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ロッコさんの散歩

街を歩く。近くの山に登る。店に入って安くておいしいものを食べる。掘り出し物を見つける。それが散歩の醍醐味。

山男、海に死す

2018年12月11日 | その他

奥穂高岳直下の山小屋、穂高岳山荘の小屋番だった宮田八郎さんが今年4月に亡くなった。特に面識があるわけではないが出身が神戸の灘区ということもあり、いつもブログ「ぼちぼちいこか」を読んでその写真を楽しみにしていた一ファンにしか過ぎないのだが。

仕事柄、山で亡くなるならまだわかるが、伊豆の海へシーカヤックで漕ぎだしそのまま行方不明になり死亡が確認されたと聞いたときはその運命の皮肉さに驚いた。その宮田さんが撮った多くの映像作品の上映会が灘区民ホールであるとのことで観に行った。

 

小屋番として遭難者の救助にも携わり、映像のなかにはその模様を撮った現場の息の詰まるような映像もあったが、そのほとんどは美しい自然の映像だった。雪で白くなった3000Mの稜線の山々、朝焼け、雲海、流れる滝雲、満天の星空の流れ星など溜息のでる美しさだった。登山者として年に何回か山に登っていれば時折は実際に見られるものもあるが、気象条件が整わなくては観られず、そのチャンスは決して多くはない。長期間稜線の小屋にいればこその映像ばかりだった。

こういう自然の作り出す美しさを見てしまうと街で観る電飾がなんとなく薄っぺらな気がしてしまう。もちろんそれも美しいのだが、美しく見えるように造っているのだから当たり前としか思えず心を打つような感動はない。

「虎は死して皮を留める、人は死して名を残す」というが、宮田さんとその残した映像は長く人の記憶に残ることは間違いない。それにしても52歳での早すぎる死は痛ましい。

 

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刑務所に入ってみた

2018年11月23日 | その他

奈良県にある旧奈良監獄(奈良少年刑務所)を観てきた。明治時代に造られた刑務所とは思えぬ美しい建物は以前から気になっていたのだが、今回内部も公開されるということだったのでこれは観ておかねば。ただ観るためにはネットで前もって日時を希望して見学ツアーを予約しコンビニでチケットを受け取らねばならなかった。

ツアーは日時によってはすでにいっぱいのところもあったがなんとかチケットを入手し、勇躍刑務所に向かう。最寄りの近鉄高の原駅からシャトルバスが出ていて着いてみると長蛇の列、門にたどり着くまでに30分以上かかる人気ぶりだ。刑務所に入るのもなかなか大変なのである。

奈良監獄は、明治時代、時の政府が西洋に認めてもらうために必死に近代化を目指した政策の一環で作られた五大監獄のうちのひとつ。ジャズピアニストの山下洋輔のおじいさんが設計したことでも有名である。ロマネスク様式を基調にして設計されているそうな

 これが正門。部分的にはこんな感じ

 

 

全体を撮ろうとすると何せ人が多くて顔が入ってしまうので、これは上映されていた資料映像

 

 

監獄本体の建物

 

 

正面アップ。門も建物も重厚でなおかつ美しい

 

中に入ると資料映像の上映があり資料が展示されているがものすごい混雑だ。

縞々の囚人服とセットでよく目にするこんなものも。大きい方は重さ6キロだそうだ

 

 

手錠も重そう

 

 

行動を縛るこれもなんだかものものしい

 

全体の模型。中央看守所を中心に放射状に5つの通路が延び監房が配置されている

 

これが通路のひとつで両側に監房が配置されている。ここは2階で格子越しに下の階が見える

 

監房のドアが並ぶ

 

下の口から食事を入れたのかな

 

厳重なカンヌキ

 

内部はこんな感じ

 

地下にあるこれはお風呂?

 

格子越しに外を見る

 

内部は見どころ満載であっという間に時間が過ぎてしまう。

1階では廊下、監房内などで奈良マルシェが開かれ、刑務所で作ったものなども販売されていて、重たい展示とは対照的になんだかのんびりとした雰囲気だった。

2年前まで刑務所として実際に使われていただけにリアルで見応えのある内部の公開を観られてなかなか興味深かった。建物は重要文化財として残るそうだが、ホテルに転用されるそうだ。これはぜひ泊まってみたいものだ。寝間着は縞々模様だったりして・・・。

