ザイルと焚火と焼酎と

ザイルを使う登山にちょっぴり憧れ、山中に泊まると焚火を囲み、下山後は焼酎でほのかに酩酊。いい加減なのんびり登山の日記です

月夜見山へ知られてない尾根で登り降り 2/2 ――― 大ムソ尾根は広葉樹の豊かな尾根でした

2015年11月23日 | ハイキング/奥多摩

2015/11/13  当初の予定では月夜見山に登り、大仁田尾根を下って月夜見第一駐車場へ至る計画でしたが、時間的に少し遅くなっていますから、奥多摩周遊道路経由で直接、第一駐車場へ向かうことにしました。反対側の小河内峠へ行って清八新道を下降する選択肢もあったわけですが、大ムソ尾根は是非とも下りたいと思いましたし、月夜見山をカットすれば大ムソ尾根は時間的にも大丈夫そうなので、そちらへ向かうことにしました。


▲奥多摩周遊道路を歩きます。平日とはいえ、この道路にはカーブの多い山道をスピードを上げて走ることを楽しむ人たちがいますから、気を抜かずに歩かなければなりません。
山では見られなかった赤みのあるモミジが道路に沿ってたくさん生えています。道路を建設した際に植栽したのでしょうね。13:29ころ。


▲モミジの木々が陽を浴びていたならば、どれほど輝いていたことでしょう! 今が紅葉の盛りですね。13:32ころ。


▲中央に見えている山は左から惣岳山と御前山1405.0mではないでしょうか。そこから左へ降りている尾根は大ブナ尾根。その手前の尾根が清八新道のある尾根です。小河内峠から降りています。13:33ころ。


▲最も赤みの強いモミジの木が立っていました。曇っているのが残念です。でも、綺麗な赤色に色づいたモミジの木の反対側に回ると、色が全然違っています。薄い橙色です。葉の塊の中の方にはまだ紅葉していない緑色の葉も残っています。紅葉の色具合はその木の遺伝的特性だけではなくその部分の日当たりや風、気温などの影響も受けるのでしょうか? 13:35ころ。


▲月夜見第一駐車場に到着しました。ここは駐車場と言うだけではなく、絶好の展望台となっています。右(東)を見ると、隣りの尾根(名前は分かりません)が見事に紅葉してますね。広葉樹の多い尾根です。13:44ころ。


▲眼下の奥多摩湖です。右上には小河内ダム、中央少し右の半島のようなところには熱海集落が見えます。13:44ころ。


▲北には左右に石尾根が広がっています。稜線は雲に覆われていますね。倉戸山の広い山頂も見えていました。13:45ころ。


▲北西方向にはこれから向かう麦山の浮橋が見えていました。浮橋の対岸から上がっている尾根は赤指(あかざす)尾根です。13:46ころ。


▲5、6人の男性が望遠のカメラを三脚にセットして何かを狙っていました。「猛禽類ですか?」と聞くと、「そう」との答え。それより詳しくは聞きませんでしたけれど、忍耐力ですね。13:47ころ。


▲駐車場の左(西)側から降りました。踏み跡をそのまま降りていくと、北西へ向かう別の尾根のようでしたから、もう一度上がって右方向へトラバース気味に下って行きます。ここを下っている山屋もいるようで、ピンク色のテープも付いていました。13:58ころ。


▲大ムソ尾根に出て来ています。葉は半分ほど落ちてしまっています。足もとの枯葉が心地いいですね。14:08ころ。


▲標高820m付近で尾根は北東と北西に分かれます。かすかに感じられる山道(二万五千図に記載されています)は北東の尾根についています。ただその山道は標高730mあたりで西へ急な山腹をトラバースしなければなりません。ですから、北西の尾根を下ることにしました。S子が今歩いているのが北西の尾根、写真の左に見えているのが北東の尾根です。14:25ころ。


▲標高700mあたりから尾根は急になりました。枯葉の積もった斜面をズルズルと下ります。14:37ころ。


▲標高640mあたりで先ほどの山道と再会しました。そして、標高600m付近のコルまで降ります。写真はそのコルですが、手前の杭あたりから下方へしっかりした山道が延びていました。14:51ころ。


▲その山道。後方にコルが見えています。14:53ころ。


▲すぐ下にいこいの路が見えていましたから、山道から急斜面を強引に降りました。とりあえず、いこいの路まで来ると安全です。15:00ころ。


▲いこいの路を山のふるさと村へ急ぎます。15:07ころ。


▲いこいの路の終点です。二ヶ月前はいこいの路だけを歩いたのですが、今日は途中、月夜見山の近くまで回り道をしたのですから、S子はよく頑張りましたね。16:07ころ。


▲山のふるさと村からこの麦山の浮橋までも2、3kmはあります。薄暮になってきて、周りの風景もあまりよく見えませんし、黙々と急いできました。その甲斐あってかまだ薄明るいうちにこの浮橋を渡ることが出来ました。こんな時間帯に渡るのも初めてではないでしょうか。なかなか趣きがあるものです。16:40ころ。


▲月夜見山の方角を眺めました。月夜見山自体は見えないか、雲の中だと思います。左に降りている尾根が今日歩いた大ムソ尾根でしょう。16:43ころ。


▲小河内神社前のバス停がいちばん近いのですが、そのバスにはぎりぎり間に合いませんでした。ただ、峰谷から降りてくるバスがちょうどあって、それが17:14発です。ですから、ひとつ隣りの峰谷橋バス停へ行きました。峰谷始発のバスは日に3本しかありません。ラッキーです。16:57ころ。


▲バスを待っていると、10mほど道路の先でネコの鳴き声のような音が聞こえました。でも、ネコとは少し違います。すると、イヌの吠え声のような音も聞こえました。仲のいい飼い犬と飼い猫のようにも聞こえます。そうこうしていると、女性の泣き声のような声も聞こえ始めました。これはおかしい? と、その音の方へ近づくと、家の屋根の上の方でドタドタと物音がするではありませんか! 2、3頭はいます。すると、僕の頭上の電線を渡る動物の姿が見えました! ニホンザルです! 他にも数頭がいる雰囲気。真っ暗ですから、数えることは出来ません。カメラのフラッシュを焚きましたけれど、距離があるので、光が届きません。かろうじてその姿が映っているのがこの写真。矢印の先に何かが見えるでしょ? ニホンザルです。追いかけてはフラッシュを焚いていましたが、そのうち1頭が威嚇のような声を上げたので、追うのは中止。でも、こんな時間に人家のそばをうろついて何をしているのでしょうね? 16:58ころ。

バスに乗っている乗客は僕たちだけでした。奥多摩駅に着くと、天益へ向かいますが、暖簾がかかっていません。でも、店は開いています。そこへ天益のお姉さんが来ました。今日は町議選挙の運動中なのでお店は休みとのこと。町が燃えているのでしょう。商売にはならないようですね。
山を歩いていても、麓近くでは選挙カーがうるさく叫んでいました。


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