ザイルと焚火と焼酎と

ザイルを使う登山にちょっぴり憧れ、山中に泊まると焚火を囲み、下山後は焼酎でほのかに酩酊。いい加減なのんびり登山の日記です

天覧山平日岩トレ№15 ――― S子のデイケアの合間に行くことになりました

2023年07月18日 | 岩登りトレーニング

老々介護の身の小生です。以前はケアマネさんも介護士さんも山の仲間も、誰もがみんな僕のことをことさらに心配するのを不思議に感じていました。もちろん、理屈では僕自身も理解は出来ていたのですが、しっくりと納得できてはいませんでした。でも今、意思疎通が不可能な、自分で飲み食いできない、動けない、排泄処理が出来ない、そんな妻のS子を自宅介護していると、痛感できます。周囲の手助けしてくださる方々の優しい想いが痛いほど有難く感じられます。自宅での単独の介護、しかも老々介護ですから、僕が倒れるとS子も共倒れです。僕自身の肉体的健康、精神的健康を大切にしなければならないことがよく理解できるようになりました。

 

登山を愛する僕たちは幸いです(聖書の一節のようですね)。

何故なら、登山をすることが肉体的健康と精神的健康に直結しているからです。ですから僕は、今のような状況下にあっても、可能な限り登山を楽しむことをS子のために自分のために行なおうと思えるのです。

以前、S子がデイサービスに通っている間に天覧山ひとり岩トレを実践していました。F沢さんも合流するようになり、一緒に熱心に岩トレを繰り返しました。ただ、この頃はまだS子のためと言うよりも、短時間でもいいので僕自身のために楽しみたかった方が強かったかもしれません。S子がデイサービスから戻るまでに帰り着かないといけませんから、2時くらいには終了します。

現状も同様です。月金デイケアの日にやはり2時まで可能なんです。ただ、朝のお迎えはデイサービスの時より少し遅くて、岩場到着は11時くらいになってしまいます(以前は10時~10時半だったかな?)。それに、普段はS子を置いて小1時間でも外出は出来ませんから、月金だけが買い物等の用事をすることのできる日になってしまいました。ですから、月金はいろんな意味で貴重な日なんです。僕の思いとしては毎週1回は天覧山で岩トレしたい! ひとりの時は1時半で下山して、帰宅前に買い物をすることも考えています。

個人的な報告が長引いてしまいました。(僕の悪い癖です)

ものはついでですから、興味ある方は『さっちゃん 空を飛ぶ』をお読みください。

さっちゃん本人が聖バレンタインデーのチョコレートです!

 

2023年2月17日(金) 天覧山平日岩トレ№15

新しい状況下での最初の天覧山平日岩トレです。僕は11時に到着しましたが、HTさんはこれまで通りの時間です。僕の到着までに最下部岩場10往復を済ませておきます。HTさんは左端でも落下することはありませんから、安心しています。後は気だけは抜かないでくださいね。そして、なんと自分でタイムを計っていてくれました。しかも、1往復ずつのラップタイムも。それがまた、驚異的なんです! せっかくなので、ここに記しておきます。

1往復目:2分22秒55

2往復目:2分38秒25

3往復目:2分06秒80

4往復目:2分02秒83

5往復目:1分58秒37

6往復目:1分54秒96

7往復目:2分00秒36

8往復目:1分58秒58

9往復目:1分57秒31

10往復目:1分51秒27

トータルで20分46秒31、1往復平均は2分4秒63でした。タイム自体は前回の20分27秒60の方が速いのですが、特筆すべきは3往復目からのコンスタントな速さ! 最初にウォーミングアップとして、1か2往復してから10往復のタイムトライアルに挑戦すれば軽々と20分(1往復平均なら2分)を切れてしまいます。それに自分でスマホのラップを押さなければなりませんから(スタートや終了も)、10数秒は少なくても余計にかかっています。

 

▲11:29。HTさんと僕はトラバース岩で合流しました。早速、HTさんはこのトラバースに挑戦。

 

前回は3往復半手前で落下しましたから、今回の目標は3往復半。ムーブは完全に自分のものになっています。以前だったら、落ちそうな感じがして、僕の両手をHTさんの腰付近で待ち受けるようにしていたものですが、今はそれも不要です。念のために後ろにいるだけという感じ。写真を撮ることも前よりずっと出来ます(後ろから離れられるので)。でも、まだ安心は禁物、少し慣れて来たころが危険なんです。転がって、崖下に転落したら一大事! (僕も出来るようになってから、ちょっと無茶な課題を作ってトライしていた時に転落しそうになったことがあります)

 

▲11:33。まずは1往復。

 

▲11:50。続いて、2往復。

 

1往復! 2往復! と順調な滑り出し。でも、3往復目、筋肉疲労が顕著に見え始めました。

 

▲12:09。3往復は何とか達成! そして、この日の目標の3往復半に向かいます。

 

左端をスタートして、コーナーを曲がります。コーナーから3mほどはパワー系のムーブが連続します。前回はここで落下しました。決まりにくい右足も決まって、その間のホールドも疲労困憊の腕と指でしっかりと掴み続けていました。そして、このパワー系ムーブの最後、右足を遠くに伸ばして、身体を仰向くように倒しながら、左手でアンダーホールドを捉えます。これが出来ると、後は簡単ですから、3往復半できたも同然。

「あっ、やった! 出来た!」と僕は思いました。でも、突然の落下! 左手をアンダーホールドに伸ばす前、遠くにのせた右足が滑ったみたいです。で、落下。あ~あ~あ~! 実に残念! 前回よりも、一歩先での落下でした。

この日のトライはこれで終了。前回もそうですが、この3往復と少しに1時間近くかかっています。両端でレストして筋肉疲労を回復させなければなりませんから、けっこう時間がかかるんです。

 

続いて、蛇岩へ行きました。トップロープのセットもHTさんが行ないます。もう任せても安心、最後の出来上がりをチェックするだけ。

 

▲13:02。蛇岩左端の5.5のルートはいいバランスで登って行きました。

 

▲13:40。膨らんだ岩のルート5.7、これはまだ苦手にしていますね。トラバースでの筋肉疲労の影響もあるのでしょうが、中間部分で力尽きてしまいます。

 

僕が登って見せます。斜めホールドなのに、HTさんは鉛直方向に力を入れているので、バランスが取りにくく、余計な力が必要なんです。ホールドが斜めだと力の入れ方も斜めにして、身体も斜めにすると、あまり力を必要とせずにバランスが保てます。中間部まではそうやって登って、中間からは岩に正対して登るんです。その後、HTさんの登り方は少し良くなりました。この日は登り方、バランスの取り方のヒントを掴めたと思います。次回には楽に登れると思いますよ。

 

最初に決めていた13時40分に練習終了。片付けをして、下山開始です。

以前もこの時間に下山する際には寄っていたお団子屋さんで、みたらし団子1本を買いました。前は90円だったのですが、世界的な小麦や燃料費の高騰の煽りで1本100円になっていましたね。こんなところで世界情勢を感じる僕でした。

15時01分に最寄りのH駅着。朝食用のパンとレタスを買い、牛乳も買いました。自宅までの20~25分を急ぎます。

15時54分「もうすぐ到着します」との連絡が入りました。肉体は疲れていますが、精神的にはリフレッシュできた感が明確に自覚できます。今後も可能な限り続けていきたいと思っています。

コメント
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