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門井慶喜著 「銀河鉄道の父」

2018-06-20 15:39:54 | 読書


この本は丁度ひと月前、関空からひと足先に帰独する夫を見送った後、空港内の本屋さんで平積みされていたのが目に入り、購入しました。

2017年下半期直木賞受賞作品だということは本の帯で初めて知りました。

タイトルから宮沢賢治を取り扱っているということがわかり、これまでは賢治というと詩集しか知らなかったので、詩集以外の賢治についても知りたいと思ったのです。


主人公はタイトルが示しているように賢治の父、宮沢政次郎です。
賢治の誕生時から亡くなるまで、本当に子煩悩な父親の姿が描かれています。

天才肌でエキセントリックな行動を取る息子に手を焼きながらも、どこまでも愛情を注ぐ父親の姿に感動しました。

宮沢賢治の一番有名な詩はやはり「雨ニモマケズ」だと思います。
この詩の最後は
「 サウイウモノニ
ワタシハナリタイ 」
という言葉で終わっていますが、この本を読むと賢治はかれの理想としていたことを実践していたのだということに心を打たれました。

この本を読んで自分の父親の思い出に浸る方も多いことでしょう。
私もそうでした。
父ともう話ができないのが残念です。

この間の津波で実家も一部浸水してしまい、多くの写真を捨てなくてはなりませんでした。
わずかに保存できた中にこの写真があったのは幸いでした。

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