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のりぞうのほほんのんびりバンザイ

あわてない、あわてない。ひとやすみ、ひとやすみ。

さようなら、らぶ子 その他/よしもとばなな

2010年11月05日 00時02分04秒 | 読書歴
132.さようなら、ラブ子―yoshimotobanana.com(6)/よしもとばなな
133.大人の水ぼうそう―yoshimotobanana.com 2009 /よしもとばなな
134.なにもかも二倍―yoshimotobanana.com 2007 /よしもとばなな

■内容
⇒さようなら、ラブ子
わが子、通称「チビラ」は1歳になりました。そして12年連れ添った
ゴールデンレトリバー「ラブ子」との別れが近づいてきて。
家族との最後の日々。忘れることは一生ないと思う2004年の記録。
⇒大人の水ぼうそう
チビからもらって、初めてかかった水ぼうそう。
カラフルでしましまな2009年の毎日を1年分。
⇒なにもかも二倍
ハワイで奇跡のような夕陽に照らされ、ローマで憧れのダリオ監督に出会う。
旅と大切な人との出会いを重ねながら、新作小説の完成を目指した
2007年の1年間。よいことも悪いこともどかんときた出来事の数々。

■感想 ☆☆☆☆
よしもとばななさんがWEB上で公開している日記を1年分まとめて
文庫化したもの。あまりの表紙のかわいらしさに思わず全てまとめて
借りたくなりましたが、たくさんあり過ぎて断念。
「公開するもの」と割り切って、話題は取捨選択していると思うのですが、
それでも書くことを選んだ話題に関しては飾ることなく、
自分の思いを言葉にしていて、その潔さに圧倒されました。
スピリチュアルなことに関する部分など、内容すべてに共感している
わけではありませんが、意見の違いは違いとして受け入れつつ、
感銘を受けながら読むことができました。
日記から垣間見える彼女は、作品世界から受ける印象よりもう少し情熱的。
好きなもの、嫌いなものがしっかり確立していて、
嫌いなものは嫌いとはっきり言う。その嘘をつかない正直な感じが
読んでいて感じる心地よさにつながっているのかな、と思いました。

「なにもかも二倍」のあとがきに書かれていた文章が印象的で
非常に心に残りました。


「自分には関係ない、どうでもいいかもしれないと思うことを
気を抜いてだらだらと読んでいると、中に自分にとってとんでもない
大事なことが入っていた、宝探しみたい」というふうに書こうと
意図しています。がらくたが多すぎるときもありますが、
いいことばかり抜粋した教訓っぽい本っていうのが
たいていあんまり面白くないと思うので、たぶんがらくたが
好きなんでしょう。


うん。私もそういった気持ちでばななさんの本を手にとっています。
エッセイ、小説、ジャンルにこだわらず、ばななさんの作品を
読んでいると、どこかで「あ、この言葉好きだな。」と思える
言葉に出会える。その瞬間が大好きです。


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