■ストーリ
友人・吉元の家探しを手伝いはじめた「わたし」。
吉元が「これぞ理想」とする木造アパートはあいにく満室。
住人を一人追い出そうと考えたふたりだが、六人の住人たちは、
知れば知るほどとらえどころのない不思議な人間たちばかり。
彼らの動向を探るうち、やがて「わたし」も吉元も、
影のようにうろつきはじめている自分に気づく。
■感想 ☆
角田さんは大好きな演劇集団「キャラメルボックス」とも
縁のある方なので、以前から気になっていた作家のひとりだ。
そして昨年見て、その迫力と暗さと怖さに衝撃を受けた映画
「空中庭園」の原作者でもある。
本当は「空中庭園」を探していたのだが、こちらの作品の
タイトルに惹かれて手に取った。
タイトルから、ちょっぴり風変わりな住人が住む
下宿屋さんで起こる不思議な出来事、というような話を
勝手に推測し、興味をそそられた。
何より、ぱっとページを開いたところにあった吉本の科白に
いたく共感してしまったのだ。
「そこの家を見た瞬間に「ここに住む」って思えるところに
住まないと。今、住んでる家はそんな感覚がなかったのに
妥協して住んだんだ。だから、こんなに早く追い出されることに
なっちゃったんだよ。」
かなりうろ覚えではあるが、こんな科白。
そう。「住むところ」も出会いなのだ。
間取りや日当たり、設備も大切だが、何より大切なのは
「この部屋なら好きになれる!」という直感。
というわけで、かなり楽しみに読み始めたものの
まったく受け付けない世界観に驚いた。
世界観に、というよりは、たかだか小説にも関わらず、
その小説の中の登場人物に拒否反応を示している自分に驚いたのだ。
タイトルから勝手に推測したあらすじも見事なまでに裏切られ
繰り広げられるのは怠惰なフリーターや自分の世界に
引きこもり気味の大学生の「未来」が見えにくい毎日。
「未来」を見ようとしていない登場人物たちにとにかく苛々させられる。
どの登場人物にも感情移入できない。
それどころか、どの登場人物にも嫌悪感を抱いてしまう始末。
読んでるだけで気持ちが悪くなってくる。
行動を見ているだけで眉間に皺が寄ってくる感覚。
とにかく苦手。
読んでいる最中は生理的に受け付けないという感覚しかなかったが、
何がだめだったのかを読後、冷静になって考えてみた。
それでも、やはり何がダメだったのかわからない。
残っているのは「生理的な不快感」。
文章が苦手、というわけではない。そのため、他の角田作品に
改めて興味がわいてきた。
友人・吉元の家探しを手伝いはじめた「わたし」。
吉元が「これぞ理想」とする木造アパートはあいにく満室。
住人を一人追い出そうと考えたふたりだが、六人の住人たちは、
知れば知るほどとらえどころのない不思議な人間たちばかり。
彼らの動向を探るうち、やがて「わたし」も吉元も、
影のようにうろつきはじめている自分に気づく。
■感想 ☆
角田さんは大好きな演劇集団「キャラメルボックス」とも
縁のある方なので、以前から気になっていた作家のひとりだ。
そして昨年見て、その迫力と暗さと怖さに衝撃を受けた映画
「空中庭園」の原作者でもある。
本当は「空中庭園」を探していたのだが、こちらの作品の
タイトルに惹かれて手に取った。
タイトルから、ちょっぴり風変わりな住人が住む
下宿屋さんで起こる不思議な出来事、というような話を
勝手に推測し、興味をそそられた。
何より、ぱっとページを開いたところにあった吉本の科白に
いたく共感してしまったのだ。
「そこの家を見た瞬間に「ここに住む」って思えるところに
住まないと。今、住んでる家はそんな感覚がなかったのに
妥協して住んだんだ。だから、こんなに早く追い出されることに
なっちゃったんだよ。」
かなりうろ覚えではあるが、こんな科白。
そう。「住むところ」も出会いなのだ。
間取りや日当たり、設備も大切だが、何より大切なのは
「この部屋なら好きになれる!」という直感。
というわけで、かなり楽しみに読み始めたものの
まったく受け付けない世界観に驚いた。
世界観に、というよりは、たかだか小説にも関わらず、
その小説の中の登場人物に拒否反応を示している自分に驚いたのだ。
タイトルから勝手に推測したあらすじも見事なまでに裏切られ
繰り広げられるのは怠惰なフリーターや自分の世界に
引きこもり気味の大学生の「未来」が見えにくい毎日。
「未来」を見ようとしていない登場人物たちにとにかく苛々させられる。
どの登場人物にも感情移入できない。
それどころか、どの登場人物にも嫌悪感を抱いてしまう始末。
読んでるだけで気持ちが悪くなってくる。
行動を見ているだけで眉間に皺が寄ってくる感覚。
とにかく苦手。
読んでいる最中は生理的に受け付けないという感覚しかなかったが、
何がだめだったのかを読後、冷静になって考えてみた。
それでも、やはり何がダメだったのかわからない。
残っているのは「生理的な不快感」。
文章が苦手、というわけではない。そのため、他の角田作品に
改めて興味がわいてきた。
本屋で手に取ってはやめてを繰り返し、読まずじまいでした。
空中庭園もってるよ。かしましょか?
映画のキャスティングが頭にはいってたら
その人たちが頭の中でばっちり演技してくれます。
おお!まっぢー?
ぜひぜひ貸してー☆
脳内でソニンちゃんや小泉さんを動かします。