この間、一週間の仕事の最終日は自由時間となり日本からの訪問客と一緒にボンにある「国立歴史館」を訪れました。

この歴史館には1945年以後、現代までのドイツ連邦共和国の歴史を記録する文書や品々が展示されています。
自国の歴史を記録する展示館では、国民の愛国心を助長するような国粋主義的なものや、他国を批判するような展示も避けるべきでしょう。
この国立歴史館の展示はそういう意味では中立的で、これまで批判されることもなく、学校の歴史、政治教育の一環として多くの生徒が訪れています。
歴史館を設立したのがコール元首相で彼は歴史学者であったことも良い歴史館となっている理由のひとつかもしれません。
1945年以後ですから第二次世界大戦後、ドイツが東西に分断され、その後再統一するまでの展示に多くのスペースがさかれていますが、
現代史ということで最近の展示には欧州内で問題になっている「難民の流入」もとりあげられています。


中に戦後の西ドイツの国会の一部を再現した部屋があります。
丁度ギムナジウムの生徒が「未来の国会議員」になり盛んに討論していました。
皆、茶化すことなく、結構真面目に討論をしていた態度に好感がもてました。

それで今、日本で話題になっている予算委員会での集中審議を思ったことでした。
確かに予算委員会は重要な委員会ですから国政にかかわる議論をするのだと思いますし、あの場でしか閣僚の責任を問うことはできないということは理解できます。でも予算委員会って本来は来年度予算を審議する場所ですから、あまり「森友問題」に時間を割くのはどうなのでしょう。
ドイツでも以前、連邦大統領がおひとり(ヴルフ元大統領)はホテルの宿泊費を支払ってくれた知人の広告会社に便宜をはかったとか色々メディアで騒がれて辞任した方がいましたし、もう一人(ケーラー元大統領)は確か連邦軍のアフガニスタン派兵に関して、人道救援のため必要という点だけではなくドイツの安全な貿易活動を確保するためとか述べ、批判されたことが辞任の理由ではなかったかと思います。
でもこのような批判が国会の例えば財務委員会で審議されたりしたことはありませんでした。
特にケーラー元大統領はコール首相政権時の東西ドイツ統一の混乱していた時期、財務省の事務次官として東ドイツへ西ドイツマルクを導入した立役者ですし、その後はIMF(国際通貨基金)の事務局長として活躍し、清廉潔白な人物として人望がありました。彼の辞任は(私も含め)未だに惜しまれています。
アメリカの大統領もそうですが、今話題になっている日本の政治家も辞任しても誰も惜しまないような気がします。

この歴史館には1945年以後、現代までのドイツ連邦共和国の歴史を記録する文書や品々が展示されています。
自国の歴史を記録する展示館では、国民の愛国心を助長するような国粋主義的なものや、他国を批判するような展示も避けるべきでしょう。
この国立歴史館の展示はそういう意味では中立的で、これまで批判されることもなく、学校の歴史、政治教育の一環として多くの生徒が訪れています。
歴史館を設立したのがコール元首相で彼は歴史学者であったことも良い歴史館となっている理由のひとつかもしれません。
1945年以後ですから第二次世界大戦後、ドイツが東西に分断され、その後再統一するまでの展示に多くのスペースがさかれていますが、
現代史ということで最近の展示には欧州内で問題になっている「難民の流入」もとりあげられています。


中に戦後の西ドイツの国会の一部を再現した部屋があります。
丁度ギムナジウムの生徒が「未来の国会議員」になり盛んに討論していました。
皆、茶化すことなく、結構真面目に討論をしていた態度に好感がもてました。

それで今、日本で話題になっている予算委員会での集中審議を思ったことでした。
確かに予算委員会は重要な委員会ですから国政にかかわる議論をするのだと思いますし、あの場でしか閣僚の責任を問うことはできないということは理解できます。でも予算委員会って本来は来年度予算を審議する場所ですから、あまり「森友問題」に時間を割くのはどうなのでしょう。
ドイツでも以前、連邦大統領がおひとり(ヴルフ元大統領)はホテルの宿泊費を支払ってくれた知人の広告会社に便宜をはかったとか色々メディアで騒がれて辞任した方がいましたし、もう一人(ケーラー元大統領)は確か連邦軍のアフガニスタン派兵に関して、人道救援のため必要という点だけではなくドイツの安全な貿易活動を確保するためとか述べ、批判されたことが辞任の理由ではなかったかと思います。
でもこのような批判が国会の例えば財務委員会で審議されたりしたことはありませんでした。
特にケーラー元大統領はコール首相政権時の東西ドイツ統一の混乱していた時期、財務省の事務次官として東ドイツへ西ドイツマルクを導入した立役者ですし、その後はIMF(国際通貨基金)の事務局長として活躍し、清廉潔白な人物として人望がありました。彼の辞任は(私も含め)未だに惜しまれています。
アメリカの大統領もそうですが、今話題になっている日本の政治家も辞任しても誰も惜しまないような気がします。
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