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ハリー・ポッターと謎のプリンス

2008年12月03日 22時26分16秒 | 読書歴
94.ハリー・ポッターと謎のプリンス(上)(下)
     /J・K・ローリング

■感想 ☆☆☆*
 先に読み終えた友人からは
 「4巻あたりから、怒涛のごとく、人が死ぬよ。覚悟しとき。」
 と伝えられていたものの、まさかこんな重要人物までが!!と
 驚きの第6巻だった。
 魔法使いが主人公ということもあって、読み終える瞬間まで
 「そうは言っても、死んでないのでは?
  何かの方法で復活するのでは?」
 とどこかで物語のキーパーソンの死を信じられずにいた。
 それほど「信じられない」展開だった。

 読み終わり、起こった出来事が覆されないこと、
 亡くなってしまった人は蘇らないことを実感して
 改めて悲しみや寂しさが襲ってくる。そんな展開だった。
 第6巻とは言え、4巻からは上・下巻セットになっていて
 このシリーズと付き合ってきている時間はかなりのもの。
 だからこそ、主要登場人物それぞれにしっかりと愛着が
 沸いている。親しい人の死が与える衝撃をしっかりと
 味あわせてくれた今作品。
 たとえ魔法が使えたとしても、人の命はどうにもならない。
 失ってしまったものは取り返せない。亡くなった後に
 「もっと話しておけばよかった」と思うことか
 「あのとき、あの人に伝えておけばよかった。」と後悔することが
 あっても、どうにもできない。
 そうきっぱりと伝える作者の姿勢はこの物語の読み手と
 想定している年代に対しての愛情があふれているメッセージだと思った。

 ちなみに。
 私はこの時点で、ひたすらシリーズ中の憎まれ役だった
 あの先生を信じたい、あの先生がどうか味方であってほしい
 と心から願っていました。切実にそう思わずにはいられない
 ストーリ展開でした。


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