のりぞうのほほんのんびりバンザイ

あわてない、あわてない。ひとやすみ、ひとやすみ。

階段で上るべき方向

2009年07月08日 23時53分41秒 | 日常生活
久々に日本酒で酔っ払いました。
はるか昔、学生時代、というかお酒をたしなみ始めてすぐの頃に
日本酒で大失敗をして以来、日本酒は鬼門と信じて
焼酎一本で生きてきていたのに。

最近は苦くて苦手だったビールも美味しく飲めるようになり
日本酒も辛口だったら飲みやすいことに気付き
非常にレパートリーが広がりました。
大人の階段を着々と上っています。

・・・・ちがう。
上るべきはこの方向の階段じゃないはず。
まだ今なら引き戻せるはず。

と、自分を戒めつつの飲み会。
後輩ハルちゃんの壮行会です。
めでたく結婚退職をする彼女を惜しみ
本部長が企画された飲み会。
彼女の愛されキャラぶりが良く伝わってくる飲み会でした。

熊本から途中参加された課長。
集まったメンバーの共通点のなさに目を白黒しながら
「えっと。そこは同期なんですよね。
 で、他の方々はどういう関係で?」
とストレートな疑問をぶつけられました。

たまたま本部長と目があった人、というぐらいの
共通点しかありませんが、あえて言うならば

「あ。私はハル先輩と同じ部署の後輩で。」
「で、私はその下の下の後輩です。」
「私はその同期です。」
「要するに、ハルの同期と後輩たちたい。」
と、ひとくくりに紹介する本部長。

いやいやいや!
ワタクシ、上の上の上の上の上の・・・・
とりあえず、相当、上ですから!

と、大急ぎで訂正するワタクシ。
サバをよんだり、若作りしたりしないのが信条です。
ワタクシの懸命な訂正の仕方を見て
本部長がしみじみとおっしゃいました。

「お前、おもしろいなぁ。」


・・・・正しい年齢を申告しただけなのに
面白い、と評されるとは。
乙女心はヒジョーにフクザツです。
でも、面白いと思われたんなら、ま、いっか。
と思ってしまったワタクシは、
やはり上るべき方向を間違えている気がしてならないのです。

6月の読書

2009年07月07日 22時58分39秒 | 読書歴
54.迷子の眠り姫/赤川次郎
   ☆☆
   体育の日、誰かに川へ突き落とされ、「あの世」へ行きかけた
   高校生の里加。生き返って目を覚ますと、不思議な「力」が
   そなわっていた。一体誰が里加をつき落としたのか?
   単身赴任の父や妹の秘密、ボーイフレンドや友達を巻き込む
   幾つもの危機。

   という、「いかにも赤川さん」の青春ミステリ。爽やかで
   青春小説でからっとした気持ちで本を置くことができます。
   おそらく疲れがたまっていたのでしょう。
   私にとって、バロメータにもなっている赤川作品。
   疲れているときの赤川帰りなのです。
   いつだって前向きで明るくて、でも節度を持って清く正しい
   高校生であろうとする赤川作品の主人公たちに触れていると
   元気が沸いてきます。

55.その女の名は魔女/赤川次郎
   ☆☆
   生まれながらの霊感体質で幽霊を呼び寄せる類まれな
   バスガイド、町田藍。彼女が添乗する「すずめバス」の
   「怪奇ツアー」は、今日も大人気。幽霊が出る旧家の土蔵、
   本物の亡霊が現れる『ハムレット』の舞台、魔女が
   火あぶりにされ、今も恨みが残っているという村。
   藍がそれぞれの怪奇現象の謎を解くうちに明らかになる
   幽霊たちの悲しさ、淋しさ。

   「霊感バスガイド」シリーズ第二弾だそうです。全5編からなる
   連作短編集です。連作短編集は一遍一遍が短くて読みやすい
   うえに、全体としてはつながっているために登場人物たちに
   深みが出て(愛着も沸いて)非常に好みです。
   ただし、この作品はあくまでも「幽霊」が主人公。
   ヒロインの藍は脇役に徹しているため、あまり出番は
   ありません。このシリーズもまだまだ続くのかな?
   久々に三毛猫ホームズなんかも読みたくなってきたかも。

