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レオポルディーナの提言

2020-04-14 15:38:00 | 日記
レオポルディーナは東部ドイツのザクセンアンハルト州のハレにある学術機関で「国立科学アカデミー」と呼ばれています。




創立は1652年で現存する世界最古の学会ということになっています。
医学、植物学、生理学、自然哲学など自然科学系の学者が会員になっています。
会員の4分の3はドイツ語圏(ドイツ、オーストリア、スイス)からで、残りの会員は世界30ケ国の学者で構成されています。

これまでのフェローにはチャールズ・ダーウィンとか、アインシュタインなどそうそうたる学者が名を連ねています。
ノーベル賞受賞者の内、174名がレオポルディーナのフェローになっているとのことです(2015年の時点)。

昨日レオポルディーナが今回のコロナウィルス感染対策の緩和に関して提言書を発表しました。


タイトルは「コロナウィルス・パンデミック ー 持続する危機克服」です。

19ページに及ぶペーパーはネットでダウンロードして各人が読むことができます。
新聞に掲載された要点をいくつか記します。

外出自粛や接触制限などの規則を緩和する点で一番考慮されなくてはならないのは、
緩和により、二度目の流行が起きることだけは絶対に避けなくてはならないということです。

緩和措置で一番に優先されることに児童教育が挙げられています。
それも幼稚園児から小学校の低学年児童などで、この年齢の児童教育では先生が直接対面しての指導が欠かせないからです。それで小学校の開校が勧められています。
それに対して中学、高校の生徒はホームラーニングもある程度可能とされています。

そして私が一番同意したのは、小学校低学年生に全ての教科を教える必要はなく、
ドイツ語(国語)と算数だけで構わないという点です。
そうです。児童教育では「読み書きそろばん」が私も一番重要だと思っているのです。
近年、外国語(特に英語)教育が重視されるようになっていますが、国語の素養がしっかりしていないと、
外国語の習得・上達などできません。

マスク着用はバスや電車など公共の交通機関で勧められています。

スーパーや薬局以外のお店の営業については全国で感染者数が低く抑えられ、店内でのソーシャルディスタンスが維持できる場合にのみ徐々に許可されるべきとされています。

自身も自然科学者(物理学者)であるメルケル首相も自然科学者の学会であるレオポルディーナの提言はいつも重要視しています。

この提言や各州政府が設置した州専門家委員会の報告書と共に明日、首相と各州の大臣との間で緩和措置に関する話し合いが持たれます。
各州政府の専門家委員会には感染症や経済の専門家のみならず倫理学者も入っていることを私は評価します。





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