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のりぞうのほほんのんびりバンザイ

あわてない、あわてない。ひとやすみ、ひとやすみ。

2012年2月の読書

2012年03月19日 01時55分33秒 | 読書歴
依然として、本から遠ざかっていた2月。
2月は(2月も)通勤時間はひったすら寝てたな。

9.オーダーメイド殺人クラブ/辻村深月

■感想 ☆☆☆☆
大好きな辻村さんの未読本を図書館で見つけ、喜び勇んで借りました。でも、おそらく辻村さんの作品ではなくても、表紙のイラストに目を奪われて借りてしまったと思う。それぐらい表紙に心奪われました。色使いから構成から何から何まで好きです。
しかしながら、内容のほうは手放しに「好き」とは言えない作品でした。でも、嫌いじゃない。ラストのラストまで、主要登場人物2名にずっと心をかき乱されっぱなしの作品でした。嫌いではない。でも、不愉快。彼らの思春期特有の自意識過剰さとか、無神経さとか、不安定さ、イタさがどれもこれもあまりにも身近すぎて、見に覚えがありすぎて、同属嫌悪を刺激されました。ただ、私は彼らと生きる時代が異なるので、ここ¥;;;まで周囲に敏感ではなかったな、と思いました。がんばれば、いろんな情報を取得できる現代だからこそ、子どもたちは、周囲の人の心の動きにもここまで敏感に反応するのかもしれない。そう思うと、私は今、この時代に思春期を生きなくてよかったな、と心から思いました。
ラストのラストまでずっと、不愉快すれすれの「放っておけない」感じで見守り続けたからこそ、彼らふたりがたどりついた「その後」に心からの喝采を送りました。

10.スノウフレイク/大崎梢

■感想 ☆☆☆☆
こちらも作者さんの名前と、表紙へのひとめぼれで図書館から借りてきた作品。
随分と甘めテイストでしたが、読み終えてほっこり幸せな気持ちになれました。
ミステリーと恋愛ものがちょど五分五分。かな。私はおそらく「もてるくせに、報われない恋を大切にし続ける」殿方に非常に弱くて、そういう意味でもどストライクでした。

11.黒の伯爵と魔法の乙女

■感想 ☆☆☆
ようやっと!ようやっと三部作すべてを読み終えました。三部作を読む順番がばらばらで1作目⇒3作目⇒2作目となってしまったので、既に黒幕が誰なのか、わかった上で読むことになりましたが、おかげで張り巡らされていた伏線に気付けて「なるほどー!こんなところでも!!」と楽しむことができました。三人全員が過去のトラウマやコンプレックスから解放されて、幸せを掴むことができてよかった。

12.昔、卓袱台があった頃/久世光彦

■感想 ☆☆
大好きな久世さんの随筆。のはずでしたが、どうにも最後まで読み通すのに時間がかかってしまいました。どうやら私は、久世さんが久世さん自身のことを振り返って綴る文章はあまり好きではないみたいだということにようやく気付けました。久世さんが久世さんの敬愛する人、尊敬する人のことについて紡ぎだす文章が好きです。

13.今は昔のこんなこと/佐藤愛子

■感想 ☆☆☆
でもって、大好きな愛子センセの随筆集。こちらは、やっぱり大好きでした。いつ読んでも愛子センセの文章や生き様は白黒はっきりきっぱりしていて面白く、読んでいるだけで力がみなぎってきます。

14.飛ぶ教室/ケストナー

■感想 ☆☆☆
大好きなケストナーでしたが、演劇集団キャラメルボックスがこの作品を舞台化した際に「そういえば、この作品は未読だった!」ということに気付いたため、図書館で探し出して手に取りました。改めてキャラメルボックスの舞台脚本が優れていたか、上手に内容を抜粋し、まとめていたかがよく分かりました。クリスマスにぴったりの温かい作品でした。きっと、また読み返します。キャラメルボックスの舞台のほうももう1回見たいなー。


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