56.ワーキング・ホリデー/坂木司
   ☆☆☆
   夏のある日、ホストクラブで働く元ヤン・沖田大和のもとに
   突然、息子と名乗る小学五年生の進がやってきた。
   息子の教育上、ホストはよろしくないため、大和は昼間の
   仕事である宅配便のドライバーへ転身する。正義感に溢れ、
   喧嘩っ早くて義理人情に篤い大和。
   家事にたけて口うるさい、おばちゃんのような中身の進。
   仕事や仲間を通して、二人は絆を深めてゆく。

   いかにも坂木さん、といった優しさに満ち溢れた作品。
   世の中色々と殺伐としてきてはいるけれど、でもきっと
   まだまだ優しさとか暖かさはこんなにも人間に満ち溢れて
   いるんじゃない?という作者の声が聞こえてくるような作品です。
   少し甘いんじゃないのかな。世の中、こんなふうに
   「いいことばかり」じゃないと思うんだけど。とも思うけれど
   世の中を、人と人との絆や縁を徹頭徹尾信じようという
   決意に満ち溢れた作品は心地よいです。
   「家庭」には「食事」が必要不可欠なんだな、と思わされる
   作品でした。そして、宅急便の方々へは、心からのお礼を
   伝えようと決意しました。

57.泥流地帯/三浦綾子
58.続・泥流地帯/三浦綾子
   ☆☆☆☆☆
   大正時代の北海道で厳しい自然と共に生きる農村の人々。
   拓一と耕作の兄弟は、幼い日に父と死に別れ、母とも別れて
   暮らさなければならなくなる。厳しい現実の中、ふたりは
   祖父母のもとで自然と正面から向き合いながら前向きに生き、
   成長していく。しかし、そんな中、自然は容赦なくふたりに
   そして、開拓地域に襲い掛かる。

   「神の不条理」というキリスト教をテーマにした作品ですが
   非常に読みやすく、そして、人生について考えさせられる
   作品でした。
   どう生きるべきなのか。
   正しい、とはどういうことなのか。
   私たち人間は何のために生きているのか。
   誰のために生きているのか。
   そういった普遍的なテーマを平易な日本語で、胸に迫る
   言葉で描いてくれています。
   こういった先駆者の苦労があって、今の日本がある。
   そういったことに改めて気付かされました。

59.あ・うん/向田邦子
   ☆☆☆☆*
   昭和初期の山の手を舞台とした、製薬会社サラリーマンの
   水田仙吉と仙吉の親友で実業家の門倉修造、門倉に慕われる
   仙吉の妻、たみ、仙吉夫婦の一人娘さと子、そして門倉の愛を
   得られぬ妻の君子を中心とした支那事変前夜の昭和の人々の
   暮らしを描いている。

   初読です。向田さん大好きなのに、初めて手に取りました。
   案の定、素敵なお話でした。向田さんが飛行機事故で
   お亡くなりにならなければ、まだまだ話は続く予定だった
   そうです。残念でなりません。
   今はもう完全に失われてしまった昭和の香りが、あの時代の
   品の良い恋愛が、本全体から漂ってきます。
   いつから恋愛は「若者のもの」になってしまったんだろう。
   いつから大人たちが若者と張り合って若作りをするように
   なったんだろう。そういった疑問を覚える作品でした。
   大人ならでは、の苦さと甘さが詰め込まれた恋愛が
   非常に切なく、それ以上に魅力的です。
   2000年にTBSでリメイクされているようですが
   その際の役者陣が私にとっては、非常にしっくりくる
   方々ばかりでした。ぜひ再放送して欲しいです。熱烈希望。

   水田 仙 吉:串田 和美 / 水田 たみ:田中 裕子
   門倉 修 造:小林 薫  / 門倉 君子:樋口可南子
   水田 初太郎:森繁 久彌 / 水田さと子:池脇 千鶴

