夢七雑録

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武蔵野三十三観音めぐり・その2

2021-03-15 18:57:17 | 寺社巡拝

【ひばりが丘駅から秋津駅・5番、6番札所】

ひばりが丘駅から5番、6番の札所を経て秋津駅に行くには、一日で回れるコースが設定できそうだが、平成9年に歩いた時は遠回りをしたため、二日で回るコースとなった。

<コース1>

ひばりが丘駅―たての緑道―竹林公園―落合川―5番多聞寺―南沢遊水地―落合川・黒目川合流点―小山台緑地―清瀬駅:8km。

<コース2>

清瀬駅―志木街道―6番全龍寺―清瀬市役所―柳瀬川―清瀬金山緑地公園―空堀川―中里緑地―秋津駅:6km。

 

(1)第5番 多聞寺(東京都東久留米市本町4-13)

ひばりが丘駅を出て学園通りを進み、左に折れて、たての緑道に行く。たての緑道は、戦時中に武蔵野鉄道(現在の西武鉄道)の東久留米駅から、ひばりが丘団地の付近にあった中島航空金属田無製造所へ、軍用機エンジンの鋳型用材料や燃料を運んだ東久留米駅構外線の跡地で、現在は送電線の下の遊歩道になっている。この道を北に向かって歩き、途中で下りて竹林公園に行く。園内の小径をたどって、湧水を見に行き、それからベンチに戻る。竹林公園の内側は竹林によって外界から隔離されている。疲れた体と心を休ませるには良さそうな場所だが、今日はまだ先があるので、ゆっくり休んではいられない。

竹林公園から外に出て竹林公園通りを歩き、落合川に出て老松橋を渡る。それから清冽な川に沿って左に行き、多聞寺通りを経て多聞寺に行く。嘉永年間に建てられた山門をくぐると、正面に本堂。本尊は毘沙門天で、観音めぐりの札所本尊は十一面観音である。

札所本尊の参拝は終えたが、今日はもう少し落合川を歩きたい。それにしても、この川の水は澄んでいる。大量の湧水が流れ込んでいるからだろうか。とりあえず、湧水の多い南沢湧水地まで足をのばし、それから、落合川の右岸を下流へと向かう。西武池袋線の下を潜って、さらに先へ先へと歩きたい気分だが、それも黒目川との合流点が区切りで、今度は左へ黒目川を遡る。西武池袋線の下を潜り、下田橋という人道橋でようやく川と別れ、北側の小山台遺跡公園に上がる。それから、小山通りに出て野火止橋を渡り、先に進んで清瀬駅に着く。

 

(2)第6番 全龍寺(東京都清瀬市中清戸1-524)

清瀬駅の北口から駅前の通りを行き、志木街道に出て右に行く。けやき並木の道をしばらく行くと左側に水天宮が見えてくる。その先を右に入ると、第6番札所の全龍寺がある。全龍寺の本尊は釈迦如来で、札所の本尊は一葉観音になっている。この日の札所めぐりは、これにて終了。後は秋津駅まで歩いて行くだけである。ただ、志木街道を通って秋津駅まで行くのでは物足りないので、志木街道を右に行き、次の交差点を左に市役所通りを進み、柳瀬川通りに出て左へ。次の交差点を右に行って、柳瀬川を金山橋で渡ると清瀬金山緑地公園に出る。ここを右に行けば金山調節池があり、バードウッチングが楽しめそうだが、それは次の機会にして公園内で小休止。

そのあと、園内の雑木林を抜け柳瀬川の遊歩道を歩く。清瀬橋の手前で右に小金井街道を渡り、新柳瀬橋で柳瀬川を渡って左へ、空堀川に架かる境橋に出る。境橋は渡らずに空堀川沿いに進み、くるまや橋の次の石田橋を渡る。石田橋の上流側には、左からせせらぎ公園の流れが合流してくるが、その流路は昭和の終り頃まで空堀川が流れていた所で、当時の柳瀬川との合流点は、清瀬橋に近い位置にあった。その後、空堀川の合流点は少し上流の、現在の境橋の下流の位置に移された。最近になって、合流点はさらに上流の、くるまや橋と石田橋の中ほどに移され、柳瀬川から新合流点の間に新たな水路が設けられたという。そして、この新たな水路から、それ以前の合流点までの間は新柳瀬川と称されるようになったらしい。石田橋から先、左手に中里緑地を眺めながら歩く。三郷橋、梅坂橋を過ぎて、薬師橋に来る。ここで、橋を渡って西に行き秋津駅に出る。次回の出発地となる駅である。

 


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