夢七雑録

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武蔵野三十三観音めぐり・その5

2021-04-24 06:40:12 | 寺社巡拝

【西所沢駅から西武球場前駅・11番~12番札所】

<コース>

西所沢駅―11番普門院-北野天神社―12番全徳寺―西武球場前駅:7km。

 

(1)第11番 普門院(埼玉県所沢市上新井1-25)

西所沢駅は北口にしか改札口がないので踏切を二つ渡って、駅の南側の道に出て右に行き、狭山線を過ぎてその先の二又を右に進む。五差路を北に、墓地の間を抜けていくと普門院に出る。普門院へは五差路の手前を右に、国道を左に行き、国道側から寺に入る方が良いのかもしれない。寺の本尊は不動明王。札所本尊は千手観世音である。

五差路に戻り西へ、次の十字路を南へ行き、その先の十字路に出る。現在では、ここは所沢入間バイパスの梨子ノ木戸の交差点付近に相当する。この十字路を西に行き、梨子ノ木戸公園を過ぎ、県道に出て左へ行き北野(小手指南)の交差点に出る。ここを南に行き、柳瀬川支流の六ツ家川に沿う道を歩いた後、川から離れて坂を上がり、雑木林(宮前公園)に沿って北に向かい、北野天神前の交差点に出る。

交差点の北側には北野天神がある。天神は菅原道真の事を指すことが多いが、本来は天の神のことを指している。ここの北野天神は元々物部氏の神を天神として祀っていたが、これは物部氏が古代の有力氏族であり、入間郡にも物部一族が居たことによるのだろう。なお、この神社は後に菅原道真を天満天神として合祀している。江戸時代に北野天神は目白不動に出開帳しているが、物部の神として悪口を言う人が居たことを、当ブログの江戸近郊の旅・嘉陵紀行の「手向の尾花 牛田薬師、関屋天神」で取り上げている。

 

(2)第12番 全徳寺(埼玉県所沢市北野南2-13)

北野天神前から西に少し行き、道標に従って全徳寺に向かう。寺は南側から入る、全徳寺は無住の寺を集めて永禄の頃に草創されたという。本尊は釈迦如来。札所本尊は聖観音で、普悲観世音の別名がある。

参詣のあと寺の前を南に、突き当りを右に、その先を南に藤森稲荷に行く。ここで、右側の道を進んで行くと、一般廃棄物最終処分場に出た。周辺の地下水には影響が無いのだろうが、狭山丘陵に廃棄物の処分場があるとは思わなかったが、なお、現在は、この敷地を利用して、メガソーラー所沢による太陽光発電が行われている。

ここを南に雑木林の中を南に進むと、道は左右に分かれる。左側の道を行くと堀口天満神社がある。道の左側はトトロの森1号地で、道の右側、神社とその南側の茶畑から成る風景もトトロの里らしい眺めになっている。道を下って横断歩道を渡り、道なりに進んで堰堤の下に出て左へ、大鐘橋で柳瀬川を渡って、その先斜め前方の道に入り、道なりに進んで県道に出て右へ行けば、このコースの到着地、西武球場前駅に出る。

 

 

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武蔵野三十三観音めぐり・その4

2021-04-03 14:21:54 | 寺社巡拝

【西武園駅から西所沢駅(9番~10番札所)】

 <コース>西武園駅―八国山―鳩峰八幡―9番実蔵院―10番新光寺―西所沢駅:5km。

(1)第9番 実蔵院(埼玉県所沢市元町20-15)

西武園駅を北口に出て右に下り突き当って左へ、その先を右に入り都立八国山緑地に行く。しばらくは金網に沿った山道が続くが、そのまま進めば快適な尾根道となる。この尾根道は南側の東京都と北側の埼玉県との境界になっている。このまま八国山を歩き続けたいところだが、本日の目的に従って、道標により左に下る。

仏眼寺の横を上がり、鳩峰八幡は別の機会にして先に進み、スーパーの先を右に、車の多い道を歩く。柳瀬川を渡って、じゅうにん坂を上がり、西武池袋線の踏切を渡る。所沢高入口の交差点を渡り、その先の突き当りを右に、次の角を左に曲がって、NTTの横を北に向かうが、この道は鎌倉街道上道であったと言う。道を北に向かうと第9番札所の実蔵院がある。寺の本尊は大日如来、札所の本尊は聖観音である。新編武蔵風土記稿によると、開山は宥圓(~1616)という。戦前、この寺にあった古鐘の銘には正平7年(文和元年1352)新田義興開基とあったというが、伝承を鐘の銘にしたのだろう。

(2)第10番 新光寺(埼玉県所沢市宮本町1-7)

実蔵院を出て北に向かい県道を渡って、柳瀬川の支流である東川を渡ると、左側に新光寺の竜宮門が見える。新光寺は遊石山観音院と号し、また所沢観音とも呼ばれている。観音堂は昭和40年に建てられた八角堂で、札所本尊は聖観世音である。

准后の称号をもつ高貴な僧、道興が文明18年(1486)から翌年にかけて、北陸から関東、奥州を廻った時の紀行文「廻国雑記」の中に、野老澤(ところざわ)へ遊覧に出かけた際、観音寺において福泉という山伏から接待されたことが書かれているが、この観音寺が新光寺に該当すると考えらえている。

新光寺を出て金山町の交差点を経て西所沢駅に行く。金山町の交差点は混雑するので、別のルートを選んだ方が良かったかも知れない。何れにしても、今回のコースの到着地は西所沢駅で、次回はこの駅が出発地になる。

ここを南に雑木林の中を南に進むと、道は左右に分かれる。左側の道を行くと堀口天満神社がある。道の左側はトトロの森1号地で、道の右側、神社とその南側の茶畑から成る風景もトトロの里らしい眺めになっている。道を下って横断歩道を渡り、道なりに進んで堰堤の下に出て左へ、大鐘橋で柳瀬川を渡って、その先斜め前方の道に入り、道なりに進んで県道に出て右へ行けば、このコースの到着地、西武球場前駅に出る。

 

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