60.賢治の学校/鳥山敏子
   ☆☆☆
   教育の理想のかたちが「賢治」の中にある。宮沢賢治の作品や
   生き方を通して、子どもの教育にとって大切なものは何かを探り、
   その実践の場としての「賢治の学校」を語る。

   宮沢賢治の小説の一部は好きですが、一部は「よくわからん。」
   と思っていました。小学校の国語の教科書に掲載されていた
   「やまなし」の詩なんて、まさにその代表。
   あの授業では散々、苦しめられた気がします。
   この本を読むことによって、未だにこんなにも鮮やかに覚えている
   「やまなし」という詩の魅力について、考えさせられました。
   心に爪あとを残す詩。作品。
   賢治の紡ぐ言葉が持つ力の源は一体、なんだろう。
   賢治の作品だけでなく、生き様に興味を持ちました。

61.臨場/横山秀夫
   ☆☆☆*
   辛辣な物言いで一匹狼を貫く組織の異物、倉石義男。その死体に
   食らいつくような貪欲かつ鋭利な「検視眼」ゆえに、彼には
   「終身検視官」なる異名が与えられていた。
   誰か一人が特別な発見を連発することなどありえない事件現場で、
   倉石の異質な「眼」が事件の真相を見抜く。

   さすが横山さん。はずれのない作品です、。堅実に楽しめる作品、
   「単なる2時間もの」にはしない迫力があります。短編なのに
   しっかりと人間を書き込んでいる作品にいつも、感嘆します。
   ドラマも見たかったな。

今月は非常に読書量が少なくなってしまいました。
図書館に行けていないのが大きいのかな。
来月はもう少し本とオトモダチになりたいな。

七夕

2009年07月07日 22時45分36秒 | 日常生活
駅の改札を出ると、笹の葉がさらさらしていました。
本日は七夕です。

七夕になると思い出すのは小学1年の担任の先生。
あの頃は年齢なんて気にしたことがなかったけれど
おそらく50代過ぎの年配の女性の先生でした。
厳しく暖かく、私たちを見守ってくれていて大好きだったっけ。

その先生が七夕の日に
「今日は高校時代の友人と同窓会なのよ。」
と教えてくれたのです。

毎年、七夕の日に高校時代の友人と集まるんだとか。
ただし、晴れた年のみ。
織姫と彦星が会えなければ、
自分たちも大切な友人たちとは会わない。
そういった取り決めで同窓会を毎年、企画しているんだとか。

おそらくお盆やお正月に同窓会を別途したうえでの
七夕同窓会だとは思うのですが
「織姫と彦星と同じシチュエーション」
というのが幼心に非常に印象的でした。

本日、小倉の町は快晴です。
見上げれば夜空に星もちらほら。
きっと先生も大好きな友人たちとお酒を飲んでいるはず。

蛙の子はカエル

2009年07月07日 19時41分01秒 | 日常生活
母上の友人から、
「お中元を送ったよー。」
という電話をいただきました。

まあ!ありがとう!
でも、お中元なんて必要ないのに。
そんな畏まった間柄じゃないはずなのに。
とお礼の言葉を伝えながらしきりに恐縮する母上。


電話を切った後、己の淡白な人間関係について、
暫し反省のひとときを持つ母上。

「いかんよね。
 たまにはこちらから遊びに行ったり連絡とったりするようにしよ。
 『そろそろ忘れられてる気がして。思い出してもらわないかんと思って。』
 っち言われたんよ。
 こんなんやけん、私、友達が少ないんよね。」



なるほど。
この親にして、このムスメあり。

大人の階段

2009年07月07日 00時20分37秒 | 日常生活
後輩から
「のりぞうさん。水曜日あいていますか?
 部署開催とは別に、ハル先輩の送別会を
 こじんまりとするんですけど参加しませんか?」
とお誘いを受けました。

いいですねー!
こじんまりって、メンバーはどなた?

