のりぞうのほほんのんびりバンザイ

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わたしの嫌いな10の言葉/中島義道

2008年09月03日 23時16分01秒 | 読書歴
65.わたしの嫌いな10の言葉/中島義道
■内容
 「相手の気持ちを考えろよ!」
 「人間はひとりで生きてるんじゃない。」
 「おまえのためを思って言ってるんだ。」
 「依怙地にならないで素直になれよ。」
 「一度頭を下げれば済むじゃないか。」
 「弁解するな。」
 「おまえが言い訳すると、みんなが厭な気分になるぞ」
 こんなもっともらしい言葉をのたまう大人が、吐気がするほど
 嫌いだ。精神のマイノリティに放つ反日本人論。

■感想 ☆☆*
 内容は過激、かつ、かなりデフォルメされていて極論に
 走っているため、素直に賛成できない部分も多い。
 それは、私自身が中島さんが「嫌い」と言い放っている
 人間側のタイプに近いのではないかと思うからこそ感じる
 反感なのかもしれない。
 しかし、極論に走っている本書の中でも、部分部分に
 「確かに・・・」と感じさせられる部分があって、読みながら
 すっきりとした気分を味わった。

 とは言え、やはり少し過激。
 私は曖昧な部分の多い人間で、白黒はっきりつけたくないと
 思うことのほうが多いため、この過激さは、少々きつかった。
 きっぱりはっきりした性質の方、周囲の人間の感覚と自分の
 感覚とに少し違和感を感じるている方にお勧め。


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
この本、読みましたよ (虚仮)
2008-09-04 11:06:54
内容はそんなに過激じゃないですよ。

ひねくれものっぽい書き方をしているけど
マイノリティのひがみ根性が出ているだけの
ような気もします。

それに曖昧を否定しているんじゃないと思うよ。

曖昧さを前提としたコミュニケーションを
苦手とする人に対しても、同じコミュニケーションを
強制する空気に対抗しているだけですよ。

アスペルガーには住みにくい日本です。

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お返事遅くなりました (のりぞう)
2008-09-15 01:30:19
■虚仮さん
 ワタクシはこの本でさえ「きっぱりはっきり」
 と思うほど、いつも「曖昧重視」な人間なんです。
 この「きっぱりはっきり」にユーモアが投入されていれば
 もう少し心穏やかに読めたと思うんですけど。

 と、言いつつ、次は「わたしの嫌いな10の人間」を読みたいな、と思っています。
 面白そう。
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