ザイルと焚火と焼酎と

ザイルを使う登山にちょっぴり憧れ、山中に泊まると焚火を囲み、下山後は焼酎でほのかに酩酊。いい加減なのんびり登山の日記です

何度遡行しても、鷹ノ巣谷は奥多摩を代表する素晴らしい沢です

2016年06月17日 | 沢登り/多摩川日原川水系

2016/5/15  今春、YYDに入会したのは沢登りに行くためです。単独で入渓するほどの実力はありませんから、仲間はとても大切なのです。

YYDでの初沢登りが奥多摩の鷹ノ巣谷になったのもとても不思議な巡り合わせのように感じます。何故なら僕自身の初めての沢登りも鷹ノ巣谷だからです。草文社発行の『ルート図集2東京周辺の沢』(昭和54年発行)を沢登りを始めるにあたって購入し、その中から鷹ノ巣谷を選んで単独で入渓したのが1980年5月3日のこと。ルート図に書き込まれたメモを見ると、歩き始めが6:50、戻って来たのが14:20となっています。
沢装備は地下足袋、草鞋のみで、ヘルメットもザイルも持っていませんでした。大滝は当時まだ左岸が崩壊していませんでしたから、楽に高巻きすることが出来ていました。金左小屋窪に入り、詰めは猛烈な笹薮漕ぎでした。笹の中に閉じ込められて、周囲がまったく見えませんから、とっても不安になり途中の木に登って上部を眺めたりしたものです。やっと尾根に出た際の解放感や達成感に追い打ち(?)をかけたのが眼前に出現した富士山でした。
これで沢登りの魅力の虜になってしまったのでしょうね。

 


▲東日原バス停から鷹ノ巣山登山道に進みます。毎度、稲村岩尾根が出迎えてくれます。9:16ころ。


▲日原川を渡る吊り橋から鷹ノ巣谷出合が見えます。9:22ころ。


▲出合で沢装備を整え、いよいよスタート。9:47ころ。


▲地蔵の滝です。9:55ころ。

今日の歩く順番ですが、トップはT口さん、続いて初心者の女性が3人続きます。N本さん、S木さん、SS木さん。その後ろに僕が入り、続いて今日が沢登り初めてのK藤さん、ラストをしめるのがS原さんです。


▲森の緑と苔の緑で、水も緑に映えています。こういう沢歩きが心地いいですよね。10:09ころ。


▲水と戯れながら登って行きます。10:15ころ。


▲水の中にも入っていきます。10:16ころ。


▲水の流れが美しいですね。10:30ころ。


▲僕の後ろを歩いているK藤さんとS原さん。K藤さんが倒木渡りで遊んでいます。10:33ころ。


▲登山道とは違って、一歩一歩に細心さと大胆さが必要です。10:35ころ。


▲前の会では(と言うよりも僕がリーダーの時は)ザイルを出していた滝です。T口さんがお助け紐を出してくれました。いま登っているメンバーのこれから、水の流れを渡る箇所がちょっと嫌らしいのです。10:46ころ。


▲T口さんが滝の右端を登ろうとしましたが、ちょっと難しかったみたいで、結局右岸を小さく高巻きました。10:52ころ。


▲ヤマツツジが咲いていました。ここには沢の中では珍しく陽射しが差し込んでいました。11:03ころ。


▲大滝が見えて来ました。11:10ころ。


▲大滝20mです。2人パーティーがザイルを出して登っていました。11:12ころ。


▲先行パーティーの登る様子を見上げるYYDパーティー。11:16ころ。


▲今日の水量は平常並みだと思います。水が多いとここにいても水浸しになりますから。11:17ころ。


▲T口さんがリードします。11:21ころ。


▲続いてN本さんがフォロウ、この写真では確保するT口さんのすぐ下に二番目のS木さんが、右下には次のSS木さんがいますね。11:39ころ。


▲苔の緑が美しいですね。このころからだったでしょうか、K藤さんが前の方を歩くようになりました。沢歩きに慣れて来たようですね。12:07ころ。


▲ワサビ田跡が現われました。12:15ころ。

今日は水ノ戸沢に入りました。僕にとっては初めての支流です。小滝が多く、けっこう飽きさせない支沢ですね。


▲ついでに倒木も多く現われるようになりました。12:30ころ。


▲久し振り(初めて?)の休憩です。12:54ころ。


▲次第に源流の雰囲気になって行きます。13:21ころ。


▲水量も減って来ます。そろそろ水も完全に涸れてしまうかもしれません。支沢に水が流れていましたから、ここで給水しました。13:39ころ。


▲予想通り、しばらくすると水は涸れてしまいました。13:52ころ。


▲シカの白骨が転がっていました。何が原因で死んだのでしょうね。まだまだ生臭いにおいが充満していましたから、この冬に死んだのでしょうね。13:54ころ。


▲いよいよ源頭です。14:06ころ。


▲沢型地形からも離れ、支尾根を登って行きます。一般登山道を歩く限りは、これほどの急登はありませんから、沢慣れていないメンバーは手こずっています。14:17ころ。


▲稲村岩尾根の登山道に出ました。14:27ころ。


▲YYDには山頂を踏む慣習があるようですね。僕ならそんなことはせずに、稲村岩尾根をそのまま下ってしまいますが・・・・ 14:50ころ。

鷹ノ巣山山頂で沢装備を解除しました。


▲稲村岩尾根を下って行きます。ミツバツツジの最盛期でした。15:29ころ。


▲ミツバツツジの中を下って行きます。15:30ころ。


▲どんどん下ってもやっぱりミツバツツジ。15:39ころ。


▲巳ノ戸沢にかかる橋が見えて来ました。16:44ころ。


▲稲村岩下部の岸壁が出てくるあたりで、遭難者がいました。すでに救助隊が来ていて、搬送方法など検討していますヘリコプターを呼ぼうとしているようでした。どこで滑落したのかは知りませんが、10~20mくらい落ちたようです。外見ではさほど大事ではないようなのですが、ヘリを呼ぼうとするほどですから、骨折もあるのでしょうね。16:51ころ。


▲消防の救助隊がさらに駆けつけていました。17:01ころ。


▲警視庁(奥多摩山岳救助隊)も。17:02ころ。

山で事故を起こすことは本当にたくさんの人々に迷惑をかけます。多くの人々が助けてあげようと一生懸命活動してくれます。今後も山で事故を起こさないよう、細心の注意を払っていきたいと思いますね。


▲東日原バス停にギリギリセーフで間に合いました。17:15ころ。

奥多摩駅では全員で天益へ入りました。いつもは女将さんに遠慮して、あまりあれこれ注文しないのですが、YYDのメンバーと入っていますからお客様の一員として一緒に扱ってもらえます。いつもよりはいろいろと頂けました。

やっぱり多くの沢仲間と行く沢登りは楽しいですね。これからもYYDで楽しませてもらおうと思いました。


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