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宮下奈都著 「羊と鋼の森」 & 調律師

2016-07-10 18:08:13 | 読書
一時帰国する度に本を購入します。

帰国中に話題になっている本の購入が多いため、「本屋大賞」受賞作は今年も購入しました。

「本屋大賞」というと2004年の「博士の愛した数式」や「舟を編む」、「天地明察」、「海賊と呼ばれた男」など1位の作品だけでも7-8冊購入しています。

今回の「羊と鋼の森」はこれまで読んだ中では最も「ウーン」と首を傾げる作品でした。


確かに調律師の仕事、彼を取り巻く人びとの描写はいわゆる「癒し系」でサラッと読めてしまうのですが、何か後に残らないのです。

ピアノ関連の本ではやはり「パリ左岸のピアノ工房」と「シューマンの指」が良かったです。
2冊共、随分前に読んで地下の書棚に入れてしまっているのでネットの写真です。



「羊と鋼の森」は全体として明るい雰囲気なのですが、私としては職人工房の「ちょっと暗澹とした雰囲気」が楽器や調律師関連の物語にはしっくりくるような気がします。

ただ今回、調律師の仕事について少し学んだため地元紙に掲載された若い調律師の記事が目にとまりました。

二クラス・エンツェナウアーという22歳の青年はこの間、ハンブルクのシュタイエンウェイ社で開催されたシュタイエンウェイとベヒシュタインのグランドピアノの調律で見事、賞を受賞したということです。


記事を読むととても謙虚で調律にかける意気込みが伝わってきました。
もしドイツで映画化されるなら主人公の外村君は二クラス君に演じてもらいたいと思いました。

ちなみに「調律師」という職業に求められるのはまず聴力なので、調律師は目の不自由な方もなれる職業なのだそうです。
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