夢七雑録

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熊野前から東尾久三丁目へ

2011-02-20 19:24:08 | 都電荒川線に沿って

 テレビで見たことのある光景が、また見えるかもしれないと思い、熊野前停留所の南側にある熊野前商店街を少し歩くが、途中で引き返し、交差点を渡る。熊野前陸橋と舎人ライナーを一まとめにして下を潜ると、熊野前停留所の三ノ輪橋方面行ホームがあり、その先で道路は右斜め方向に曲がっている。その前方に、東京スカイツリーの上部が見えている。この辺りは上尾久と下尾久の境で、三ノ輪線が開通した頃は、一面の田畑だったところである。少し先で道路を渡り、石門通りという標石のところから入る。石門通りの名は、石神と大門という地名から名付けたという。そこで、その石神を見るため、見当をつけて横道に入り、尾久石尊の祠に行く。石神は自然石ということだが、古くは何か意味のある石であったのかもしれない。

 そのあと、石門通りに戻って尾久の原公園に行く。工場の跡地を、池のある原っぱにした公園で、何も無いのが特徴といえる公園である。この公園の北側、隅田川の近くまで行くと、公園の池越しに東京スカイツリーが見える。 

 公園を後に南に行き、ぬりえ美術館のところから右に入り、曲がりくねった道を歩く。江戸時代の村絵図に記されている道の名残と思われる。この道を歩いて東尾久三丁目の停留所に行く。停留所の向こうのビルの上に、東京スカイツリーが少しだけ見えている。この停留所の開業は大正2年、当初の停留所名は下尾久であった。


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