今日は昨日ほどのハードコースではないので、小屋で朝食後0600時ごろ出発
朝食
五色ヶ原からいったんザラ峠に下る。早朝なので木道に霜がついて滑りやすい。
遠くに槍の穂先
チングルマの穂がふんわり、いい感じ
イワギキョウ3姉妹
食べたものがそのままの真っ赤なウンコ
五色ヶ原を振り返る。等高線のたるみがよくわかる地形
ザラ峠は2348Mなのでここから獅子岳へは400Mほどの上りとなる
0735時獅子岳(2741M)頂上着。そこで一句 獅子岳でしし座の女獅子奮迅 季語なし
ここまで来ると雄山も近い
少し下って今度は鬼岳を巻いて行く
鬼岳を振り返る。頂上が鬼のツノに見えないこともない
0915時龍王岳の登り口到着。思ったより近かった。視界がよければ龍王岳に上ってみてもよいのだが剱方面はガスっているのでそのまま通過。あとは室堂まで1時間ほどの下りなので楽勝。
五色ヶ原から室堂まではコースタイムで5時間35分だがこのままいけば4時間半ほどで着いてしまう。昨日は自分の歩きにがっくりしたが、今日はあっけないほど早く着いてしまいそうで気をよくする。といっても単にコースタイムが甘いだけなのだが。根が単純だから素直に喜ぶことにしよう。だいたい人間が単純でないと山登りなんてやっていられないのだ
一の越から室堂平。バックは大日岳
1020時みくりが池温泉着。ここで温泉に入ると普段の何倍も「あー、うー」とうなってしまう。やはり山から下りてからの温泉は格別。
室堂ターミナルで立山そば完食
バスに乗ってからやっと剱岳が姿を見せてくれた
ケーブルカー、電車と乗り継いで富山へ出てさらに金沢へ。さすがに新幹線人気で金沢は人が多い。今から東京方面に帰る人で新しい駅ビルの土産物売り場は大混雑。サンダーバードの中で食べようとお弁当を購入。金沢だけにお寿司にも金箔がのっていてなんとなく豪華
車中の人となり、黄金色に輝く一面の稲穂を眺めつつ、ゆっくり弁当を食べ、さらにはまんじゅうも食べ、至福の時間を過ごす。
以前に歩いてなかった未踏の区間はなかなかハードで「もうこんなしんどいことは2度とするものか」と思って歩いていたが、無事に下りてきてみるとその苦しさもいい思い出となって反芻してしまう。誰かから強いられた苦しさはつらいが、自ら選んだ苦しさは喜びにさえなるのだから、人間とは不思議な生き物だ