今日のひとネタ

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ドラマ「砂の器」(1977年版)

2014年03月15日 | ドラマレビュー

 CSで放送されていたドラマ「砂の器」を見ました。原作はもちろん松本清張先生。が、私は原作は最初の50ページと最後の数ページとあとがきを読んで読書感想文を書いたことがあるという苦い経験(?)があり、ちゃんと読んでおりません。有名な1974版の映画はテレビで一応見たという程度。ドラマ化は何回かされていますが中居正広主演の2004年版はほぼ見ました。したがって、まとめて全部ちゃんと見たのはこれが初めてかも。


 このドラマはフジテレビ系列で1977年10月から11月にかけて放映されたそうです。土曜夜10時からでしたが、うちの田舎は石川テレビがフジ系でしたから放送はしてたはずです。ただし当時はビデオデッキもなく、土曜の夜に毎週ちゃんと見てたかどうかは記憶無し。ただしなんとなくは覚えてます。


 主役は今西刑事役の仲代達也。この今西が熱烈な巨人ファンという設定ですが、舞台は1974年。巨人がV10を逃した年で長島が引退した年でもあります。今西は子供を交通事故で亡くし、それが元で妻とは離婚。別れた妻の妹に慕われ、人妻である彼女が家事を行いに部屋に通ってくるという設定ですが原作がこのようになっているかは知りません。この妻の妹が真野響子なのですが、当時売れっ子だったのでしょう。今見ると爽やかに色っぽくて良いです。


 映画では森田健作が演じた吉村刑事は山本亘でしたが、こちらはそんなにストーリー上は重要ではないような。雰囲気は良かったですが。


 そして犯人役が田村正和。その婚約者が小川知子ということでこのコンビは結構意外性ありました。犯人の父親は精神疾患が元で巡礼の旅に出たことになってましたが、この辺はどのドラマも原作をそのまま使わず苦労してるようですね。


 全般的には仲代達也主体で進んだので、田村正和がいかにして事件に及んだのかというのが今一つグッとこなかったような気がします。犯人と被害者の間の元々の関係の深さとかをもっとじっくり描いていたならば…とか偉そうに言ってますが、もしかして私がちゃんと見てなかっただけかも。それにしても当時はまだ家庭用ビデオデッキがほとんど普及していなかった時代なので、この手のドラマは1回見逃すと全然わかんなくなってしまったのではないでしょうか。初回見逃した人が口コミで2話目から見たりしたこともあったのではなかろうかとか思ったりしました。


 そういう時代のドラマはあらためてじっくりビデオで見るというのもちょっと不思議な感覚ですね。ただし面白いといえば面白いです。見る機会のある方は是非どうぞ。