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上方歌舞伎会のお弟子さんたちだけの公演「晴の会」です。8月6日の千穐楽に行ってまいりました。今回はこの公演のプレイベント「あべの歌舞伎を楽しむための1日講座」に参加し、そちらから切符を取ってもらったので(というか講座の参加費にチケット代が含まれていたので)、正面1列目の通路横というとても良いお席で拝見することができました。この公演の会場である近鉄アート館は客席三方から舞台を囲むちょっと特殊な空間で、それを生かした劇づくりがされています。コチラに写真があります。
今回の「肥後駒下駄」は第5回に上演されたお芝居の再演です。晴の会は第1回から欠かさず見ているので、これも見ているはずなんですが、全然記憶になく、お芝居も中盤ごろになってようやく「そういえば…」と朧げに思い出してきたような次第でして…
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脚本は亀屋東斎こと千次郎さん、演出は山村友五郎さん、監修に孝夫さん
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配役は↑チラシの通り、松十郎さんと千壽さんが二役お勤めです。千壽さん、家老の妻と若いお嬢さんという老若のお役なんですが、見事に演じ分けていらっしゃいました。パンフレットの出演者の言葉のところで千壽さんは「最近常に思いますのは、師匠秀太郎より教わりました芸、心をどれだけ舞台に出せるかと言う事です。いつも心の中の師匠に問いかけ自問自答を繰り返しております。少しでも旦那より教わりました芸、心と言うものが私の身体を通して皆様に感じて頂く事が出来ましたらこの上の喜びはございません。」と書いていらっしゃるのですが、秀太郎さん“味”、感じました。「吉田屋」のおきさは既に経験済みです。「封印切」のおえんさんは見たことがありますが、梅川は見たことがないのでそちらも見たいと思いました。ただね、千壽さん、まだ関西だと南座とか松竹座でそこそこ良いお役がつくのですが、お江戸では皆様に注目していただけるようなお役がなかなか来ないので、皆様の目に触れる機会がもっとあればと思います。
松十郎さんはとにかく「旦那が好き」な方なので、すっごい悪いお役なんですが、そこかしこに孝夫さん
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千次郎さん、翫政さんは上手い役者さんとして、當史弥さんの落ち着きぶりはわかっていましたが、りき彌さんや佑次郎さんもいつの間にかずいぶんと上手くなられました(スミマセン、上から目線です)。千太郎クンは最初の頃に秀太郎さんにくっついてひょこひょこ歩いてたっていうイメージが強く、すっかり背も伸び(175センチだそうです)、おばちゃんはビックリです。愛之助さんのところの愛治郎クンが初参加で、愛之助さんは今月は南座なのに、出してくださったんですね。輪が広がって嬉しいです。當十郎さんは毎度飄々と演じていらっしゃいますが、場が締まります。正統派の上方言葉です。
この「肥後駒下駄」、前回の時も書きましたが、南座か松竹座ですぐに出来そうです。愛之助さん、「GOEMON」もいいけど、こういのいかがでしょうか。
《オマケ》
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プレイベントの最後が撮影OKでした。端っこに座ってて、しかもガラケーカメラなので、ナンなんですが、せっかく撮ったので載せておきます。千太郎クン、ほんと、でっかくなっています。