日本でお歳暮の品に頭を悩ますように、この時期はクリスマスプレゼントの選択に結構時間をとられます。
そのためか最近、化粧品や香水、アクセサリー、家電などの新聞の折り込み広告が増えました。
今日の折り込み広告は本でした。
中に日本の作家、藤原伊織さんの「テロリストのパラソル」の独語訳本も紹介されていました。
紹介記事の中で藤原さんは麻雀のツケを支払うために小説を執筆していたことや、2007年に亡くなってしまったので、この本の主人公であるアウトローの島村にはもう会えないのは残念だと記されていました。
藤原伊織ファンの私も彼の新作を読めないのは本当に残念です。
せいぜいこれまでの作品を再読することにしましょう。
早速「テロリストのパラソル」を本棚から取り出しました。
藤原さんのハードボイルド系の小説に登場する主人公もまさにレイモンド・チャンドラーのフィリップ・マーロゥの次のセリフのような人物です。
「強くなければ生きていけない、優しくなければ生きていく資格がない」
藤原さんご自身も友人から「イオリン」と呼ばれ親しまれていた方のようです。
贈答品としての本の話からそれてしまいました。
折り込み広告に掲載されていた本で興味を抱いたのはブラジルの作家パウロ・コエーリョの「弓の道」です。
日本の弓道をテーマにした小説とのことです。今度の旅行用に購入しようと思っています。
12月にはいるといつも開きたくなるのは、もう20年前の古い本ですが「12月のちいさな王様」という児童書です。
邦訳本には知人の訳者の署名が入っています。劇作家の野田秀樹さんもお勧めです。