
シリアに渡航しようとした日本人ジャーナリストの旅券が没収されその是非を巡って話題になっているようです。
私個人としてはやはり外務省が「渡航危険国」と指定している国には行くべきではないと思っています。
「自己責任」で渡航したとしても、万が一拘束されたりすると自国民を救出する義務がやはり国には生じるからです。
私も一度、旅券を没収されたことがあります。
「没収」というよりは「一時預かり」に近いと思います。
今から33年前、モスクワ空港ででした。
当時はまだアラスカ経由便がなかったのか、日本に一時帰国しようと思うと、南周りかモスクワ経由しかなかったような記憶があります。
一度は南回りでシンガポールで一泊して成田に向かいました。
アエロフロート航空のモスクワ空港経由便は何度か利用しましたが、一度成田からフランクフルトに向かう便を利用した際、モスクワ空港で
一泊しなくてはなりませんでした。
ホテルにシングルルームはなくて、わたしのように一人の乗客はその場で女性の同室者を捜さなくてはなりませんでした

幸い機内で隣合わせになった方と同室になりましたが、もしどうしても同性の乗客が見つからなかった場合には「男女同室」もありうるのかなと
いまだに考えてしまいます。
そして空港でパスポートを取り上げられてしまいました

まあ、他の乗客の皆さんも取り上げられてしまったのだから「皆、運命共同体」みたいなものでしたけれど、
海外でパスポートを所持しない不安感は今でも忘れられません。
私の現在のパスポートは2017年まで有効ですが、その間、私はギリシャと南キプロスには入国できません。
パスポートに押された以下の出入国スタンプのためです。

写真でははっきりわからないかも知れませんが、北キプロスのエルジャン(ERCAN)空港の入国管理局の出入国スタンプが押されています。
4年前にトルコから北キプロスに入国した時に押されたスタンプです。
キプロス島の北部37%はトルコが占拠して独立国になっているのですが、南キプロスやギリシャはそれを認めていません。
ですからパスポートに北キプロスのスタンプがあると「違法(?)国への入国者」というレッテルをはられてしまいこの2か国へは入国できなくなってしまいます。
それを避けるためには入国管理局で別紙を用意してあるのでパスポートではなくその別紙にスタンプを押してもらわなくてはなりません。
一応ネットでそのことは調べてあったのですが、エルジャン空港では入国時の混雑ですっかり忘れてしまい、
気付いたときにはしっかりスタンプが押されていました

首都ニコシアから北キプロスに入国する場合には係官が自動的に別紙にスタンプを押してくれるらしいのですが、エルジャン空港では乗客が別紙を提出しなくてはいけないようです(でもどこに置いてあったのかなあ

南キプロスへは一度訪れ、もう一度行かなくても良いなあとは思っているのですが、
ギリシャのエーゲ海の島でまだ行っていない例えばサントリーニ島には2017年以後、新しいパスポート発行後でも行きたいと思っています。
パスポートであとひとつ。
私の自慢の入国スタンプは南極クルーズに行った時のこれです。

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