岳と百姓と

余生で農業しながら山に登り、全国を旅行して人生を謳歌している爺の趣味三昧のブログ

65歳定年で農業を始めて成功している人を見たことない(持論)

2017年12月03日 | 百姓
平成29年12月3日(雨)

今日は朝から雨で雪が溶け始めましたが、雪が深いため消しきれません。
沿岸部から工務店の社長がカレンダーを持ってきて、ここらは雪多いですねと言ってました。
沿岸部は余り雪無いそうです。

今日はというか今日もコタツでネット三昧で冬眠していました。
午前9時頃、消防車どんどん来てなんか近くで火事みたいだったですけど面倒くさいので見に行きませんでした。
近所の婆さんが来て隣村の大工さんの家か作業場が火事だったらしいという。情報はこれだけ。
その内、詳しい情報が入るでしょう。大工さんなので直ぐ建て替えられるでしょうから。

そこで幾らかは働きますよ。JAに出すネギの栽培日誌と防除日誌を作り終わったんで一寸日頃思っていることを書いてみます。

自分は定年後は農業をやることを決めていて、色々と勉強したり、色んな農家さん100人は下らないほどの農家さんを回って経営について見聞したところ、サラリーマンが65歳定年で農業を始めた人は3年以内で農業を辞めている人がほとんどで今のところ自分の周りでは成功している人は一人も居ません。本当に一人も居ませんでした。

農業を辞めた人に理由を聞いてみると以下になります。
①健康の問題(病気になった)
②経済的な問題(農業は利益が出ない)
③モチベーションが上がらない(農業って孤独な作業が多いですからね)

①の健康についてはどうしようもありません。65歳過ぎると体の何処かは痛んでいますから病気になる可能性が高いですからね。サラリーマン時代に無理した人は特にヤバイです。特に仕事や付き合いが多くて飲酒が多かった人は超ヤバいです。体調を崩して農業を辞めた人は話を聞くと皆、サラリーマン時代に頑張った人が多かったですね。
自分の場合はどうしたかって?50歳頃に定年後にどうするか考えていて起業家塾に通ったり、色んなセミナーに参加して勉強したりして感じたことは何するにも健康でなければ続かないと言うことでした。40代~50代とサラリーマンで言えば一番忙しい時期に自分も大型プロジェクトを何個も持っていて寝る間もないほどで2回もストレスで入院した位ですが、仕事に殺されてたまるかと自分に言い聞かせて仕事にメリハリを利かせてストレス解消と体力増進のための登山をしました。
自分の元会社のジンクスというかアルアルで定年後5年以内に亡くなる人がとても多くて5年を超せるかが課題で自分も3年目には心臓がイカレましたけど、何とか持ちこたえましたから、ラッキーでしたね。

②は農業を1から始めると、農機具や資材等投資が先で成果は後から付いてくるんでそれなりの資金は必要ですね。特に初年度から黒字化することは稀なので余裕持って2~3年は無収入でも生活できる位は資金は必要ですね。そうすると退職金や年金が運用資金になりますが、奥さんの理解が必要になりますね。家庭菜園レベルの農業は別ですよ。
大体、3年を目途に黒字化できれば成功でしょうね。
自分の場合もやはり2年間は赤字で3年目から漸く黒字になりましたが、投資を回収するまでは行きませんでしたね。今は5年目でそれなりの利益は出ていますが、再就職レベルかな?

③は利益が出ないと何のために働いているのか判らなくなってきます。ましてや農業のスキルがないと良い成果が出ないので凄いストレスになります。サラリーマン時代は良くも悪くも会社に行けば人と話しますし、会社に行けば給料がもらえる。農業の場合は奥さんと家庭菜園をやってる場合は別ですが一人作業が多いので孤独になります。水稲栽培は特に一人作業が多いので一日中、田んぼに一人でいることが多くなりますからね、
畑作の場合は、一日中、草むしりなんてザラですし、半月以上も草むしりなんて事もあるし、これに耐えられる精神と根気が必要ですからね。奥さんと二人だとやれるかもしれませんが、別のストレスが出るかもね?
自分の場合は、一人作業は余り苦にならないんですよね。当然、毎日同じ作業していると飽きてきますので飽きてきたら他の作業をする等目先を変えた仕事して仕事に追われない様にしていますね。気分が乗らないと作業をしないとか他の農家さんところに行ってだべってくるとかね。

以上、読み物になってしまいましたが、本当に第二の人生で農業をやろうと思っている人はせめて60歳から始めたほうが良いし、色んな支援事業もあるので40代から早めに始めたほうが良いと思いますね。ただ、40代は子供の教育等で転職は難しいですよね。
自分は57歳頃に農業をやる方針が決まったので、有給休暇を使って農業大学校で勉強したり、いろんな農家さん回りをしていたら、65歳で農業を始めるのは遅いと感じて会社が引き止めたけど60歳で会社を辞めました。
今は、農業スキルも上がってきましたんで、どんどん規模が拡大中でどこかで上限を決めないといけないなと思っています。

昨日、町内の寄り合いで聞いたんだけど、隣村の自分より3歳上の人が先月中に脳卒中で倒れたらしい。本田では隣の田んぼなんで田んぼで良く話していたし、先月末には田んぼの排水作業したりしていたのを見ていたが田んぼで倒れていたらしいので超ビックリです。来年の農業はどうなるのかな?心配ですね。この方も65歳定年で専業農家になった方で今年3年目で病気になったということですね。良くウォーキングしていて健康には気を付けていたと思うけどこれかばかりは予想できないしね。新しいクローラ型のトラクターを買ったし、コンバインも新しいのに替えたばかりだったけどね。

この話を聞いた時に持論思い出してしまって、感傷的になったのでこの記事を書きました。

キャタピラーオジさんに稲を刈って貰った人も同じ年で65歳までサラリーマンでしたが、3年で農業を断念して来年は農業はやらないそうです。中古のトラクターと中古の田植え機を買ったようでしたが、稲刈りを他人に任せていたら経費がかかって利益は出ませんよね。
この人は病気では無くて定年後2年目頃に車運転中に居眠りして電柱にぶつかったけど命拾いした人です。利益が出ないのでモチベーションが上がらないらしい。
その他に65歳定年のトラック運転手、3年で農業廃業。郵便局を60歳定年、再雇用で65歳で退職し農業始めて4年目、葱栽培は2年で廃業、辛うじて水稲は継続中(赤字中)。

何人、この様な人達を見て来たでしょうか?20人は下りませんね。

「会社定年後、5年以内に体調を崩す、65歳定年で農業始めても成功しない」この持論当たってるかも?!

明日は炬燵から出て一寸だけ活動します。

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