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本好き人の365日

『新銀河ヒッチハイク・ガイド』

2011-09-12 19:21:00 | SF

2001年に急逝したダグラス・アダムズが書いた「銀河ヒッチハイク・ガイド」。
その世界観も登場人物もそのままに、アイルランド人の作家オーエン・コルファーが書いた続編、

『新銀河ヒッチハイク・ガイド』〈上・下〉(河出文庫)

を読みました。
内容は後でふれるとして、まず言いたいのは、

…文庫本値段高いよ!!

一冊760円(税別)、上下巻で1,520円(税別)ってどうなの!?
思わず新潮文庫の棚にあった夏目漱石の『こころ』を取り出し確かめました。
380円。
2倍で760円。4倍で1,520円。

上下巻で夏目漱石『こころ』の4倍!!

ウウゥ…昔は新潮文庫のシェイクスピアなんて200円で買えたのに(『今日の早川さん』(早川書房)より。岩波文子の嘆き)

値段はともかく、『新銀河ヒッチハイク・ガイド』は作者が変わっても相変わらずのドタバタコメディーで楽しい♪
名作の続編を別の作家に書かせるというのは賛否の別れるところですが、私はそこそこ楽しめました☆

ま、もともとイギリス人独特のキツイジョーク満載の作品でしたからね。
わけわかんない人にはとことんわけがわからないと思います(苦笑)

ホント、大英帝国が世界を支配しなくて良かった…

ジェローム・K・ジェロームの『ボートの三人男』といい、ルイス・キャロルの『不思議の国のアリス』といい、『シャーロック・ホームズ』にアガサ・クリスティといい、イギリス人ってホントにひねくれているんだから…

そこが面白いんですけどね♪

高速道路建設のためにあっけなく破壊された地球。
たまたま宇宙船にヒッチハイクして助かった地球人アーサー・デント。
二つの頭を持つ銀河帝国大統領。
〈無限不可能性ドライブ〉により自分がどこにいたいか決めるまではありとあらゆる場所に同時に存在する宇宙船「黄金の心」号。
仕事熱心なヴォゴン人は”ヴォゴン人に破壊されなかった地球”にアーサー達をおびきよせ、あらゆる次元の地球を破壊しようともくろみます。
アルファベット順に人を侮辱して回っている不死のエイリアン。
銀河帝国大統領になるのが夢のアーサーの娘で(ただしアーサーは精子提供のみ)反抗的なティーンエイジャー、ランダム・デント。
アスガルドの神々に雷神トールのハンマー。

「Dr・フー」とか「宇宙船レッド・ドワーフ号」が好きな人なら楽しめると思います☆
   



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