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Neo Classic in Toyonaka

2018年10月20日 | その他

たまたま新聞の評を読んで聴いてみたいとコンサートとに出かけた。タカコ・イネス・アサヒナという女性ピアニスト率いるダブルベース、ダブルドラムという変わった編成のバンドで、クラッシックの名曲をアレンジした曲とオリジナル曲が2部構成で演奏された。

クラッシックをジャズにアレンジした演奏ではオイゲン・キケロとかジャック・ルーシェのものを時々CDで聴くがどちらもピアノ、ベース、ドラムのトリオなので静かで落ち着いた雰囲気だが、今日のクインテット構成はやはりパワフル。普段脇役のベースもけっこう主張するしピアノも力強く期待以上だった。

 

客席は若干空席もあったが、今話題のスカスカでドタキャンということもなく無事終了。これが当たり前か。

 

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現実を見る

2018年09月18日 | その他

メガネを作り直した。前回作ったのは6年前だが、最近細かい字が読みづらくなってきていたのでこの際検眼してもらうことにした。

やはり度が進んでおり、その分を調整してもらい新しい遠近両用メガネをかけてみると、本も読みやすくなり遠くも以前よりはっきりくっきり見える。それはそれでいいのだが、問題はそれで鏡を見ると顔のシワやらシミもはっきりくっきり見えるようになることだ。こちらはボヤっと見えるくらいがちょうどいいのだが・・・。昔母親が新しいメガネで鏡を見て嘆息していた気持ちが今になってよくわかる。

ついでにメガネ店で今流行りのルーペもかけてみたが、さすがに近くはよく見える。しかしはっきりくっきり、さらには大きく見えちゃう必要なし。そっと静かに元へ戻して置いた。

夏の間あまり見かけなかった住吉川のカモが戻ってきた。

カモの三角関係かも

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秋到来

2018年09月17日 | その他

天気や雑用のせいで山へも行かず家にいるうちにすっかり秋めいてきた。北アルプスの稜線の小屋のブログではもう紅葉も始まり初氷の便りもあって、早く行かねばと気ばかりあせるのだが秋雨前線がうらめしい。

そんな中、先日の台風の高潮で海沿いに打ち上げられたゴミの掃除に行った。ゴミの種類は様々だが多いのは流木、ペットボトル、発泡スチロールなど。なかでも発泡スチロールは大小さまざまで数も多い。特に小さく砕かれたものは拾いにくくやっかいだ。しかしこれが海に戻るとマイクロプラスチックになり生態系に影響を与えるということなのでなるべく丁寧に集めようとするがとても全部は拾いきれない。マイクロプラスチックの問題は最近よく耳にするが、今回の狭い範囲でもかなりの量になったので、広い海全体の話になると気が遠くなるような量が海を漂っていることを実感した。住吉川沿いを歩いていても流れの中にペットボトルが浮いているのを見ると、思わず拾い上げたくなる。ゴミを減らすには捨てないようにするしかないのだが、現実には捨てる人がいるんだよね・・・。

この花が咲く季節になったきた。最近時々見る白い曼殊沙華

 

 

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田中一村展

2018年08月16日 | その他

佐川美術館で開催中の田中一村展を観に行った。守山の駅からバスで30分ほど、少々遠いのが難点だが琵琶湖畔の立地と人口の池の上に浮かんだような日本家屋をイメージした造りの建物が美しい。

 

以前テレビで紹介されていた奄美大島で描かれた絵が印象的で、機会があれば観てみたかった。今回は幼少の頃の作品から順を追って観られたが、やはり奄美での大胆な構図と色遣いの作品が印象に残った。ただ奄美での作品の数が少ないのが少々残念だった。奄美大島には記念美術館があるとのことでそちらには多く収蔵されているようだ。

 

 

平日だが中高年を中心に観覧者はかなり多く、帰りの堅田へのバスは超満員だった。 

堅田駅前のマンホール

 

今日の近畿地方の雨はお湿り程度だったが、東日本ではかなり激しい雨のところもあったようだ。その雨を境にして翌日は連日の猛暑が嘘のようにカラッとさわやかなお天気になった。北海道大雪山系では早くも初雪が降ったそうだ。北アルプスの稜線の小屋では初氷の便りもあった。

このまま一気に涼しくなることはないと思うが、季節は確実に進んでいることを実感する今日この頃

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レトロ

2018年08月11日 | その他

8月になっても暑い、というか8月だから当然なのだが、7月の連日の猛暑に比べると大したことはないような気がしてくる。体が慣れてしまったのか、バカになってしまったのか。

