、結局、主人公が匿われる村は、全てセットになったのです。
村の人民班長ナ・ウォルスクを演じたキム・ソニョンさんは仰ってました。
「あのセットにはたまげました。本当に大がかりなセットで、外観だけでなく、内観も家具も、ドラマに映らない所まで細かく作り込まれていたんです。セットに行くだけで、自分が北朝鮮にタイムトリップした気持ちになりました。」
まるで、大河のセットのようですね。「青天を衝け」のあの血洗島村は、畑もすべてセットだと聞きましたが・・・。あ、余談でした
細かい所にまで気を配るという一つの例が、不時着した翌朝にヒョンビンssiがつくるトウモロコシの麺料理。
薬味には何を入れるか、どうやって麺を茹でるか・・・と丁寧に表現したとか。ヒョンビンssiの性格を表現するためにも必要だったと仰っていました。
「北朝鮮を美化するわけにはいかないが、丁寧に描けば自然と温かみが出る。」
イェジンさんがキーポイントとなったと仰ってたシーンの蝋燭も、脱北者から停電が多いと聞いていたことがヒントとなったそうです。停電になった時、どれほど暗いかと言う事を聞いたんだそうです。
ギリギリ最低限撮影可能な灯りだけにして撮影を行ったそうです。それが功を奏したと仰ってました。
リアリティを突き詰めた製作は、監督の想像を超えた演技も引き出して行ったそうです。
その例として挙げたのは、イェジンさんが北朝鮮を離れた時、残して行った手紙を村のオバサンたちが読むと言うシーン。
この手紙で初めて自分は韓国から来たと打ち明けたんだそうです。
台本上は、あの子ったら・・・とコミカルなシーンになる筈でした。でも、手紙を読んでいたキム・ソニョンさんが泣き出してしまって・・・。それを見た監督も泣けてきたんだそうです。
これは本当に切ないシーンなんだと、監督の方が後になって気づかされたんだそうです。
これらのシーンで、それまでは全く描かれた事の無い北朝鮮の姿を描いた作品と言えます。
しかし、最初、韓国内ではさほど視聴率は奮いませんでした。
が、製作陣に、全く動揺は無かったそうです。
最初から、TV放送の視聴率は度外視していて、所謂サブスクによる世界配信を狙って製作されていたのです。
製作会社はスタジオドラゴン。
先日仕入れたばかりの≪韓ドラ語辞典≫によりますと、企画から流通まで行う韓国最大のスタジオなんだとか。
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済みません
これ以降が、消えてしまいましたっ
気付いた時には、録画番組も消去してしまった後で、取り繕いようがありません。
理由は不明
全て書き終えて、よしよし・・・とクリックしたところまではOK。
その後、何が起こったのか・・・
とにかく、記事の途中で本当に申し訳ありません。
再放送がありましたら、続きを書きたいと思います。
それまで、前編と言う認識でいてくだされば、有難いです
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