大人の勉強&フリーランス生活

働きながら通信制大学卒業、大学院の修士、博士課程を修了し、博士号を取得しました。

2つの専門性

2016年11月07日 | 研究者の卵
土曜日は終日大学院の授業でした。

久しぶりに自習室に行くと、別ゼミの修士時代の先輩と遭遇。
経営者でもある彼女の話を聞き、
ビジネスに生かすことを前提として研究を考えているんだな・・・と。

他に博士過程の先輩の話。
彼も経営者。
かなり戦略的に論文投稿をし、ビジネスに生かそうと
しているのがわかります。

私にはそういう感覚が薄いというか疎いというか・・・。
お二人と話をして、ハッとさせられました。

どこかで

「この研究をどうするの?」

と自問自答していました。

今までの仕事経験を研究分野に生かすには
ちょっとかけ離れているというか、つながらないことに
ジレンマを感じていました。
私のゼミは仕事と研究分野が近い人が多いので
本当に羨ましいと思っていました。

私が今研究をしているのは、仕事経験というより、
生活というか、生き方というか、
そこでの疑問が発端でした。

非正規ってなんか不公平じゃない?
個人事業主の税金高くない?
転職活動大変すぎない?

仕事から得られる問題意識というより
働き続ける中で生じた問題意識でした。

なので、社会人大学院生だからこそ求められている
仕事を通した実務経験は、自分には期待できないな・・・と思っていました。

少し前、恩師から提案された内容は
これまでの自分の経験を生かすには十分なものだと思いました。
ただ、その時はひっかかりませんでした。

「いつかそんなことになればいいな〜」
程度でした。

そして、土曜日。
経営者でもある先輩たちの話を聞いて、
自分の進む道を少し意識しました。

経営者になろうというわけじゃありません。

ただ、自分が経験したことが無駄にならない。
むしろ経験しているからこそできることだから
実現可能性が高いと思えました。

そしてもう一つ。

「専門性を複数持つこと」

という言葉。これは恩師の言葉です。

やはり一つの専門性では弱い。
イスだって一本じゃ立てません。

これまでの仕事経験を生かした目標と、
生活から生じた問題意識をもとにした研究を発展させた目標。

同時に目指しても良いのかな、という気になっています。

今までは、仕事と研究がかけ離れていたから無理だと思っていたことも、
もう一つの目標が実現可能性が高いのでは、と思うと、
こちらも実現できるような気になる。
不思議なものです。

やるべきことは論文投稿で、それが認められて
ようやく博士論文が書けるわけですが、
労力と時間とお金をかけるだけのモチベーションを保つには
私には具体的な目標が必要でした。

2つの専門性を高めるために今やっているんだということ。
今やっている仕事だって研究だって無駄にはならないと思える。

月曜日、今週もまた、色々なことに振り回されるでしょう。
意志が弱く、怠け者だからこそ宣言しておきたい、
そして内省し、心に留めておきたいと思いました。
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