自習室

資格の学校に通い始めたのは
これが初めてではありません。

もう10年以上前。

今通っている学校とは別の
ライバル校に在籍していました。


しかし場所はとっても近く、
通い始めてあの頃の事を思いだしました。


仕事を辞めて間もなく


何をすれば良いのかよくわからないまま

考えた末

「社会保険労務士」コースの

今回と同じく

ビデオ講座に通い始めました。


今は仕事の都合でＤＶＤ講座にしましたが、

あの頃は教室で同じ人と仲間のようになるのが
面倒で、あえてその講座を選んだのでした。


実家住まいで無職の私は

自分の居場所を見つけるのに必死でした。

定期的に通えて、
興味のあることを勉強する。
だけど、人とは接したくない。

何となく

資格の学校に通っていれば
無職であることも払拭されるような気がしていました。

肩書きとかそんなものにこだわっていたのです。

しかし普段から人と接することが少なかったあの頃は

教室から漏れてくる声や受付のざわつきに

周囲に多くの人がいるのに
誰とも話さず黙々と勉強する自分が

何となくさびしく感じられ、
一層孤独感を強くしたのでした。

勉強も難しすぎて、いつのまにか学校から足が遠のきましたが、

なぜか自習室に行くのは好きで
ホッとしたのを覚えています。

静かで当たり前だったからか、
皆が何かに向かって努力する環境に
清々しさを感じていたのか。


今、自習室にはまだ行っていませんが、
あの静寂の中に行けると思うと
ワクワクするのです。