伝えたんく

日々の何気ないできごとに感じた幸せ

旅の楽しみ231…イギリス・ハージェストリッジ2

2014-08-14 23:17:50 | 

さて、第一の目標、モンキーパズルツリーが見えてきた。



モンキーバズルツリー



「猿でも登るのはパズルを解くように難しい」とか「枝葉の形が猿の尻尾に似ている」ということで名前がついたらしい。


 ハージェストリッジのことを調べている時に、初めて耳にした名称だ。

チリやアルゼンチンのなど南米が原産で、1000mの所に生息する植物だ。

ハージェストリッジは一番高い所で426m。緯度が高いので、生息する条件がそろったのだろう。

しかし広い尾根のほんの一部にだけ(10本だったと思う)植わっているのは、誰かが植えたのだろう。

幹の直径2メートル、高さ40mまで育つというから、ここにあるのはまだ植えられてそんなに年月が経っていないような気もする。



一休みのゆきたんく。 ツリーの高さは10mもない。 


 さて、7つのポイントのうちの一つを果たした。

 ゆきたんくの座っている写真の右下を見ると何か碑がある。

 3年前にここに来た時にも気にはなっていたが、そのまま忘れていた。



Nan Farrar 1956-2006 "a place she loved" 


  50歳で亡くなったナン・ファラーさんという女性が、この場所が大好きだったことが記されている。

  少し調べてみたが、「ここが好きで50歳で亡くなった女性」のことしか分からない。

 ゆきたんくが座った椅子に腰かけて、過ごしていた日もあったに違いない。

 その女性の冥福を祈り、歩を進めることにした。

 次はフェット・ストーン。和訳すると「砥石」のことだ。

 2011年の時には案内の標柱と、それについていた解説があった。

 この3年のうちに、それがなくなっていた。



2011年                        2014年(左側) 


 解説はこんな感じだ。

最後には誘惑に負けてしまう人は、飲んでいる夜に、「ウェットストーン」が丘を下って歩くと信じています。それは霧の中を移動します。

 氷河期の最後に氷河によって、ハンターヒルから落ちてきたものです。 

 この石をカットして研磨すると、硬い結晶に富む斑れい岩は確かに美しい台所の調理台になります。

 中世後期には、drovers用のテーブルを務めたと考えられている。

 町に疫病があった時には地元の人は彼ら彼女のために食べ物を置く台にした

ちゃんとし訳ができないのが悔しいがこれが限界。

前に何かで読んだことがある。

この近くに住む街の人たちの健康を司る石ということだ。

石、食べ物、人との関わり。

ふと日本の「庚申信仰」の話に似ているような感じがした。


 
フェット・ストーン


このフェット・ストーンの写真を撮っている間に、前方の空がどんどん暗くなり始めた。

ストーンに向こうには7つの目的の一つ、緑とオレンジのパッチワークがバッチリと見えていたのだ。

よし、気を取り直して次はトリッグポイントだ。

イギリスでの三角点測量の標柱である。

ハージェストリッジの中には、ところどころ岩が積み上げてあるところがある。

多分家畜たちが、その岩を舐めて塩分の補給をするのではないかと考えている。

その岩山の一つにトリッグポイントがある。

オファス・ダイス・パスを歩いている2人組の老婦人があと300mほどのところに見えるトリッグポイントの辺りで止まっている。

雨に降られているためだ。

だんだんこちらに近づいてくる。

ゆきたんくはビショビショになった。

傘も持って来なかったのだ。

隠れるところはない、カメラやスマホの電子機器に雨がかからないようにバッグにしまい、チャックをしめる。

足はトリッグポイントに一歩一歩近づいている。

ふと右を見る。

2011年に小さな湖を見た辺りに、、、



2011年                           2014年 


 写真を撮った方角が違うので別ものに見えるが、場所は同じである。

夏は水量が少ないのだろうか。

実際に水がたくさんあった時の水の中は草がそよいでいた。

あと2個の湖を見つけなければならないが、この分だと厳しいか・・・

とりあえずトリッグポイントに向かう。

近づいて行くと羊が去っていくように、先ほどの老婦人たちが遠ざかっていく。

ゆきたんくが怖いのだろうか・・・

大きい謎の東洋人(笑)



トリッグポイントについた。 奥に広がる景色は雨に打ち消されている。  ア~ア・・・ 


 さて、ハージェストリッジの前半はここまで


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