夢七雑録

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雑木林のみち・調布若葉町コースを歩く

2014-10-14 19:20:17 | 緑と水辺の散歩道

東京都は雑木林や畑が残り散策や自然観察に向く「雑木林のみち」を定めているが、そのうちの調布若葉町コースを歩いてみた。このコースの概略は次のようになっている。

コース:つつじヶ丘駅~実篤公園・記念館~若葉町斜面林~国分寺崖線緑地保全地域・入間町斜面林~成城みつ池緑地保全地区~成城学園駅:4.6km

つつじヶ丘駅を南口に出て線路沿いに仙川方面に歩く。突き当りを右に、次を左に折れると、開渠になっている入間川に出る。現在の入間川は野川の支流で、調布市深大寺東町付近を源流としている。入間川を渡った先で道なりに右に折れて進み、電柱の案内表示に従って先の角を左に入ると、右側に武者小路実篤記念館がある。

<実篤公園下>

武者小路実篤の旧邸は実篤公園になっている。実篤公園は道路を挟んで上と下のエリアに分かれていて、二つのエリアは地下道で結ばれている。下の池と菖蒲田のある下のエリアには、武者小路実篤記念館の敷地から地下道を通って入ることが出来る。記念館は有料だが、実篤公園は無料である。

実篤公園の上のエリアには湧水のある上の池と実篤旧邸がある。上の池から坂を上がると実篤公園の入口に出る。実篤公園を見て回るのであれば、仙川駅をコースの起点として、この入口から実篤公園に入り、地下道を通って記念館に出る方が良いかもしれない。記念館の東側には敷地沿いに遊歩道があり、この道を通り抜けると少し広い道に出る。この道を先に進んで若葉小の角を左に入るのがコースだが、遊歩道を通り抜けたところで左に行き、左に折れ、右側の急坂を上がれば、実篤公園の入口に出ることが出来るが、道は分かりにくい。

若葉小を右に見て進み、石段の坂を上りきって丁字路を右に行くと、樹林の中を若葉小の裏手から登ってくる坂の上に出る。この付近は国分寺崖線の斜面林で、宅地化が進んでいるが今も樹林が残っている場所でもある。ここを左に、次の角を右に折れて住宅地を進み、突き当たりを右に樹林の中の坂を下る。左側の緑地内にある、若葉町3丁目第3緑地の掲示板によると、坂の名は大坂で、この道は狛江から甲州街道に出る主要道だったらしい。

先に進むと左手に歩道橋のある交差点が見えて来る。ここを左に行き、交差点を渡って先に進み、バス停の近くで右に入ると、突き当りに雑木林のみちの道標がある。ここを左に行き、広場に沿って右に曲がる。この辺りから左に入る近道がある筈なのだが、今は工事中で通行可能かどうか不明なため、コース通りに少し先を左に入る。右折左折を3回繰り返して、少し広い道に出て進むと丁字路となる。ここを右に行くと入間川と野川の合流点に出るが、コースは左に行き道なりに右に曲がる。住宅地の裏手一帯はNTTの研修センター周辺の斜面林で、国分寺崖線の保全地域に指定されている入間町二丁目緑地である。

先に進むと道は二つに分岐する。どちらを通っても良いのだが、ここでは右側の広い道をとり、突き当たって左に、次の角を右に進む。道は次第に上り坂となるが、この坂の下で右に分かれる道をとるのがコースである。緑の多い歩道を歩いて行くと、左側に成城四丁目緑地が見えてくる。ここは、国分寺崖線とその下の広場からなる緑地である。

緑地に沿って左に上がって行くのがコースなのだが、その前に緑地の前の道を直進し、道なりに右に曲がって野川を見に行く。自然のままの姿を残している野川に沿って歩いて行きたい気もするが、ここは本日の目的に従い、成城四丁目緑地に戻り、緑地に沿って上がり右に折れて、国分寺崖線の下の道をたどる。途中、十一山市民緑地に上がる道があるが、今回はパスして先に進む。

程なく左側に成城みつ池特別緑地保全地区の柵が見えてくる。水音がするので、近付いて見ると水が流れ出している。外からは良く見えないが池があるらしい。先に進んで、外から内部を覗くと、みつ池を見ることが出来る。掲示板によると奥に湧水地となる湿地があり、みつ池に流れ込んでいるようである。この保全地区は環境保護のため一般公開はしていないという事なので、外からそっと眺めるだけになる。

みつ池から先に進むと小田急のガードが見えて来る。その手前にあるのが喜多見不動で滝が落ちているが湧水を流しているらしい。コースは、不動の手前の坂を上がることになるが、ここは車に要注意である。道の左側を歩き、坂を上がりきって右に行き、その先を左に折れて進むと、今は地下駅になっている成城学園駅に出る。調布若葉町コースは、これにて終了。入間川と野川に沿う段丘崖の斜面林を眺めながらの散歩であった。

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