とりあえずメンバーを確認しましたが、
メンバーを聞くときは
「どのメンバーであれ、行きます!」という決意の表れなのです。
メンバーを聞いた後にお断りするのはちょっとムズカシイですから。

行きます♪行きます♪
楽しみにしています♪

と、二つ返事でお誘いを受けたところ、
あまりの快諾っぷりに、後輩がたじろぎました。

「・・・のりぞうさん。
 スケジュール帳の確認とか・・・しなくていいんですか?」

いいんです。(きっぱり)
確認する間でもなく、今週の予定はすかすかなのです。
予定?何それ?日本語?てなもんです。

やんわりとたしなめる後輩。

「のりぞうさん。女性には演技力が必要なんですってば。
 スケジュールなくても、あえてスケジュール帳を見て
 『うん。その日なら大丈夫。』とか
 『うん。このスケジュールならこの日に移せるかな。』
 とか言ったらかっこいいのに。」




なるほど。
世の中の女性陣は、そういった演技力も身に着けて
日々オトナのジョセイになっていっているのね。
勉強になります。

魂のゆくえ/くるり

2009年07月06日 08時06分03秒 | 音楽鑑賞
義弟君が貸してくれたくるりさんのニューアルバム。

素晴らしく素敵です。
素敵にワタクシ好みです。

大体において反応が鈍いワタクシ。
アルバムは2、3回繰り返し聴いてようやく
「あ。好きだな。」とか「む。むーん。」といった判断を下せるのですが、
このアルバムは5曲目まで聴いたところで小躍りしたい気持ちをおさえながら
妹にありがとうメールを送っていました。

うわー。うわー。もろ好みだー。

くるりさんの曲はどこが好みなのか言葉では伝えにくいのですが
聴いていて非常に心地よいです。
メロディラインが好き、とか
歌詞が好き、とか特定の「何か」が心に響くのではなく
曲全体の雰囲気、空気が好きです。

音楽は必ずしも生活に必要不可欠なものではない。
でも、共にあって人生に彩りを与えてくれているものなのね。
と改めて思いました。

そういった音楽を楽しむ幸せについて
考えたくなるようなアルバムでした。

どの曲も非常に好きですが、
「夜汽車」「つらいことばかり」「三日月」は特に好みです。

■追記■
 「くるりさんの曲はどこが好みなのか言葉では伝えにくい」
 と書きましたが、今回のアルバム、ピアノアレンジが非常に好みです。
 かっこいいなぁ、もう。

初モノ

2009年07月05日 23時40分03秒 | 日常生活
念願かなって本屋を訪れたところ
本屋の一角に夏が訪れていました。

ナツイチ。(集英社文庫)
夏の100冊(角川文庫)
Yonda?夏の100冊(新潮社文庫)

夏だー!夏だー!!
夏が来てますよー!!

思わず駆け寄るワタクシ。
毎年夏恒例の楽しみなのです。
毎年、いただいて帰っては赤ペンでチェックをつけながら
飽きもせずに何度も読み返しています。

しかし、いまだ一冊もこの中から本を買ったことはありません。
そもそも新刊本を買うことがほとんどないのです。
本を好きだ、好きだと言っている割には本屋泣かせの客です。
スミマセン。本屋の皆様。
いつもお世話になっています。

今年こそは夏の100冊フェアに参加したい。
記念のストラップやオリジナルカバーなどさりげなく持ち歩きたい。
夏になるたびに心に抱く野望です。


・・・簡単にかなえられそうな野望です。
しかし、未だにかなえられていない野望です。
何度も読んで「手元に置いておきたい」と心に決めた本
もしくは何冊も読んで「どの本も好きだな」
と安心した作家さんの本しか新刊で購入しないワタクシと
夏の文庫フェアの本とワタクシの財布事情が合致する
タイミングがなかなか来ないのです。

しかし、苦節31年。
とうとうワタクシの野望が実現しました。
欲しかった本を夏の文庫フェアの平台で発見!
ワタクシの財布事情も野望を後押ししてくれるものでした。
かくして、ワタクシの元へ一足お先に夏到来。
ストラップも見事にゲット。

