最低限の凶器は

　愛知のバスジャック事件で犯人が持ってたのは１００円ショップで買った果物ナイフだったとか。刃渡り１２センチということですので、一応殺傷能力ありということになりますでしょうか。

　こんな凶器だけで運転手に加えて複数の乗客を相手にしたというのも意外ですが、その辺考えると本人がバスジャック自体を完遂する気がなかったのでは？と思います。ようするにちょっと騒がせてみたかったというだけで。

　まともな想像力があれば「運転手を脅迫しても他の乗客に襲い掛かられたらどうする？」とか考えると思いますが。また運転手を刺してしまうと走行不能になるのでバスジャックを続けられませんし。

　この日は乗員乗客１１名がいたそうですが、果物ナイフだけでそれだけの人を押さえつけるのは無理でしょう。また、例えば子供を人質にとったとしても、その子が泣き叫んで暴れたり、恐怖のあまり失禁したり脱糞したり嘔吐したりしたら結構面倒でしょうし。

　ということでバスジャックしてそのまま逃げおおせる可能性はまずゼロ。今回の犯人のようなたわけものは安全ピン一本持って「おれはバスジャックだ！」とでも言ってればよかったんですよ。いずれにしても騒げば騒ぐほど本人の思う壺のような気がするので大手マスコミの人もやたらと相手にしないように願います。