92.ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団(上)(下)
/J・K・ローリング
■ストーリ
ホグワーツ魔法魔術学校5年目の新学期を目の前にして、15歳の
ハリー・ポッターは思春期のまっただ中にいる。なにかというと
かんしゃくを起こしたり、やつれそうなほどの恋わずらいをしたり、
強烈な反抗心でいっぱいになったり。鼻持ちならないダーズリー一家と
過ごす夏は、相変わらず腹の立つことばかりで退屈きわまりない。
しかもこの休み中は、マグルでない級友たちと連絡をとる機会が
ほとんどなかった。
復活したばかりの邪悪なヴォルデモート卿がいつ襲ってくるかと、
気が気ではないのに。ホグワーツに戻れば安心できるのに。
・・・・でも、本当にそうだろうか。
■感想 ☆☆☆*
思春期真っ只中のハリーに苛々させられっぱなしだった。
今までセオリー通りの「優等生」ではないものの、どこかに
「正義」っぽさ、「ヒーロー」っぽさが残っていたハリーだったが
この作品では、見事に反抗期の真っただ中だ。事あるごとに癇癪を
起こしているハリーにイライラさせられ、もっと慎重に動けばいいのに
とやきもきし、なんで周囲が見えていないの!とハラハラし
なんで大切に思ってくれている人たちのことを信じないの!
と地団太を踏みたくなった第5巻。
全7巻のうちの5巻であり、ここで救いが生じるわけがない、
解決するわけがない、と分かってはいても、ハリーを取り囲む
状況の悪化と救いのなさにストレスを感じっぱなしだった。
だからといって面白くないわけではなく、その辛さを乗り越えると
たたみかけるようなスピードで迫ってくる新たな事実に
またもやアドレナリンを刺激される。
次第にあいまいになってくる善と悪の認識。
ハリー自身も自分が「善い存在」なのか「悪い存在」なのか
わからずに苦悩し、物語が単純な勧善懲悪を求めているわけではない
ことが伝わってくる。
ただ!
私はこのシリーズの続編を待ち望む立場ではなく
「よし!読み終わった!さあ、次だ!」というふうに読める立場で
よかったな、と心から思いました。
思春期なんてとっくに過ぎたというのに、ハリーの数倍は短気なので
続編まで1年も2年も待ってられません!
/J・K・ローリング
■ストーリ
ホグワーツ魔法魔術学校5年目の新学期を目の前にして、15歳の
ハリー・ポッターは思春期のまっただ中にいる。なにかというと
かんしゃくを起こしたり、やつれそうなほどの恋わずらいをしたり、
強烈な反抗心でいっぱいになったり。鼻持ちならないダーズリー一家と
過ごす夏は、相変わらず腹の立つことばかりで退屈きわまりない。
しかもこの休み中は、マグルでない級友たちと連絡をとる機会が
ほとんどなかった。
復活したばかりの邪悪なヴォルデモート卿がいつ襲ってくるかと、
気が気ではないのに。ホグワーツに戻れば安心できるのに。
・・・・でも、本当にそうだろうか。
■感想 ☆☆☆*
思春期真っ只中のハリーに苛々させられっぱなしだった。
今までセオリー通りの「優等生」ではないものの、どこかに
「正義」っぽさ、「ヒーロー」っぽさが残っていたハリーだったが
この作品では、見事に反抗期の真っただ中だ。事あるごとに癇癪を
起こしているハリーにイライラさせられ、もっと慎重に動けばいいのに
とやきもきし、なんで周囲が見えていないの!とハラハラし
なんで大切に思ってくれている人たちのことを信じないの!
と地団太を踏みたくなった第5巻。
全7巻のうちの5巻であり、ここで救いが生じるわけがない、
解決するわけがない、と分かってはいても、ハリーを取り囲む
状況の悪化と救いのなさにストレスを感じっぱなしだった。
だからといって面白くないわけではなく、その辛さを乗り越えると
たたみかけるようなスピードで迫ってくる新たな事実に
またもやアドレナリンを刺激される。
次第にあいまいになってくる善と悪の認識。
ハリー自身も自分が「善い存在」なのか「悪い存在」なのか
わからずに苦悩し、物語が単純な勧善懲悪を求めているわけではない
ことが伝わってくる。
ただ!
私はこのシリーズの続編を待ち望む立場ではなく
「よし!読み終わった!さあ、次だ!」というふうに読める立場で
よかったな、と心から思いました。
思春期なんてとっくに過ぎたというのに、ハリーの数倍は短気なので
続編まで1年も2年も待ってられません!
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