やったー!やった、やったー!やったよー!
今年のワタクシはいつもと一味違うよー!
ワタクシの成し遂げた感は最高潮。
大満足で帰路につきました。

帰宅後、いただいたばかりの
夏フェアブックレットを早速熟読したところ
今年の夏のラインナップは見事にワタクシの好みと合致していました。
まだ覚めやらぬ「成し遂げた感」が
ワタクシの夏フェアへの参加を積極的に後押しします。

今年は夏を満喫できそうな予感大。
わくわくします。


・・・あくまでもインドア派です。
花火や夏祭りやキャンプ、夏フェスといった夏の風物詩とは
今年はまだお近づきになれていません。

やっぱり大好き

2009年07月05日 09時46分08秒 | 日常生活
入社以来、最も長い期間、お世話になった部長が
先月20日で退職されました。
4月で部署を異動されていたのですが、
異動先にて退職前々日の水曜日に
「ご存知だと思いますが、金曜日を以って退職することになりました。」
と発表し、全員から
「知らんし!!」
と突っ込まれた部長。
あまりに唐突な退職だったため、壮行会も企画できず、
退職後にゆっくりと囲むことになりました。

というわけで、会社から2週間経って
身も心もすっかり会社から解放されたのびのび部長を
久々に囲んでまいりました。
たった2週間で、笑顔も2オクターブほど明るくなっていた部長。
晴れやかな笑顔に磨きをかけられていました。

主賓として挨拶を求められた部長。
「会社を離れて気づいたことが2、3あるので
 そのことについて話したいと思います。」
とおもむろに話し始めました。

会社を離れて気付いたこと、ですか。
なんだろ、なんだろ。
離れて気付けた会社の良さ、とか?
組織に属する安心感、とか?

「まず、なにより朝が楽。
 会社を辞めてから、朝はゆっくりと過ごせるようになりました。」





「え?!・・・気付きって、それ?」
隣に座っていた後輩の思わず、といった感じの突っ込みです。

ちなみに他の気付きは
  2.夕食を規則正しく取れる。
  3.趣味が必要だ。
でした。

ワタクシはこの部長のもとで約8年間、のびのびと育てられました。

うたのおにいさん

2009年07月04日 23時17分10秒 | テレビ鑑賞
■うたのおにいさん
■のりぞう的2008年度冬クール1位
■木曜深夜テレビ朝日放送
■出演
 大野智、木村佳乃、千紗、片瀬那奈、丸山隆平、吹越満
 須藤理彩、小野武彦、戸次重幸、前田健、滝沢沙織

■感想
 私にとって当たり確率の高いテレビ朝日深夜ドラマ枠。
 かなりの確率でお気に入りドラマに出会えています。
 その枠で最近、かなり大好きな大野さんが主演ということで
 胸が高鳴りましたが、見事にお気に入りドラマになりました。

 九州では関東より一週遅れだったり、関東よりも更に放送時間が
 遅かったり、とハンデだらけの放送ですが、ちょうど仕事が
 忙しく、帰り着くのがちょうどこのドラマの時間帯だったことも
 あって、「早く寝なくちゃ!明日も仕事なのに!」と思いつつも
 ついついリアルタイムで見てしまっていました。

 「魔王」ではシリアス演技だった大野さんが
 今回は見事にハイテンション演技を披露。
 毎回、毎回、上川さん並の高速突込みの連続でした。
 (突っ込みといえば、ワタクシの中では吉本新喜劇の辻本さん
  内場さん、そして演劇集団キャラメルボックスの上川さん
  なんです。そこが全て同じカテゴリかよ!という突っ込みは
  置いておいて・・・。そもそも内場さんを知っている方なんて
  九州にはほとんどいないんだろうなぁ。。。)

 ドラマはコメディでしたが、「何も考えずに楽しめる」軽い作品
 というわけではなく、きちんとメッセージを持ったドラマでした。
 毎回、ドラマを見るたびに「仕事に対する考え方」や
 「仕事の仕方」について、このドラマが発信するメッセージに
 共感したり、興味を持ったり、反省させられたり、色々と
 刺激を受けていました。

