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ユチャンは、ボラの顔を思い出せた気がしました。
で、確認しようと、ボラの家までやって来ました。
が、生憎ボラはまだ帰宅していなくて。
自分の行動に違和感を覚えたユチャンは、帰ろうとしたのですが、雨が降りだしちゃって。雨宿りしているところに、ボラがミソと一緒に帰って来ちゃった。
ヘルメットをかぶって誤魔化そうとしたユチャンですが、あっさりとばれちゃった。
結局、気を利かせたミソの所為で、ユチャンはボラの家に泊まることに。
ユチャンは、ボラに正直に言いました。
君の顔が思い浮かんだ、これは僕にとって、凄いことなんだ・・・と。
で、じ~っとボラを見つめるもんだから、ボラの方はどぎまぎしちゃいますよね、あんなに近づいて凝視されたら。
でもね、この時は、まだ曖昧にしか認識できませんでした。
ユチャンは、ずっと気になっていたことがありました。キム・ブノンのことです。
本当に知らないのか?・・・とボラに聞きました。
ボラは、知らないと答えました。
何度聞かれても、知らないと言い張りました。
ボラを見ていると、キム・ブノンを思い出す・・・とユチャンは言いました。
初めて会った時、ボラがキム・ブノンだと名乗ったように聞こえたし、ペンダントのこともあるし、うどんを食べる時の仕草、ネクタイに刺繍した“ブリキのきこり”のこと・・・と。
ボラは、もう言い訳ができなくなったようです。寝たふりをしました。
実は、ボラ、キム・ブノンを知っていました。
祖母が入院した療養施設で会ったのです。そして、ブノンを探しに来たユチャンにも、会っていました。
心苦しくなったボラは、正直にユチャンに話そうと決心しました。
ところが、タイミングが悪かった。
話そうとした時、チョン次官から連絡が入ったのです。
プロジェクトが政府支援事業に決定したと。
大喜びのユチャン。
ボラも喜びましたが、この大ニュースの所為で、事実の告白のタイミングを逸したのです。
ネクストインを首になったチャ・ドジンは、一生懸命新しいゲームの開発をしていました。でも、そう簡単な事じゃありません。
生活費にも事欠くようになり、愛想をつかしたミソは、ドジンに分かれを告げたのです。
ドジンは、それも仕方がないと彼なりに納得したようですが、やはりショックでした。
それでも、ゲーム開発は続けたのです。そして、ある日、ボラにメモリを差し出しました。
やっと出来上がった・・・と。ユチャンに見てもらってくれないか・・・と。
決してネクストインに戻してほしいというのではありません。ユチャンの公平な評価が欲しかったのです。
ずっと憧れて尊敬して来たユチャンの評価が、彼にとっては唯一無二の評価なのです。
ユチャンは、ボラからメモリを受け取り、すぐにゲームを試しました。
気に入りました。
で、チャ・ドジンに投資することを決めました。ドジンに会社をつくらせ、法人ネクストインの投資ではなく、ユチャン個人が投資をすると決めたのです。
ミン・テジュは、反対でした。
ドジンのゲームは、ネクストインの市場を脅かす危険があると、それくらいの価値があると踏んだからです。
でも、ユチャンは独断で投資を決めました。
ドジンは、感動しました。
この話をボラから聞いたミソは、かなりショックでした。
ほんの数日で、ドジンの境遇が180度違ってしまったわけですからね。一文無しのプー太郎から、社長ですから。
ボラは、よりを戻せば良いと言いましたが、プライドもありますしね。
それは、ドジンも同じで。本当はミソに戻ってほしいんだけど、簡単に声をかけるのは、プライドが許さないわけですよ。
ま、そのうち、分かりあえると思いますけどね、この二人は。
プロジェクトの政府支援事業決定を祝して、パーティが開かれました。
その時、ユチャンは、入ってきたボラを、一目で認識して声をかけました。
その場にいた皆が、驚きました。名乗ってもいないのに、ボラを認識した・・・と分かったからです。
テラも、ショックでした。
恋人の自分じゃなく、ボラの顔を覚えたなんて・・・ねぇ。
それに、ユチャンはボラを見て、本当に楽しそうな笑顔を浮かべている事にも気が付きました。
ずっとテラが願っていたことです。
自分を見て、心からの笑顔を見せてくれること・・・。
でも、まだこの時は、鷹揚な態度を取ることができたテラ。
ただ、ボラに釘を刺すのは忘れませんでした。
化粧室でボラと二人になった時、テラはさりげなく聞きました。ユチャンが好きなの?・・・と。
酔っ払っていたボラは、つい、流れで答えてしまいました。はい・・・と。
でも、すぐに気づいて、訂正しました。
「違いますよ、とんでもない。」
「そうね、確かにとんでもないわね。これからも好きになっちゃだめよ。覚えておいて。」
はい・・・とボラは小さく頷きました。
満足そうな笑みを浮かべたテラが出て行った後、ボラは呟きました。
「でも、何故ダメなんですか?好きになるのは仕方がないじゃないですか。」
パーティがお開きになった後、一人でタクシーを待っていたボラ。コートも着ずにいるボラに、ユチャンが気づいて、上着を着せかけてあげました。
「何故、社長を好きになっちゃだめなんですか?」
酔っ払ったボラは、つい、口にしてしまいました。
ユチャンは驚いたようではありましたが、酔っ払いのたわごととでも思ったようです。スルーしようとしました。
ところが、ボラが言っちゃったんです。
「私は、ミン・テラさんよりもっと前から好きだったんです。私は、南海に社長がブノンさんを探しに来た時から・・・。」
ユチャン、その言葉を聞き逃しませんでした。
ボラの手を掴み、問い詰めました。
お前は誰だ、どうしてキム・ブノンを知ってる・・・と。
ところである日、テラはユチャンとデート中、一人の画家に目が留まりました。
街角で似顔絵を書く仕事をしている青年です。近づいて、他の作品を見て、名刺を差し出しました。
彼の能力を察したようです。
こう見えて、テラは、単なる財閥令嬢と言うだけじゃ無く、優れた目を持つコレクターでもあるようです。
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