お盆の連休初日、梅田に出ると暑さにもめげず、人が多い。しかし少し離れたビジネス街は静かなものだ。ということで今日はここで昼食会。

ダイビル本館。新しく建て替わっているが下の階は昔の重厚な玄関やロビーを残した造りになっている。

 

 

 

ロビーもいい雰囲気

 

 

郵便函。現役のようだ

 

梅田の喧騒を離れて、優雅にフランス料理をを堪能したのだった。

 

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新版画展

2018年07月31日 | その他

美術館「えき」京都で開催中の新版画展を観てきた。新版画とは大正から昭和にかけて創られた原画、彫り、摺りが分業の作品を指すらしい。山の水彩画をよく描いている吉田博の作品も出ているとのことで期待したのだが、富士山のものが多くて他の山の作品は少なかったのが残念だった。

微妙な日本的な色遣いは、描く、彫る、摺るのそれぞれの力量による集大成だろうが、版画の場合なぜか原画を描いた人だけがアーティストであとの2人は職人扱いであまり陽が当たってない気がする。個人的には彫る作業が一番大変そうに思えるのだが。

今回の精緻な絵のような版画もあれば、自画自刻自摺で荒々しい彫刻刀の跡などを残す、例えば棟方志功などのようなものもある。ひと口に版画といっても多様な表現方法があるものだ。

それにしてもこのくそ暑い時期に京都の街の観光にやってくる国内外の人が多いのには驚かされる。人波を観ていると余計暑くなるので観終わったらさっさと退散させてもらうことに。

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わけアリ

2018年07月18日 | その他

連日の猛暑。先週の大雨の被災地にも容赦なく猛暑が襲いかかっていて、復旧作業にかかわる方々の苦労、心労はいかばかりか。

そんななか、申し訳なくもそろそろ山へと思うのだが、ここへきて遠出しにくい事情ができて家でくすぶっている。出かけづらいわけとはアリ。地を這う働き者のアリ。外にいてくれる分には何の不都合もないのだが、これが室内に入って来るとちょっとやっかいだ。

長期で出かけていて帰宅したら床に黒い塊で出現していたらと思うとなかなかでかけられないのである。

メガネをかけなければ気づかないほどの小さな🐜だが、メガネをかけて見てしまうと気になる。これがゾロゾロと列をなしてひたすら台所の砂糖っけのあるものを目指してくる。

これはまずいと砂糖を厳重に封をしてしまい込む。これで一安心かと思うのは砂糖だけに考えが甘い。朝食のパンにジャムを塗るのに使ったスプーンをちょっと置きっぱなしにしていたらさっそくやってくる。調理に使った砂糖がこぼれたので拭き取らねばと拭き取った布巾にも群がってくる。はちみつもしっかり栓をしたつもりでも寄ってくる。

もともとはベランダのプランターに巣くっていたのだろうが今の出方を見ているとどうも部屋のどこかに巣くっているような気がする。

ホームセンターでアリ駆除の用剤を探すがゴキブリやダニについては豊富だがアリに関しては数も種類も少ない。あまりきついものは室内に使いたくないので天然のハーブ系のものを何種類か試してみるが大した効果はなさそうだ。

夜寝る前に姿を見なくなったと思って安心しても朝起きてみるとまたもぞもぞと動いている。複数で群がっているときはハンディ掃除機で吸い取るのが手っ取り早い。しかしその場はいいがやはり元から絶たねば根本的な解決にはならないのでしばらく彼らの動きを観察してみる。

なんとなく台所の床付近が怪しいのでしばらく腹ばいになって観察するのだが観ているとなかなか現れない。あきらめて目を離すとまたいつの間にか現れている。熊谷守一じゃあるまいに1日中観察しているわけにはいかない。

今日たまたまやってきた友人が台所の床付近に小さな穴を発見、そこが怪しいということで塞いでみたのだがこれが功を奏するかしばらく様子見である。🐜🐜🐜🐜🐜・・・。

 

 

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雨の後は酷暑

2018年07月10日 | その他

梅雨が明けた。それとともに連日伝えられる豪雨の被害の大きさ。「昨日まで元気だったのに」という言葉が重い。「よく降るなぁ」とか「暑いなぁ」とかぼやきながらもなにごともなければ平穏に暮らせていたのに。

被害のなかった地域での平穏な暮らしをありがたく思うと同時に、こんなことしていていいのかと若干のうしろめたさを感じるのだが、国会議員だって身内の宴会を得意げにSNSに上げたり、カジノ法案を粛々と審議しているのだから、個人レベルのうしろめたさなど大した意味がないのかもしれないと思う今日この頃。

 

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