 それにしても、このドラマ、なんで深夜放送だったんだろう。
 ぜひ21時ごろから放送して、中高生など若い子たちに
 このメッセージを聞いてほしかったかも。

メイちゃんの執事

2009年07月04日 23時11分39秒 | テレビ鑑賞
■メイちゃんの執事
■のりぞう的2008年度冬クール2位
■火曜21時フジ放送
■出演:水嶋ヒロ、榮倉奈々、佐藤健、山田優、向井理、
    岩佐真悠子、大政絢、姜暢雄 、谷村美月、堀内敬子
■ストーリ
 東雲(しののめ)メイは四国の田舎で暮らす、ごく普通の高校生
 だったが、交通事故により讃岐うどん屋だった両親を亡くす。
 両親の葬式の日、本家から迎えに来た執事の柴田理人から、
 父親が実は大富豪「本郷家」の長男にして本郷グループ全社の
 後継者であること、父親の死により自分が正式な後継者である
 ことを知る。 一夜にしてお嬢様となったメイは淑女教育を受ける
 べく、聖ルチア女学園に入学する。

■感想
 どうも最近、ドラマの趣味がどんどん「何も考えずに見られるもの」
 に偏っている気がします。重厚で誠実なつくりのドラマは
 やはり見応えがあって、見終わった後、大満足気分を味わうのですが、
 帰宅後にほっと一息つきながら見るドラマはこういう「出演者も
 スタッフも楽しみながら作りましたよー!」的なものばかりです。
 出演者もスタッフも楽しんでいるんだろうな、面白がって
 どんどんエスカレートしちゃったんだろうな、とバックヤードの
 面白がり方が透けて見えるドラマが大好きです。

 というわけで、このドラマ。
 榮倉さんのこと、実は少し苦手だったのですが
 (正直、かわいいかしら?このコ・・・とそのかわいささえ
  疑問視していました。ゴメンナサイ。)このドラマを見るたびに
 その魅力にくらくらとするようになりました。
 榮倉さんの天真爛漫な笑顔がこのドラマの主人公にぴったりで
 気がつけば大好きになってました。本当にかわいいなぁ。

 このドラマをいいなあと思ったのは、主人公たちだけでなく、
 脇の脇まで魅力的に作り上げていたところでしょうか。
 メイちゃんいがいのお嬢様方も魅力的な子ばかりでした。

 品行方正なお嬢様を演じた岩佐さんは、化粧映えしすぎる
 気が強そうな顔を今までちょっぴり苦手だと感じていたのですが、
 その顔つきと落ち着いた声が今回のリーダー格のお嬢様役に
 とってもぴったりでした。この役を演じる岩佐さんは
 風格漂うお嬢様ぶりがかっこよくて好きだったなあ。

 6代目ケータイ刑事の大政さんはノーブルな美しさが非常に
 好みでした。彼女の演じるリカは、勝気で我がままなのに、
 自分勝手ではなく、気の強さも「不器用なだけ」と映る
 非常にかわいらしい子でした。信頼した人や心を開いた人に
 対して彼女が見せるワガママや毒舌が彼女独特の甘え方なんだな
 と分かるのは、やはり脚本の良さなんだろうな。

 そして、谷村美月さん。
 すごかった!ワタクシ、彼女の演技力に感嘆しながら見ていました。
 前半のハイテンション演技は、こういった演技のほうが変に
 浮いてしまって難しいんだろうなと思っていましたが、
 その演技でさえ、「うまいなぁ」と感嘆。
 中盤以降は、「なるほど!だから谷村さんがこの役だったのね!」
 と納得させられる役柄を見事に演じきっていました。

 ・・・あれ?このドラマ、一応、イケメンドラマなんだっけ。
 あ。根津ちんは好きでした。姜暢雄さんも苦手だったのですが
 このドラマでは初めて「かっこよかったのね!」と気付けました。

 でも、なんといってもこのドラマの一番の魅力は榮倉さんの
 天真爛漫で純粋な笑顔!この笑顔に尽きます。