私的図書館

本好き人の365日

「髪を切りました。切りすぎたかも…」

2004-07-11 23:47:00 | 日々の出来事
久しぶりにドキドキしました。

いつもの床屋さん。
「今日はどうします?」
「ま、丸坊主にして下さい」

声、震えてなかったかな?

一度してみたかったんです。
まるぼうず☆

なかなか勇気がいりますよ~
床屋に行ったのは先週だったのですが、この一週間、周りの反応が気になって気になって。

そんな時に限って、全体朝礼(社員100人くらいが集まる朝礼)で社長表彰されるは(改善提案で2000円もらった♪)、同窓会の案内は届くは、人前に出る機会が狙ったようにやってくる*(汗)*

実は、最近かわりばえしない日常にちょっと気合を入れようと、自分なりに考えての丸坊主だったんです。

「みんなビックリしますよ」と言った床屋さんの言葉はまだ許せるのですが、うちの両親はけんもほろろ。

「バカなことするな」
と笑う父。

「似合ってる、似合ってる」と言いながら「大丈夫、すぐ伸びるから」となぐさめる母。

…なぐさめられるほどひどいのか?

はじめて自分の頭の形を見て、けっこうイイ線いってると思ってたのに*(涙)*

便利ですよ、丸坊主。
朝、髪型を気にする必要もないし、シャンプーだってらっくらく♪
汗だってすぐ拭けるから、毎年夏場はこの髪型でいこうかな。

そのうちみんな慣れるでしょう。


七月の本棚 2 『ライオンと魔女』

2004-07-11 22:42:00 | ナルニア国物語
さあ、いよいよ「ナルニア国物語」のご紹介です☆

まずはナルニアについて初めて書かれた本、今回ご紹介する、この『ライオンと魔女』からはじめることにしましょうか。

時は第二次世界大戦中のこと、ロンドンに住むペベンシー家の四人のきょうだいは、空襲をさけるために片田舎にある学者先生のお屋敷に疎開します。

さっそく広い家の中を探検する子供たち。

そのうち、末っ子のルーシィが、妙なことを言い始めます。
ほんのちょっと姿が見えなかっただけなのに、そのわずかな間に洋服ダンスの中からナルニアという知らない国に行き、そこで何時間もすごしてきたというのです。

そればかりか、その国で、おとぎ話に出てくる山羊足のフォーンに出会い、お茶まで御馳走になってきたというのだから、他のきょうだい達はその話が信じられません。

洋服ダンスの中から通じる別の世界!

しかもその世界には、いつでも行けるというわけではありません。
普段はまったく普通の洋服ダンスなのです。

話を信じてもらえないルーシィは、根が正直な子だけに、悲しくてしかたありません。しかし、そんな時、再びナルニアへの扉が開きます。

ルーシィに続いてその不思議な世界に足を踏み入れたのは、そんなルーシィをバカにしていたすぐ上の兄のエドマンドでした。

そこで出会ったのは、自らナルニアの女王と名乗る白い魔女。

そしてこのエドマンドと魔女との出会いが、ナルニアに大きな戦乱を巻き起こしていくことになるのです。

フォーンにサタイア。泉に住んでいる水の精のニンフたち。木の中に暮らしている木の仙女ドリアード。岩穴に住む赤毛小人や半人半馬のセントール。バッカス神や、はてはサンタクロースまでが現れる、こことは別の世界にある国「ナルニア」

そして、このナルニアにさらなる魅力を与えているのが、ものいうケモノの存在です☆

人間と変わらない暮らしをしている彼等の、とってもとっても愛らしいこと♪

ダムでせき止めた川の上の家で、ミシンやフライパンを器用に使って暮らすビーバーさんや、ケーキや飲み物でクリスマスを祝うキツネやリス。別のお話では、ネズミの騎士が活躍したり、しゃべる馬の冒険が語られたりもしています。

それがみんな、すっごく個性的でカワイイんですよね~☆

しかし、そんな素敵な世界も、今は白い魔女のおかげでず~と冬が続いているというのです。

そんな中でも、ナルニアの人々は、動物達は信じています。
いつかは森の王。海のかなたの大帝の息子。偉大なライオンのアスランが現れて、魔女の時代が終わるのだと。

子供たち(ナルニアでは、アダムの息子、イブの娘と呼ばれます)は、その勇気を試され、様々な困難にぶつかります。

時に誘惑に負けたり(特に食欲!)、疑ったり、くじけそうになったりしながらも、強大な魔女の軍団に立ち向かって行くその姿にはついつい引き込まれてしまいます☆

物語とはいえ、子供たちが命がけで戦ったり、犯した罪の償いを必要とするシーンには、思わず目をそむけたくなるほどショック。

だけど、そういう誤魔化しのないところが、また魅力的なんですよね。

さあ、あなたも古い大きな洋服ダンスを開けて、冒険の国に旅立ちませんか?

子供達が降り立ったように、しんしんと雪の降り積もる《街燈あと野》があなたを迎えてくれるでしょう。
森の中にただ一つ光を投げかけるこの街燈。なぜこの場所に立っているのかはまた別のお話。

偉大なライオンと子供たちの冒険を、どうぞお楽しみに☆













C・S・ルイス  著
瀬田 貞二  訳
岩波少年文庫