千菓進のウインナーコーヒー
ゆきたんくが千菓進を知ったのが7年前である。
最初に頼んだのがウインナーコーヒーだ。
マスターの一言。
「お客様、ウインナーコーヒーにはスプーンをおつけしますか?」
その問いの意味が分からなかったゆきたんくである。
当然、コーヒーなどの飲み物にはスプーンがつくのが当たり前と思っていたゆきたんくである。
ゆきたんく 「どういうことでしょうか?」
マスター 「私が東京で修行していた時に教わったんですよ。」
「ウインナーコーヒーはスプーンをつけないって。」
ゆ 「どうしてですか?」
マ 「ウインナーコーヒーは、カップのフチに口をつけて、クリームとカップの間からコーヒーをすするんですよ。」
「そうするとね、口の中にはクリームが溶けた状態のコーヒーが入ってくるでしょう。」
「マイルドなコーヒーの味を楽しむことができるんですよ。」
「飲んでいくうちに、クリームがコーヒーの中に全部溶けていく、更にマイルドになるでしょう。これで2つ目の味が楽しめるんですよ。」
ゆ 「へぇ~、2つですかぁ。」
マ 「3つ目があるんですよ。」
ここで想像をこらしたゆきたんくであるが、分からなかった。
マ 「私がコーヒーをカップに注いだに、コーヒースプーン一さじ分の砂糖をサッと入れたんですよ。」
「ここでサッといれるのがコツなんですけれどね。すぐに下に沈んで全体に溶けないでしょう。」
ゆ 「というと3つ目の味というと・・・」
マ 「2つ目の味を楽しんだ後に、カップに残った最後の一口を一気に口に流し込むんです。」
「コーヒーは冷めているし、量的にも少ないですよね。」
ゆ 「やってみます。」
解説通りに1つ目2つ目のウインナーコーヒーの味をを楽しんだ後、3つ目を試してみた。
甘いがすっきりした甘さで、目が覚める感じである。
とてもお得な感じだった。
これが、喫茶千菓進にはまった理由である。